闇の声 新版 (眠れぬ夜の奇妙な話コミックス)

著者 :
  • 朝日新聞出版
4.10
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本棚登録 : 110
感想 : 6
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  • Amazon.co.jp ・マンガ (234ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784022130235

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  • 第二話「ゴールデン・タイムの幽霊」はお笑いコンビの生霊が観客に取り付いて笑い死にさせるという話だが、伊藤潤二作品はとにかくインパクトのあるヴィジュアルに命懸けで、ご本人はいたって真面目にホラーをやっておられるのだろうが、なんだがもうあまりにも振り切れていて、キャラがなんとなくユーモラスに見えてしまう。

    ヴィジュアルのインパクトが中でも強いのが第5話「グリセリド」。焼き肉屋の息子が夜な夜な家にこもって油をがぶ飲みしているうちに、顔がニキビだらけになって、そこから皮脂成分がぶにゅっと出てくる。無数の穴から吹き出る油が主人公の体に落ちてくる。それはそれは気持ちが悪いのだが、この全力投球ぶりの中に何とも言えない哀愁やおかしみが宿ってくるのである。

    そんな稀有な体験をさせてくれる作家は伊藤潤二くらいしかいないので、時々読みたくなるのであり、本作もそんな期待を裏切らない完成度だった。

  • 伊藤潤二氏の作品『闇の声(2007)』を読了。

  • この独特なストーリー
    たまりませんね~

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