アンクル・トムの小屋 (上) (旺文社文庫)

  • 旺文社 (1980年1月1日発売)
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Amazon.co.jp ・本 / ISBN・EAN: 9784010620328

感想・レビュー・書評

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  • アンクル・トムの小屋はタイトルだけは知っているけど、読んだ事がなかった本。

    黒人奴隷たちのお話だった。これがまだ奴隷がいた頃に書かれたものなのは、すごいなぁと思う。今の価値観だと『奴隷なんて存在してはいけない』と分かってるけど、まだ『奴隷が必要』とされてた時代に書かれたものだと思うと、自分(作者は白人)すら批判しかねないのに書いてるのすごい。
    ただ、現代では黒人がステレオタイプという批判もある……。たしかに、ステレオタイプな点はあるけど、それを差し引いても伝えたいことは伝わってくるのですごいなあとしか言えない。
    作者名に『夫人』とあるように女性が書いたものという点も興味深かった。女性的な視点が多いと思う。

    物語はシェルビーに所有されているトムという奴隷と、エライザの息子を売る話から始まる。
    エライザは息子を連れて逃げ出すことに決め、トムは売られる事を受け入れることに決める。物語はここでエライザの話とトムの話に分かれてしまう。
    息子を連れて逃げ出したエライザは幸運と人々の助けを借りて、逃げることに成功し、逃げた先で夫にも出会うことが出来る。
    対して、トムは優しい主人たちに出会うことが出来、悪くない時間を過ごす。

    ここまでが上巻のお話。

    沢山の人が出てきて、奴隷の悲運も所々に描かれるけれど、今のところおおむね、そこまで悪い状態ではない。

    ……『ルーツ』より平和と思って読み終えてしまった。比べてはいけない。
    他にも奴隷に関する本を読んでるとつい、比べてしまう。

    ところどころに、聖書などの話が入ってきて、トムはキリスト教を学んでそれを信じている。その為か、くどさも感じてしまった。
    奴隷制を批判している者たちでさえ、黒人(奴隷)を差別(嫌悪)して自分とは違う存在だと思っている。というのも、現代では当たり前のようなもの(知らないものは怖い)だけど、この時代にそれを描いてるのはすごいと思う。

    気になった点。
    『アフリカから、黒人を買うということは、たいへん恐ろしいことです、考えるべきこおじゃありません、と彼らは言う。けれども、ケンタッキーから黒人を買うということはそれとはまったく別のことなのだ。』231p
    当時の奴隷制反対の意見を書いてるのだろうけど、たぶんこういう意見が『見えやすかった』のと、こういう意見に作者さんは嫌悪を抱いていたんだろうなと思う。
    でも、現代も似たようなものだし、誰しもが『自分の意見の深い部分まで話す』ことは珍しい気がするんだよな。

    『「ばあやはずっとあたしのお気に入りだったわ」とメアリィは言った。(略)「絹やモスリンの服がいくつも、本物の麻の上質のものが一着かけてありますのよ。ときどき、午後じゅうずっと、あれの帽子をふちどってやったりして、(略)生まれてからいままでに、鞭で打たれたことは一度か二度くらいしかないわ。』289-290p
    これが奴隷に対する優しさであって、人間に対する優しさはひとかけらもないということを表してる。けれど、この女主人は『自分が優しい人間』だと信じ切っていることが怖い。ちょっとしたホラーだ。

    物語がテンポよく進んでいくので読みやすいのもよかった。思ったよりは優しい主人たちの物語だった事も読みやすさのひとつ。

    楽しく読めた。ごちそうさまでした。

  • 訳文が古いだけでなく、読み難い。

  • ボリューム満点の本でした!

    南部訛りだからって、あの訳はバカにしすぎでねか

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