銀河鉄道の夜 (旺文社文庫)

著者 :
  • 旺文社
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レビュー : 4
  • Amazon.co.jp ・本 (285ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784010612606

感想・レビュー・書評

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  • 私が読んだのは
    1970年出版の旺文社文庫です。
    中古本屋で買ったやつやから
    検索しても出んかった。

    「銀河鉄道の夜」の他に
    「風の又三郎」「注文の多い料理店」
    「セロ弾きのゴーシュ」など
    9編が載っています。

    どれも動物たちがいきいきと
    描かれているのが印象的。
    どれも何度も読み返すほど味わい深くなります。
    私は「カイロ団長」がかわいくて好き。


    ここから、「銀河鉄道の夜」について。
    晩年(1930年ごろ)に書かれた、未完成の作品。

    80年も前に書かれたとは思えないくらい
    壮大なSF小説で、
    次は何が起こるのか
    わくわくしながら読めるんやけど、

    そのなかに
    生と死、
    ほんとうの幸せとは何か、
    人のために自分の身を捧げる、など
    哲学的なテーマが織り込まれています。

    これは何回でも読める。

    さそり座の話が好きです。

    夏、特に七夕の時期の夜に読むのがおすすめ。

  • 宮沢賢治には単純に「面白い」と思う童話もあるが(『注文の多い料理店』など)、むしろそれよりも「心にひっかかる台詞」にあふれた童話が多い。それはプロットの面白さというより、その台詞などから醸される世界観だ。そしてそれは共感覚的なかすかな感動を心の中に浮かび上がらせる。それは宮沢賢治が生前共感覚であったとされることとも関係があるのだろうか?

    台本として面白い!とそこまで強く思わせるわけでもないのに、また読み返してみようかな、という気持ちにさせてくれる。そしてただの小説や童話というよりも、神話としての面白さがあるからがあるからかもしれない。

  • ピングドラムに触発され読みたくなった『銀河鉄道の夜』。
    いつ読んでも、私にとって賢治の作品は、
    分かるようでさっぱり分からない。
    なぞなぞだらけできちんとした答えのない感じ。
    それがすごく心地いい。



    ケンタウル祭の夜、ジョバンニは銀河ステーションから小さな列車に乗る。
    中には同級のカムパネルラがいた。
    列車は銀河のあちこちを巡り、
    様々な人を乗せては降ろしていく。
    地図も貰えず、行き先も降りる駅も分からないジョバンニ。
    列車は誰を運び、どこへたどり着くのだろう。



    「おまえはおまえの切符をしっかりもっておいで」(抜粋)


    正しい道も真実の幸せも物事の本質も
    私には何も分からない。
    切符をなくさないでまっすぐ歩むこと。
    私には、難しい。

  • 言葉の選び方が独特で、面白い
    丁寧なのか蓮っ葉なのか、絶妙なかんじ。

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著者プロフィール

大正・昭和時代の詩人・童話作家。岩手県出身。農学校の教師をしながら,詩や童話を書いた。『銀河鉄道の夜』『どんぐりと山猫』等の童話や、詩『雨ニモマケズ』など名作を多数創作。

「2018年 『注文の多い料理店/野ばら』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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