日々の非常口

  • 朝日新聞社 (2006年8月8日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (240ページ) / ISBN・EAN: 9784022502162

みんなの感想まとめ

日常のさまざまな出来事に対する温かい眼差しが印象的で、筆者の鋭い感性や言葉へのこだわりが感じられる作品です。米国人でありながら日本語で執筆されたその文体は緻密で、語学の才能と努力が伺えます。短いエッセ...

感想・レビュー・書評

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  • この方の講演も聞きましたが、言葉の“まやかし”や、作為的な“ごまかし”に対して、非常に敏感な方だな、と感じました。

    自分もその“まやかし”や“ごまかし”に対して、常に注意を払い続ける必要を感じました。

  • やわらかく毒をはく やさしい語り口

  • 筆者は米国人でありながら、これを全部自分で日本語で書いたらしいのだが、非常に緻密でかっちりとした文体で、語学の才能と努力には舌を巻く。完璧な日本語だ。

    一つ一つの篇は短く、しかもとてもたわいのない話が多くて、感想を持ちづらい。 中には時事ネタもあり、読み飛ばしたが、いくつか強く共感できるエッセイもあった。

    全体の中で、時々、ふと、米国人としての目線、感性がかんじられる篇がある。それがなんとも興味深い。

    大量に語られる掌編の中から、筆者の人となりがぼんやりと浮かび、何となく像を結んでいる。

  • 翻訳家、詩人、絵本作家、
    『日々の非常口』は
    アーサービナード(日本人以上に日本語に詳しい)
    氏のエッセイ

    新聞で連載してただけに、一話ごとに、読みやすい量。
    そして、ことわざや言葉の由来まで驚くばかりの知識量。
    そして、一本貫かれているのは反戦という思想。

    アメリカ人であるが、妻は日本人で、
    二つの国を母国に感じるビナード氏の
    立ち位置は、平和や正義というエッセンスが加わると
    強く切れ味鋭い言葉達が連なる。

    例えば、日本に来る前に
    何故、日本に2度の原爆を投下したのか?
    を考えていたと言う。

    トルーマンは通常兵器で日本に上陸した場合
    アメリカ兵士は100万人犠牲になるであろう
    だから、原爆を投下したといったが、

    10代のビナード氏は
    それなら、広島に投下し、
    答えを1週間待っても良かったのではと考えていた。

    来日してから終戦50年経ち米国情報開示法に
    基づいて公開された資料によれば
    実際には日本はもっと早く戦争終結の動きが
    あったにもかかわらず、それを無視し、
    ただ、ソ連を脅かそうという狙いで
    長崎にも投下。


    はたまた、こんなエピソード。
    来日し、日本語の収集に余念がないビナード氏
    地方が変わってもどこでも見る『月極駐車場』
    はじめはひと月ごとの契約ということが判らず
    ひどく大きな駐車場経営の大会社『げっきょく』が
    存在すると考えていた。
    ある日『月決め駐車場』という看板を見てから
    月極とも表示することを知る。


    青春の日々のことを『サラダの日々』『Salad Days』と
    いうらしい。シェークスピアの『アントニーとクレオパトラ』
    第一幕第五場に出てくる名台詞らしい。

    また、エジソンは電球を作る時に
    電流に長く耐えられるフィラメントの素材をさがして
    様々な植物繊維を試し、バンブーがすぐれていることを見つけ
    南米やアジア各地の種類を集めて実験した。
    そして、京都岩清水八幡宮の境内に生える真竹が
    世界一だと結論に至った.少年時代に知ったそのエピソード
    来日翌年の春、箱根でのはじめてのたけのこ掘りに
    地面を突き破って出てくるたくさんのタケノコに
    一茶の「たけのこのうんぷてんぷの出所かな」
    その通りだと合点する。
    『電気ショックに耐える力はこう産まれてくるのか!』

    へぇ~~、ほぅ!、ややや!

    面白いエッセイ集だった。おすすめ

  • 朝日新聞に掲載されている時から好きで
    読みたかったので、図書館で見つけて嬉しかった。

    この人のエッセイは面白いなあ。
    異文化とか異言語のエッセイはたいてい好きだけど。

  • 朝日新聞に連載していたエッセイ集。
    日本に暮すアメリカ人がみた日本。
    日本に関する不思議発見、われわれ日本人が気がつかない「ことわざ」の意味。
    ブッシュ元大統領のイラク人大虐殺のいい訳、などなどするどい目で現実をみている。

  • 新聞に連載されていたらしく1テーマ 約見開き1ページくらいの長さ読みやすくて ほんのちょっぴり毒気があっていいですネあまりにもさくさく読めるので母語が日本語の方ではないことをつい忘れそうになります基本的には詩人だそうなのですが紹介されている詩の雰囲気が好きなので詩も読んでみたいと思います

  • アメリカ人でありながら日本語で詩を書く詩人──先日、新日曜美術館にコメンテーターとして登場したこの風変わりな人物を遅まきながら知って、その著書を読んでみたいと手に取った。時折の体言止めが個人的な好みに障るほかは全く淀みのないなめらかな日本語で、しかし外国人ながらの視点であぶり出す日本と世界の姿に興が尽きない。詩集も楽しみだ。

  • 2010.1.25 図書館。
    外側も知ってるからこそわかる日本語や漢字の美とか変とか。第五福竜丸のこととか全然知らなかったな。ちょっと高尚すぎて話のオチが判らなかったりしました。僕も自転車派なのでペットボトルは買いません。

  • 詩人、アーサー・ビナードのエッセイ。
    日々のつらつらを独自の切り口で語っています。
    この方の切り口は本当に面白いです。

    言葉の捉え方?っていうのかな、感じ方が独特で、詩人らしくとても繊細です。

    「月極駐車場」という字の読み方を初めて知った時のエピソードとか、日本語と英語(米語)の比較や、日本語の本を英訳する時の苦労話など
    ありがちだけど、とても面白く読めました。

  • 暇なときに、コネタとして読むとよいですねー。在日アメリカ人ならではの小話が面白いです

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著者プロフィール

1967年アメリカのミシガン州に生まれ。五大湖の魚と水生昆虫に親しんで育ち、高校生のころから詩を書き始める。大学で英文学を学び、卒業と同時に来日、日本語でも詩作を始める。『釣り上げては』(思潮社)で中原中也賞、『ここが家だ ベン・シャーンの第五福竜丸』(集英社)で日本絵本賞、『さがしています』(童心社)で講談社出版文化賞絵本賞を受賞。他に『ドームがたり』(玉川大学出版部)、翻訳絵に『ほんとうのサーカス』(BL出版)、『やばっ!』(好学社)など多数。

「2026年 『きみは、てき?』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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