ネクロポリス 下

著者 :
  • 朝日新聞社
3.45
  • (126)
  • (226)
  • (545)
  • (40)
  • (8)
本棚登録 : 1587
感想 : 214
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (385ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784022500618

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 再読。やっぱり面白い。
    おいしい紅茶が飲みたくなります。

    イギリスと日本の文化が融合した「V.ファー」という地には
    「ヒガン」という独自の文化がある。
    ヒガンになると人々は、「アナザーヒル」に出向き、
    そこで お客さん=死者 に遭うのだ。

    お客さんは、嘘をつかない。
    だから、人々はお客さんに遭い
    お客さんの口から、自身を殺した犯人を聞き出すことを楽しみにしている。
    今年は、血塗れジャックによる連続殺人事件が未解決ということもあり、
    人々のヒガンへの期待は例年より高まっていた。

    「アナザーヒル」に到着した彼らは異変に気付く。
    ヒルの玄関である鳥居に死体がぶら下がっていたのだ。
    その後も次々と現れる死体。
    すさまじいポルタ―ガイスト。
    やむなく執り行われる”ガッチ”という犯人捜しの儀式。
    そして、ヒルから忽然と姿を消した青年。
    何かとてつもなく、悪い風が吹いている。

    再読ですが、展開や犯人が分かっているのに
    やっぱりぐいぐい引き込まれました。
    ビールと紅茶と推理とおしゃべりが大好きな人たちに
    今回も存分に楽しませていただきました!
    本当にディティールが良くできている。

    以下、完全ネタバレです。

    改めて読むと、ねじの回転とよく似たオチなんですよね。
    並行した別世界に閉じ込められる。
    こちらは過去未来だけではなく、死者の世界もパラレル。

    ネクロポリスって墓地という意味なのですね。
    語源は、死者の都。
    まさしく。

    エンタメ小説なので、「面白かった!」という感想以外は残りません。
    でも面白いので、ぜひ読んでほしい!!
    そして、「まさか」の登場回数に驚けばいいよ。笑

  • 個性的なキャラクターや面白い世界設定は良かったが、ラストは世界宗教を知っていないと感動も薄くなってしまうような気がした。
    オチも何だか中途半端だった。

  • 謎が謎を呼んで伏線全部回収できるのかな?と心配していたが終盤に一気に物語が加速する。正直、ちゃんと理解出来なかった部分もあるので、いつか再読したい。
    時の層の重なりをセロファンに例えたのは分かりやすかった。

  • 後半怒涛の展開で一気読み。いくつか中途半端な解決だし、若干最後えっこれ?って感じる部分もあるし、路線変更したのかな?と思えなくもないけど、謎と事件がなだれのようにたたみかけてくるのはすごく楽しかった。イギリスと日本、ケルトが融合したというのは個人的にはなんとなく嬉しい。
    終わり方とか映画っぽい。今もアナザーヒルから恐ろしい死者がやってくるのかもしれない…ふふ。

  • チョット現実離れしすぎていて、ついていけなかった。

  • 恩田陸さんのは八咫烏が出てくるのが多い。
    何か思い入れがあるのかな??

  • 続きが気になって、上を読む倍のスピードで読むました。
    上の伏線を下で回収。当たり前のことですが、なんだかこのまま延々と続いて欲しかったなぁ…という感じ。

  • やはり最後に行くほどどうしても失速するのがつらい。最初と最後でキャラの変化が薄いからかな……

  • ネクロポリス 下

全214件中 1 - 10件を表示

著者プロフィール

1964年宮城県生まれ。92年『六番目の小夜子』で、「日本ファンタジーノベル大賞」の最終候補作となり、デビュー。2005年『夜のピクニック』で「吉川英治文学新人賞」および「本屋大賞」、06年『ユージニア』で「日本推理作家協会賞」、07年『中庭の出来事』で「山本周五郎賞」、17年『蜜蜂と遠雷』で「直木賞」「本屋大賞」を受賞する。その他著書に、『ブラック・ベルベット』『なんとかしなくちゃ。青雲編』『鈍色幻視行』等がある。

恩田陸の作品

この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×