世界おんな風土記 (旺文社文庫 215-1)

吉田ルイ子

• 旺文社 (1983年1月1日発売)

感想・レビュー・書評

[ktakeuchiさんの感想 · 2012年6月13日]

古本屋のワゴンセールで買った本。
80年台が懐かしくて。
どういう時代かというと、世界ルポという場合に、
・アメリカはベトナム戦争のショックから抜けきれていなくて、
・キューバやサンディニスタがスマッシュヒットで、
・非西欧では日本だけが経済先進国で、
・韓国は民主化とキーセンで、
・中国が地味で暗い。
・インターネットや携帯以前に衛星放送もなくて、世界全体で情報の伝達にむらがある。

30年前の世界なんだから、古くて当たり前なんだけど、今となってみるとびっくりするほど昔の話なんだなあ。と遠い目。

著者プロフィール

吉田 ルイ子（よしだ・るいこ）：1934年北海道室蘭市生まれ。慶応義塾大学法学部卒。NHK国際局、朝日放送アナウンサー勤務の後、1961年フルブライト交換留学生として渡米。オハイオ州立大学とコロンビア大学で学び、フォトジャーナリズム専攻で1964年コロンビア大学より修士号を取得する。そのままニューヨークに滞在し、ハーレムに住んで写真を撮りはじめる。1968年ハーレムの子どもを撮った写真で公共広告賞を受賞。帰国後は北米、中米、東南アジア、中東、アフリカと世界を駆けめぐり、人々の生活、感情に思いを寄せた視点で、写真を撮りつづけた。2024年5月31日、89歳で逝去。

「2024年 『ハーレムの熱い日々』 で使われていた紹介文から引用しています。」