冥途・旅順入城式 (旺文社文庫)

  • 旺文社 (1981年5月1日発売)
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Amazon.co.jp ・本 / ISBN・EAN: 9784010612989

みんなの感想まとめ

不思議な趣を持つ短編集は、独特の怖さや不気味さが魅力で、読み返すたびに新たな発見があります。特に『冥途』に収められた「花火」や「件」、「儘頭子」、「白子」、そして『旅順入場式』の「山高帽子」や「雪」、...

感想・レビュー・書評

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  • この不思議な趣の短編集(というのともちょっと違うかな)は、折に触れて読み返したくなる。『冥途』では、「花火」、「件」、「儘頭子」、「白子」が、『旅順入場式』では、「山高帽子」、「雪」、「旅順入場式」が特にお気に入り。わけのわからない怖さ、不気味さが癖になります。中でも、芥川龍之介をモデルにした「山高帽子」は傑作中の傑作。

  • 冥途は中の短編を何編か読んでいると飽きてしまった。筆者の見ている悪夢を覗いている気分になります。旅順入城式はけっこういける。そういえば百鬼夜行抄って内田百聞から影響うけてるのかなあ。

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著者プロフィール

内田百閒(うちだ・ひゃっけん)1889―1970
岡山県生まれ。本名・栄造。15歳のときに親友・堀野寛と出会い、堀野を通じて読書の趣味に目覚める。翌年、夏目漱石の『吾輩は猫である』上篇を読み、漱石に傾倒。19歳のころには俳句熱が高まって、俳諧一夜会や苦渋会という句会を結成。岡山近郊の百間川から俳号を「百間」とした。1910年、東京帝国大学文科大学へ入学。翌年2月に、静養中だった漱石を訪ねる。漱石の面会日「漱石山房」に出席するようになり、小宮豊隆、津田青楓、森田草平、芥川龍之介、久米正雄などと知り合う。以後、陸軍士官学校や法政大学で教鞭をとる。1920年には、作曲家・筝曲家の宮城道雄に知遇を得て親交が続く。同年、幼少期より寵愛を受けてきた祖母の竹が死去。1922年、はじめての著作集『冥途』を稲門堂書店より刊行。翌年、関東大震災に遭い、『冥途』の印刷紙型を焼失してしまう。1933年に三笠書房から『百鬼園随筆』を刊行してから、『冥途』の再劂版や第二創作集『旅順入城式』(岩波書店)、『百鬼園俳句帖』(三笠書房)などを刊行。その他、『贋作吾輩は猫である』(新潮社)、『ノラや』(文藝春秋社)など多数の書籍、作品を発表する。1965年には、これまでの功績を評価され芸術会員に推薦されながらも「いやだから、いやだ」とそれを辞退。それからも『麗らかや』『残夢三昧』(いずれも三笠書房)などを著す。多くの名筆を世に刻み、1971年4月20日に逝去。

「2023年 『シュークリーム』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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