- Amazon.co.jp ・マンガ (186ページ)
- / ISBN・EAN: 9784022131324
感想・レビュー・書評
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1〜2巻読了。
人魚の世界のものがたり。
美しく、そして残酷。 -
TONOさんの作品の中毒性は、人が無意識のうちに見ないようにしていたどんな人にもあるどす黒い部分を赤裸々に描いてしまうことだと思う。
意識して思う事のできる「どす黒さ」というのは、ずいぶんリミッターのかかったものなんだな。 -
友人から頂いた本その1。実に痛々しい世界観。寄生虫や狩人、危険な存在に満ち決して油断できない海底で、美しい人魚達が着飾り、泳ぎ、男を捕まえる。この海の世界を一人の少女が作っているという前提もすごい。今までであったことのないタイプの漫画で、非常に感動した。
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全5巻で完結。
主人公・珊瑚ちゃんが抱え持つ現実の不安と、その不安が反映された人魚達の国に起こる波乱という二重構造で展開する大変な物語。相変わらず「いきあたりばったり」と仰有るtonoさんだけど、いきあたりばったりであの美しいラストシーンにたどり着くなんて。 -
友人Hからの借り物。
TONOさんです。
この作家さんは問答無用で好き。
雑誌の方でちょこちょこ読んでいましたが、待望の単行本です。
相変わらず、カワイイ絵で、ちょっとシュールです。
これからどうなっていくのか、想像がつかない。 -
2巻まで読了。
人魚と海の生物がかわいい〜 -
面白かった!可愛いけど、相変らずキャラクターがみんな立ってて、マイナス感情もうまく描くセンスに万歳( ´ ▽ ` )ノ
TONOさん大好き! -
凄くTONOさん節満開の海の人魚の物語と、リアルな少女の物語。TONOさんは短編でもこういうのをかいていたけど、やわらかな残酷さは女性特有だなあとしみじみ。
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人魚が暮らす世界のお話・・・・・・と思いきやそれだけでは終わらないのがこの作者さんです。
人魚は頭を齧られたり下半身がぶちきれて骨が露になったり精神を病んでしまったりします。人間の子供も主人公の仲間(?)のサメに食べられそうになったり溺れ死ぬ際の苦しみが描かれたりします。こういった絵柄と似合わないヘビーさは健在。
そういった視覚的なグロさだけでなく仲間が苦しんでても無関心だったり、他人の持ち物を羨んで妬んだりするのが普通、みたいなそういう内面的なドロドロ感もあります。
しかしやっぱり一番ヘビーでドロドロしているのは「お話の創造主」だなぁ、と。作中作が現実世界からの逃避になってはいるんでしょうが、だからといって作中作でバラ色の世界を描かないのが面白いです。