ことばの博物館 (旺文社文庫)

著者 : 阿刀田高
  • 旺文社 (1984年10月発売)
3.50
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  • レビュー :1
  • Amazon.co.jp ・本 (222ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784010614525

ことばの博物館 (旺文社文庫)の感想・レビュー・書評

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  • 今回も圧巻。

    阿刀田さんってホントに同じ人間なのかってくらい知識量がすごい。私ならこの本レベルの知識を得るのに10年は軽く必要だわ(笑)

    こういった広く深い教養本を何冊も書いてらっしゃる阿刀田さんってやはり一番大好きな作家さんだな〜。長生きしてどん×2作品書いていただきたい。私が死ぬまでは書きつづけてもらいたい(笑)

    この本は、様々な言葉の語源が(虚実入り混じってますが(笑))おもしろおかしく書かれてます。

    全部、いち×2「へぇ〜」と感嘆しながら読んだんだけど、私は中国の古典からきた言葉たちが好きだな〜『余桃の罪』『尾生の信』『宋襄の仁』とかその他諸々おもしろかった。

    中国古典の中の『孟母三遷』の、阿刀田さんの解釈にはまたもや目からウロコだったゎ。

    老婆心ながら説明すると、孟母三遷ってのは、孟子の母が、孟子のためによい環境を求めて三度も引越しをしたってことなんだけど、巷では、孟母三遷って言葉は、教育ママで、子どものためにそこまでするってすごいんだ!!ってなニュアンスで使われてるけど、阿刀田さんの解釈はまた一味違う。さらにもう一歩踏み込んでるんだよね。

    要約すれば、孟子の母は本当に賢いと言えるのか。と疑ってかかり、彼はそれを否定する。なぜならば、真に賢い母ならば、三度も引っ越さずして、一回目の引越しの際に、子どもにとって一番よい環境のところを吟味し、それから引っ越すであろうからだ。つまり、孟子の母は、行き当たりばったりで引っ越し、そこがダメならまた引っ越しとこれを三度もしているから、思慮が浅く、賢いとは言えないのではないか、と阿刀田さんは言っているのだ。

    まさに言い得て妙ある。彼の本読んでると、これでもかってくらい目からウロコが落ちるわ(笑)

    私は、1度読んだ本はもう2度とは読まないタイプなんだけど、阿刀田さんの本だけはかなり再読率が高いのも、こういうとこからくるんだろうな〜としみじみ思う今日この頃(´ー`)

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