刺青・春琴抄―吉野葛、蘆刈 (愛と青春の名作集)

著者 : 谷崎潤一郎
  • 旺文社 (1997年4月発売)
5.00
  • (1)
  • (0)
  • (0)
  • (0)
  • (0)
  • 本棚登録 :19
  • レビュー :2
  • Amazon.co.jp ・本 (302ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784010660539

刺青・春琴抄―吉野葛、蘆刈 (愛と青春の名作集)の感想・レビュー・書評

並び替え:

表示形式:

表示件数:

  • 唯美主義の色濃い刺青。美のためなら男を肥やしにしても良いという女、美のためなら嗜虐を厭わない男。2人が絡み合うことで唯美主義は昇華している。しかし、これが春琴抄ではある種自虐的、シニカルに書かれているなぁ。唯美主義と自己愛の顕現たる春琴、ただのワガママアホ女。盲目だからってここまで性格歪むなんてアホや。春琴に使える佐助。恋は盲目ってこの作品から生まれたのかな?普通好きな人のためだからって自分の目を刺しますかいな。ここに谷崎潤一郎の心のブレというか、あってしかるべき葛藤が現れていると思う。美を畏怖しながらも、それに過度に傾倒することを潔しとしなかった二面性がいかにも人間臭いじゃないか。

全2件中 1 - 2件を表示

谷崎潤一郎の作品

刺青・春琴抄―吉野葛、蘆刈 (愛と青春の名作集)はこんな本です

ツイートする