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- Amazon.co.jp ・本 (748ページ)
- / ISBN・EAN: 9784022502414
感想・レビュー・書評
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新聞記者である著者が、膨大な量のインタビューによって北朝鮮の第二次核危機(2003年)を中心とした各会議の模様、アメリカにおける国務省とホワイトハウスでの考え方の行き違いなど、さらには日本と韓国の動向や政策(中国・ロシアも!)などを再構成した本。専門書とは違うかもしれないが、この大量のインタビューというのは論文資料として使うときに非常に便利でありがたかったりするのである。ドン・オーバードーファーの「二つのコリア」なんかもそうだけれども、北核の研究には是非一度は手にとって読んでみるべき本だ。
後半には六者協議での裏話もかなりのページを割いて紹介されているが、論文・単行本でここまで詳しく六者協議について書かれている本はまだない。
外交の機微というか、外交官達の絶妙なる頭脳戦と言うか・・・ピンと張り詰めた外交という名の戦いが書きつくされており、北朝鮮外交における「デスノート」であると私は思っている(笑)
特に韓国とそれを取り巻く周辺国について勉強したことがある人ならたまにくすりと笑える、そんな気楽に読める文章となっている。詳細をみるコメント0件をすべて表示