切れ味鋭い背負投を武器に小さな身体で大男を投げ飛ばし、「平成の三四郎」と呼ばれた古賀稔彦。1992年バルセロナ五輪では左ひざ靭帯損傷という絶体絶命の崖っぷちから金メダル獲得。1996年アトランタ五輪では攻めきれずに涙の銀メダル。その後、何度も引退をささやかれながら、2000年シドニー五輪を目指し現役を続行。代表選考がかかった試合の初戦敗退後、「幸せな柔道人生でした」と現役引退を表明した。引退後は、全日本強化コーチとして谷本歩実選手らを金メダルに導き、環太平洋大学の柔道部を日本一に育て、自宅に道場『古賀塾』を開き、子どもたちを教えた。2021年3月、逝去。
「2021年 『勝負魂 新装復刻版』 で使われていた紹介文から引用しています。」