君を守りたい: いじめゼロを実現した公立中学校の秘密

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  • 朝日新聞出版
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感想 : 7
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  • Amazon.co.jp ・本 (189ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784022502216

感想・レビュー・書評

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  • 学校の中に警察を持ち込もうと考える筆者は、鬼畜の心をもった人間には、人間教育を施してもいじめの行動を止められないのであれば、法律という「力の論理」でいじめを防ぐべきだというが果たして是か否か。

  • ”鬼畜”という言葉が出てくるが、これほど”鬼畜”があてはまる所業はない。教職課程の大学講義を通じて新聞レビュー記事を読んでこの本に出会ったが、生ぬるさを一切排した内容に身震いを覚えた記憶がある。

  • さすが、弁護士にして江戸川乱歩賞作家! 美しい論理展開でブレがない!!明るくない話題にも関わらず、読んでいてとても気持ちがいい。

    中高生に向けた文体で書かれているが、実際に中高生が読むには些か難しく、生々しい感は否めないかもしれない。

    「手のつけられない不良が立ち直ったり、悪の限りを尽くした犯罪者が更正するとやたらにもてはやされる。だが、彼に殴られたり恐喝された被害者の痛みは無視。ワルやいじめっ子はそんなに偉いのか」……。

    徹底的に「いじめ被害者の味方」という立場が貫かれている。

    各学校に一冊置きたい本である。

  • 「まるで生き地獄」――衝撃的な言葉を残して自殺した中学生、鹿川君の事件から20年。いじめは集団によるレイプや暴行、果ては殺人までにエスカレートしている。犯罪被害者支援活動に取り組む弁護士作家が「いじめをしない、させない、許さない」をスローガンに、生徒たちの手による「君を守り隊」を創設し、いじめをなくした中学校の活動などを通して被害に悩む子供たちを救う究極の方法を明かす。緊急書き下ろし!

  • いじめもなにもない田舎の学校に通っているから、あんまり凄惨すぎて驚いた。
    私が知らないうちにも、すごく苦しい目にあっている人がいた。

  • 分類=学校・子ども・いじめ。06年9月。

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著者プロフィール

1955年茨城県生まれ。早稲田大学法学部卒。ジョン・グリシャムの作品に影響を受けて小説執筆を始め、横浜弁護士会に所属しながら1994年『検察捜査』で第40回江戸川乱歩賞を受賞。現役弁護士ならではの司法界のリアリティと、国家権力の影を作品に取り込むスケールの大きいエンターテインメントで人気を博す。著書に『違法弁護』『司法戦争』『第一級殺人弁護』などがあり、本書は『検察捜査』『新検察捜査』に続き女性検事の岩崎紀美子が活躍する最新作である。

「2023年 『検察特捜 レディライオン』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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