尻尾のある星座

著者 :
  • 朝日新聞社
3.17
  • (1)
  • (3)
  • (6)
  • (1)
  • (1)
本棚登録 : 27
感想 : 5
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (221ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784022500625

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • ラブラドールのユーリィが2歳になるまでのできごとを書いた「ラブラドールだやってきた」と動物に関するものを中心としたエッセイ集「尻尾のある星座」が収録されています。

    ユーリィが噛み癖があり大変だみたいなエッセイですが、チョークチェーンを使うなど、虐待的な扱いをしていれば当然でしょうという感じで、大変不愉快なものでした。
    また、死に方についての詳しい記述など、筆者はこの本で何をしたいのか全く分かりませんでした。

  • 先日、幼子から、「ナマケモノには尻尾が無いのよ!」と、話してくれた。
    色んな動物園へ、行っているからだろうけど、こちらの方は、ナマケモノの身体だけ見ていて、尻尾が、無い事に気付かなかった。

    そして、ふと、手にした本が、この本である。

    尻尾のある星座にまつわる本かと、、、、思いながら開いてみたら・・・
    何とも、読んでみたら、愛犬家らしく、犬の育て方の本であり、格闘である。???

    シベリアンハスキーにしても、ラブラドールも大型犬である。
    ハスキー犬のアの澄んだようなブルーの目で、見つめられると、怖い感じがするのに、作者の犬ルビイは、大人しかったようである。
    ラブラドールが、甘噛みといえども、噛まれたら痛いだろう。
    でも、この奮闘があればこそ、可愛さも増すのであろう。
    文句を言いつつも、やはり、動物好きで、そのおかげで、やはり、縁が、つながることが、多い。

    私は、大型犬を飼ったことが無いけど、母などは、昔、良く馴れたシェパードを連れて散歩に出かけると、何か優越感に浸ったと、、、、話しをしてくれていたけど、、、、
    作者のユーリィみたいに、慣れすぎ(?)なのか、散歩をして無事に帰れますように・・・というくだりは、真剣そのもののように感じてしまった。

    しかし、尻尾のある星座、、、、の題名はどうしてつけられたのでしょうか?
    未だ 私の中で、解決できない事柄である。(笑)

  • 犬の話とは気づかずに読んだ。
    犬を飼っていないひとなら「へえ」かもしれないが、
    犬と暮らしている人は「そうそう!」。
    ハスキーかラブラドールとかかわりのある人は狂喜乱舞するかも。
    前半はもう笑いっぱなし。
    後半の馬や恐竜の話はなくてもいいような気がするが、とにかく面白かった。

    本の題名が「昭和の犬」みたいだったら、もうちょっと犬好きの読者の目を引くのでは?

  • すさまじい苦闘、格闘の様子を記してはいるものの、根っからの愛犬家であるのが伝わってくる。飼えば悲しい別れあり。亡くなった魂は星になり、それでも懲りずに再び飼ってしまう。何度も別れを繰り返せば、いつしか星は星座となるロマン。

  • あー、泣けた。こういうのって反則だ。と思って初出見たら、やっぱりそういう雑誌に連載してた。

全5件中 1 - 5件を表示

著者プロフィール

1945(昭和20)年、福岡県北九州市八幡生まれ。1987年「鍋の中」で芥川賞を受賞。1990年『白い山』で女流文学賞、1992年『真夜中の自転車』で平林たい子文学賞、1997年『蟹女』で紫式部文学賞、1998年「望潮」で川端康成文学賞、1999年『龍秘御天歌』で芸術選奨文部大臣賞、2010年『故郷のわが家』で野間文芸賞、2014年『ゆうじょこう』で読売文学賞、2019年『飛族』で谷崎潤一郎賞、2021年『姉の島』で泉鏡花文学賞をそれぞれ受賞。ほかに『蕨野行』『光線』『八幡炎炎記』『屋根屋』『火環』『エリザベスの友達』『偏愛ムラタ美術館 発掘篇』など著書多数。

「2022年 『耳の叔母』 で使われていた紹介文から引用しています。」

村田喜代子の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×