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Amazon.co.jp ・本 (440ページ) / ISBN・EAN: 9784022138095
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日本の火星探査機「のぞみ」の運用記録を通じて、科学者や技術者たちの熱意と苦闘を描いた作品です。1996年に打ち上げが予定されていたものの、数々のトラブルや遅延に見舞われながらも、彼らは最後まで火星到達...
感想・レビュー・書評
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のぞみの運用記録。
何年かかってでも本気でのぞみを火星に届けようとしていたことが伝わってくる。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
1996年に打上げが予定されていた火星探査機「のぞみ」。
ロケットの開発遅延で打上げは2年延期され、さらに打上げ後の軌道変更時のトラブルで火星到着は5年先延ばし。そして予定外の長期間飛行中の機器故障で、火星には到達したものの、2003年12月に火星周回軌道への投入断念。
ギリギリの設計を強いられる中で内包していたトラブルの芽。そして度重なる不具合の発生と、火星到達を目指して最後の最後まで戦い続ける運用者たち。
探査機の設計・開発から運用終了に至るまでの12年。日本で惑星探査が語られ始めた1970年にさかのぼれば30年近く。関係者へのインタビューを丁寧に重ね、失敗に至る過程をつぶさに解き明かすことで、日本の宇宙開発の歴史と課題、そして予算も時間も限られた中で奮闘する科学者と技術者の有り様を描きだします。
当初の想定を超えて「のぞみ」を火星に届かせる関係者の努力は涙なくして読めません。一言で語られる「失敗」の意味を改めて考えさせられます。
願わくば、この経験が、次代次々代の惑星探査に活かされることを。実際「のぞみ」で培った経験が、これまた山のようなトラブルを乗り越えて地球へ帰還する「はやぶさ」に活かされているのですが、それはまた別の話。
とにかく読んでほしい良書です。
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