若きウェルテルの悩み (旺文社文庫 502-1)

著者 : ゲーテ
制作 : 井上 正蔵 
  • 旺文社 (1965年7月1日発売)
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  • レビュー :5
  • Amazon.co.jp ・本 (244ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784010620014

若きウェルテルの悩み (旺文社文庫 502-1)の感想・レビュー・書評

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  • 男って馬鹿だなあと思ってしまったのはウェルテルに魅力を感じることができなかったから?

  • 実家の本棚で埃をかぶっていた。聞けば祖母が「大切な人からいただいた」ものだという。昭和40年(1965年)7月10日初版発行、昭和46年12月1日重版発行。
    訳者は東京都立大学教授(当時)井上正蔵氏。文庫であるがカバーが付いており、状態は良い。価格は150円とある。
    付録には訳者による解説、参考すべき文献リスト、ゲーテの他作品紹介、あとがきの他、青山学院大学教授(当時)でフランス文学者の市原豊太氏による所感と、ゲーテに関する年表が付いている。
    訳はたいへんこなれていて読みやすい。訳注が各ページにあるのもありがたい。

    読んだ感想は市原豊太氏の所感とほぼ同様であった。以下に氏の文章の一部を引用してみると、
    「ロッテが如何にも魅力のありさうな女性で、彼女を恋するウェルテルの気持が肯けたこと、しかし後半に彼の情念があまり熱烈になり、自分勝手になり過ぎて、ロッテに気の毒だと感じたことなどが思ひ出される」。
    強烈すぎるウェルテルの愛情に関して氏が「厭はしい」「醜悪」と書いたように、私も呆気にとられて読んでいた。幸か不幸かウェルテルほどに思い悩む大恋愛の経験がないため、共感できない。

    しかし、丘や谷といった自然の描写や、後半に挿入されるオシアンの詩の情緒には感動した。ウェルテルは、はじめは大いに大地を褒めたたえ、母なる自然に抱かれる喜びを口にしていたが、ロッテへの思慕に思い悩むあまり、終盤には自然からいかなる喜びも感じ取れなくなってしまう。完膚なきまでに荒廃した彼の芸術的感覚が、死の直前、ロッテの前でオシアンを朗読する場面で甦ったのは切ないことだ。

    本書のような有名な古典を読むことで、西洋の絵画に描かれている場面が理解できたり、作品へのオマージュに気付けるようになって、世界が広がったように感じる。これが「教養」ってやつの、薬効の一つなのかな、と思う。

    解説を読んでゲーテの恋の多さに驚かされた。「だれでも『若きウェルテルの悩み』が自分だけのために書かれたように思う時期が一生のうちになかったら、それは不幸なことだ」というようなことを晩年のゲーテは語っているらしい。ああ不幸だ。

  • 彼の恋情ほどに美しく、気高いものはほかに存在するだろうか。

  • ネアカな健康優良児が自殺に至るまで。ウェルテルの思考は真っ直ぐに伸び、直角に折れていった、という印象。

  • S.61.6.24 読了。
    友人の奥さんを好きになっちゃってひたすら悩むウェルテルの話。最悪の選択をしたウェルテルが可哀そうで、可哀そうで。

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