野火 (愛と青春の名作集)

著者 :
  • 旺文社
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感想 : 2
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  • Amazon.co.jp ・本 (247ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784010660683

感想・レビュー・書評

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  • 新潮文庫で読んだのですが、本棚登録出来ずこちらへ。すみません。

    どうするかなんて分からない。
    出来たら避けたい。避ける。
    しかし、避けたいが残してきた人がいるならば、生を望むならば…。
    やむを得ないこともあると思う。
    何も体験していない世代が責められる問題じゃない。

  • 韓国という隣の国でありながら異国の地。そこで私は釜山からソウルへの列車の中を、この、野火を読んで過ごした。馴染みのない地形。木の生えていない低い山に囲まれて、私は絶対的な孤独を感じた。何気ない日本の風景が、木の生い茂った日本の山が、日本のお茶づけが、どうしようもなく懐かしくなった。

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著者プロフィール

大岡昇平

明治四十二年(一九〇九)東京牛込に生まれる。成城高校を経て京大文学部仏文科に入学。成城時代、東大生の小林秀雄にフランス語の個人指導を受け、中原中也、河上徹太郎らを知る。昭和七年京大卒業後、スタンダールの翻訳、文芸批評を試みる。昭和十九年三月召集の後、フィリピン、ミンドロ島に派遣され、二十年一月米軍の俘虜となり、十二月復員。昭和二十三年『俘虜記』を「文学界」に発表。以後『武蔵野夫人』『野火』(読売文学賞)『花影』(新潮社文学賞)『将門記』『中原中也』(野間文芸賞)『歴史小説の問題』『事件』(日本推理作家協会賞)『雲の肖像』等を発表、この間、昭和四十七年『レイテ戦記』により毎日芸術賞を受賞した。昭和六十三年(一九八八)死去。

「2019年 『成城だよりⅢ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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