殿様の通信簿

著者 :
  • 朝日新聞社
3.68
  • (19)
  • (34)
  • (31)
  • (4)
  • (3)
本棚登録 : 198
レビュー : 42
  • Amazon.co.jp ・本 (253ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784022501899

作品紹介・あらすじ

"平成の司馬遼太郎"の呼び声も高い筆者が、従来の定説を覆す豊富なエピソードで描き尽くした歴史エッセイ。元禄大名243人の人物評価を記した『土芥寇讎記』から、水戸光圀、浅野内匠頭、前田利常など著名な「殿様」たちの日常生活を活写。お家大事を貫くため、政治に知恵をしぼり、子作りにはげむ殿様たちの苦労ぶりを描く。

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 現存する1冊「土芥寇しゅう記(どかいこうしゅうき)」・
    幕府隠密の秘密諜報・・・面白い。
    よくよくお調べになっているのですね。。。
    1690年後ごろに書かれたもので、
    当時の大名2043人の人物評価である。
    徳川光圀、浅野内匠頭、池田綱政
    前田利家、前田利常、
    内藤家長、本田作左衛門、
    の6人を取り上げる。
    一番気に入ったのは、本田作左衛門。
    次は前田利常かな。

  • 江戸時代に書かれた、「土芥寇讎記(どかいこうしゅうき)」という、殿様がリーダーとしてふさわしいかどうかをまとめた本を基にしている。おなじみの浅野内匠頭が、ぼろくそにかかれていたりする。

  • 実に面白いですね。
    同時代の資料をたくさん読み解いている磯田さんだからこそ、わかる面白さ。

    なかなか江戸時代の史料は読み解くことは難しいです。
    こうして、読み解いて同時代の膨大な史料の謎や、今まで評価されてこなかった事実が再認識されることは実に有意義で目から鱗なことがたくさん!です。

  • この本には1690年に書かれたネタ本があって、そこからの引用で仕上げている。
    当時の大名243人の中から7人をピックアップしただけだから、彼にとってこの程度の本はいくらでも書けるという計算である。

    しかし、面白いねぇ。
    戦国時代の影響を色濃く残している殿様と、江戸の太平の時代への端境期の殿様を比較してピックアップしているところが著者のセンスの良さだろう。

    トリビア的な話題が多いけれど、後世が粉飾した殿様像を剥ぎ取って、生身の人間に迫ろうとしている。

    殿様といえば当然のことながら平民とは全く違う、雲上の生活をしていた人たちなのだが、言葉を変えれば殿様たちは現代を先取りしていた人々と解釈することも出来る。
    実際のところ、我々現代人は当時の殿様以上の生活レベルを生きているんですからね。
    生活ばかりではなく、意識も先取りしているという着眼はとても良い。

    歴史を学ぶということは、常に現代との比較する視点を失わないことですね。
    決して歴史ヲタクにはならないよう気をつけるべきです。

  • 家に縛られつつも、それぞれの個性を存分に発揮する殿様たち。
    縛られているからこそ、個性が際立つのかもしれない。
    何よりも家を守らなければならない使命と、自分らしく生きたいという思いと。

    そして、それを冷静に見つめる、この本と、元の書物の筆者。

  • 古文書から 生き生きとした人物像を
    想像することにかけて
    稀有な想像力をお持ちの方だと思います
    この作品も大変面白かった

  • 徳川光圀、浅野内匠頭と大石内蔵助、池田綱政、前田利家、前田利常、内藤家長、本田作右衛門を教えてくれた。その時代と。読みやすいし、面白いし。

  • タイトル通りの “殿様の通信簿” となっている部分は少な目だが、当時や行動原理を紐解いていて面白い。
    http://blogs.yahoo.co.jp/rrqnn187/14322411.html

  • 歴史の通則であるが、人間は貴族化して、喰うに困らなくなると、次の3つことしか関心をもたなくなるかもしれない。一つは恋愛。一つは遊興。そして最後に階位である 日本社会は、上がすることを下がならう、という強い構造をもっている。大名が天皇に憧れれば、家老もそれに憧れる 安定の心地よさを好む日本人は、これまでのゆきがかりを重く見る。日本人のその心性は江戸時代までに完成されたものと考えてよい

  • 3

全42件中 1 - 10件を表示

著者プロフィール

磯田道史(いそだ・みちふみ)
1970年、岡山市生まれ。歴史家。国際日本文化研究センター准教授。慶應義塾大学大学院文学研究科博士課程修了。『武士の家計簿』(新潮新書)で新潮ドキュメント賞、『天災から日本史を読みなおす』(中公新書)で日本エッセイスト・クラブ賞を受賞。『近世大名家臣団の社会構造』(文春学藝ライブラリー)、『無私の日本人』(文春文庫)『殿様の通信簿』(新潮文庫)『日本史の内幕』(中公新書)ほか著書多数。該博な知識と親しみやすい語り口で、テレビでも多くの視聴者に歴史の意味と愉しさを伝えている。


「2020年 『歴史とは靴である 17歳の特別教室』 で使われていた紹介文から引用しています。」

磯田道史の作品

この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。

有効な左矢印 無効な左矢印
村上 春樹
池井戸 潤
湊 かなえ
万城目 学
万城目 学
冲方 丁
磯田 道史
有効な右矢印 無効な右矢印

殿様の通信簿を本棚に登録しているひと

ツイートする
×