- Amazon.co.jp ・本 (340ページ)
- / ISBN・EAN: 9784022140227
感想・レビュー・書評
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実は初・手塚治虫。人類の歴史は、侵略と殺戮なんだよなと再認識。
一度読んだだけだと消化不良だった。もっと読み込まないと理解できないんだろうなと思った。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
手塚治虫先生って医師免許を持っていたんですね。
だからこそ命についてこんなに切実なストーリーを描けるんだなと思いました。
卑弥呼が王となっていた時代、現代よりもずっと命の重みが軽かったのだろうと思います。
永遠の命を欲しがる者、お金のために火の鳥を狙う者、ただ独占欲のために火の鳥を奪う者…今の世もたいして変わらない。
ファンタジーの要素はありますがしっかり現実のお話しとなっていました。 -
手塚節。
火の鳥第一冊がこれってすごいな。
鳳凰編とすこーし似てたかな?でも内容は鳳凰編のほうが好きかも。
アニメもアマゾンプライムさんで観ましたが、ラストがもうめちゃくちゃ泣けました。
おすすめです。 -
およそ20年ぶりに手塚治虫を読む(笑)。
少年チャンピオンで連載中の「ミッドナイト」を読んだのが、初の手塚さんだったか?「キン肉マン」やら「北斗の拳」やらに夢中だった少年には、絵柄も古く熱い戦いも無い、ちょっと退屈な漫画だったという印象が……。
漫画の神様の代表作の1つである「ブラックジャック」も、大人たちが言う程の面白さは感じず…m(._.)m。
大好きだった叔母に薦められた「ブッダ」は、なんとか読み切ったという感じで……
受験生時代に読んだ「アドルフに告ぐ」には夢中になったけれども、お子ちゃまハートな青二才には、あの結末には納得できなかった。 (数年後に読み返した時には、素直に名作だと思えたが)
で、「火の鳥」……。
高校時代に全巻読んだはず。
面白かったかそうでなかったか?記憶無し。
“手塚治虫を読んだっ!”ことにのみ価値があった……という印象m(._.)m。
で……、いいオッサンになって読み返してみると……。
深い。
凄い。
面白い。
子供にも分かるような言葉で描かれた、数々の大事なこと、普遍なこと、無情なこと、そして希望も……
今見ると、絵の魅せ方も限りなく格好良いし。
手塚治虫、たしかに、漫画の神様だ!
と、今更ながらに思ったという。
★4つ、8ポイント。
2016.10.12.借。
さて、これから発表順に全巻通読していくのだが……、猿田彦の子孫たちの行く末に注目せねばっ! -
小学生の頃手塚治虫はあらかた読んだつもりでいたのに、多分火の鳥は読んでいなかったらしい...でもって面白い。。夏休み中に読み切れるかなあ。
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『火の鳥 黎明編』
■背景……執筆時期;1967年/時代設定;2世紀頃/舞台;ヤマタイ国、クマソ国。
■梗概……ヤマタイ国のヒミコは、永遠の命が得られるという火の鳥を捕えるためクマソの国を襲う。一方では大陸から騎馬民族が渡来、そんなヤマタイ国に迫ろうとしている。
■拷問……ヒミコが猿田彦を蜂の大群の中にほうり込ませる。猿田彦は全身を刺され体中(特に鼻)が醜く腫れあがる。/ヒミコが弟スサノオの両目に熱湯をかけさせる。スサノオは失明する。/ニニギが体を縛られたナギを馬の後ろにくくり付け、そのまま馬を疾走させる。ナギの体はボロ雑巾のようになる。
■死……ヒミコは体表に染み出るまでに至った乳癌で死ぬ。/猿田彦は全身に矢を受け、ハリネズミのような姿になって仁王立ちしたまま死ぬ。/ナギは複数の槍で胸を突き刺され死ぬ。/弓彦は首を後ろから槍で突き抜かれて死ぬ。
■セックス……ナギが猿田彦の腫れあがった鼻を口で咥えて舐めてやる描写がある。
■近親相姦……深い穴の底から出られないグズリとヒナクは多くの子供を持つが、子供たちは近親相姦しながら増えていく。
■見どころ……グズリが夜の海に浮かぶ不知火に向かって信号を送る。次のページをめくるといきなり見開き2ページを取って兵隊を乗せた無数の舟が迫ってくるのが描かれる。/猿田彦とナギが大陸から渡ってきた騎馬民族と遭遇する。初めて見る”馬”との戦闘シーンが終始逆光で描かれる。
■その他……首をちょん切られて”死んだ”火の鳥が出てくる。
■総評……過小評価されているが、この作家が持つ最高の資質がその画のうまさ、これこそまさに”神”のレベルだ。/人間関係が複雑に入り組み変化しながら物語が展開していく。その芯を”火の鳥”が一直線に貫いている。主要登場人物たちは次々と命を落としていく。が、ラストで描かれる希望に満ちた脱出シーンは見事。異常天才・手塚治虫の、炸裂する才気を十分に感得できる作品だった。 -
古事記に出てくる人が出て来たから、
ビックリ‼️ -
手塚治虫のライフワークにして代表作。地球の分身である「火の鳥」を狂言回しに、生と死をテーマに描かれた大河漫画。COM版黎明編。雑誌連載時のサイズという迫力の読み応え。物語は、邪馬台国とクマソの戦いと、人間の生への執着を描く。
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私が持っているのは父からもらった、初期の大きいやつなんですけれど・・・。いつ読んでも色あせない手塚治虫の名作です。