真夜中の運動会

著者 :
  • 朝日新聞出版
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感想 : 24
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  • Amazon.co.jp ・本 (398ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784022503084

感想・レビュー・書評

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  • 主人公の男の子がおじいちゃんの部屋に言っては、語るシーンが好きでした。おじいちゃんがどう変わっても絆は変わらないのだな~と…
    ちょっとあり得ない過去を持った彼女の何でも分かっているような話しぶりはやや気になりますが、ナイスカップルでした。

  • 高校生って・・・
    高校生も大変だねえ
    面白かったです

  • なんだか展開が急だなぁ(笑)玲子ちゃんまさかそんな秘密を抱えてたなんて。お母さんの不倫にしても主人公のキャラクターにしても悦ちゃんにしてもなんか設定が中途半端な感じがする。お父さんは素敵だけどねー。なんか全体的に粗い。2012/411

  • 受験を控えた18歳の靖。
    塾や近所のファミレス、チアフルで、恋人の玲子と勉強に励む日々。

    そんなとき祖父の久三が足を怪我したのをきっかけに惚けはじめ、
    同時に父の転勤に、母の浮気、進行する祖父の痴呆症。

    いろいろな障害にあたりながらも
    過去に秘密を持つ恋人の玲子に支えられ、久三のかつて好きだった、きよちゃんとの過去に迫る。

    なっげ。
    全て会話文で話が成立している。
    どこを読んでも会話文。

    どんだけ毎日ファミレスに通ってポテトとドリンクバー頼んでるだw肥満になるー

    長い時間をかけて頑張って書いたんだな、って印象。

    てか著者が意外とたくさん本だしてることに驚いた)^o^(

  • 玲子が男前すぎる。修一パパが最後にいいとこ持ってったな。話が最後にキレイにまとまり過ぎた感じは否めない。何ヶ月も寝たきりのじいちゃんが、いきなりそんな歩けるわけないし…なんて穿った見方をしたらダメなんだろうな。
    私の中にも気付かないだけで核になってる思い出があるんだろうか。無意識下の大切な思い出は、新しい記憶と引き換えにしか表に現れてくれないものなんかな。表に出るのは自分が惚けた時なんだとしたら何か切ない。

  • ・工事で昨年夏から閉館してた近所の市民センター図書室が再開してたので景気付けに借りて読んだ。
    ・今回はファミレスが常に舞台になる話。冴えない高校生男子にミステリアスで美しい彼女って設定で、彼女の抱える秘密が気になって読み進んだ。結局グレてましたよって過去だったのが拍子抜けだったんだけど、変に祖父の過去とのオカルト的な展開にならなかったのは良かった。
    ・母親の不倫のエピソードは読んでてかなり複雑だったけど、不倫相手と父親のセリフに結構胸打たれた。ただ、この物語は一体何だったのかという読後感ではある。

  • 運動会で二人三脚を好きな子と走ることになってたのに戦争で中止なったのを認知症になってもこのことだけは覚えている老人。孫とその彼女がおじいさんの昔の彼女になりきって夜の校庭を一緒に走る。
    年寄りだって死は怖い、しかし死を考えないわけにはいかんだからボケに逃げるんじゃと。いずれ老人の仲間にはいるがボケずに歳をとりたいもんだ。

  • 終わりよければ全てよし って感じかな。
    読みやすいんだけど、途中で投げ出したくなる。
    詰め込みすぎ感がとってもあるんだけれども、最後まで投げずに読むと ま、いっかぁと思えてしまうという。

  • 途中読むの止めちゃおっかなぁって何回か思いましたが、最後まで読むとなんだかすっきりしました。なんというか。最後の最後まで読むとそれまでの読みづらい印象が変わってなんだかするりと読める作品だったなと思わされました。不思議。

  • 何が本当のテーマなのか、よくわからない。
    全体的に古臭い。それと、キャラの性格が・・・。うーん。

  • おじいちゃん、ある日を境に少々とぼけてくる。
    そんなものなのだろうか?
    これから自分も介護を体験するのかもと思うと気楽には読めないけど。
    高3で受験生だというのに、介護を手伝ったり、彼女とおじいちゃんを夜の公園に連れて行って二人三脚をするシーンにはじーんときた。

  • 高3の受験生靖にはえくぼのかわいい玲子が。悩みは玲子がキス以上させてくれないこと・・・だったはずなのに。じいちゃんはぼけるし父さんはリストラで単身赴任、母さんは不倫。しかも玲子にはなにか暗い過去があるような・・・。

    文章に勢いがあってするすると読むことができました。靖の優柔不断さも好感がもてる優しさだし。じいちゃんの初恋のきよちゃんがじいちゃんのせいで自殺したのに、ばあちゃんも愛してたってとこがちょっと違和感があったかな。

  • この人の作品は毎回心に響くというか、感情移入しやすくて大変なことになる。

    家族がテーマで、結構ありえるような話とちょっと離れた話を混ぜた感じ。
    彼女が実は元レディスの頭で数多の男を知ってるとか・・・ボロクソへこんだ。
    読んでる最中も「このあとやばそうだな」とか「彼女がさせてくれない理由絶対重いんだろうな」とか思って動悸とため息が止まらなかった。
    余韻も結構あってダメージ大。
    でも終わりはキレイになってたので幾分平気。

  • ボケそうな(?)じーちゃんとその家族。

    主人公はじーちゃんの孫で、2人の乙女の間で揺れまどう(笑



    特におっもしれーこれ!!って感じではないけど・・・

    う〜ん

  • おぉ〜、素晴らしい!

    胸に響きました! 久々に感動しました!

    恥ずかしながら、泣いてしまいました!

    しかも読みやすかったです!

    これが、池永陽ワールドですかぁ〜!


    <内容>

    高校3年生の布施靖の目線から祖父・久三の初恋話を軸に、

    受験の事や恋人の事、父のリストラ、母の不倫の事など満載。

    久三はある日、初恋の千代子を殺したと告白しボケ症状が

    はじまってしまう・・・。

    切ないけど優しく温かい家族小説。



    小説の中の話ですが、

    世の中まだまだ捨てた物ではないと思いました。

    私の中では、久々の感動作でした!

    作家の池永陽さんのファンになりました



    余談ですが、この本を読むとファミレスでドリンクバーと

    フライドポテトが食べたくなりますよ。

  • 小学校の校庭の真ん中に、大きな松の木がありました。
    栴檀の木ではなかったけれど、あれは忘れられない思い出。
    その思い出の木の下で過ごした、同級生の彼と、年明けに結婚します。
    私は今後、どんな風に歳をとっていくのでしょうか。

  • 前向きになれて、なかなか面白い展開のある物語でした。

  • 今回の展開はちょっと行き過ぎの感がありますが、池永さんの物語は自然に読ませます。

  • 愛、家族、優しさ、強さなどいろいろなテーマが詰まった一冊。

    優柔不断で頼りない受験生、布施靖は国立看護学校を狙っている玲子と付き合っている。
    恋人同士ではあるがキス以上の展開を拒む玲子は、どことなくつかみきれない存在。
    二人の日常に、靖の家族に次々におこる出来事が絡まり二人の絆は深まっていく。

    装丁の月の赤さはなんだろう。

  • 受験生の主人公の恋愛、祖父のボケ進行、父のリストラ、母の不倫・・、今時の家庭に起こりうる事象が盛り込まれているこの小説に、本当によく登場するのが「ファミレス」。母親は「家という神聖な場所ではないところで話がしたい」という。他者の中で落ち着ける場所、ニュートラルになれる場所、そして他者とコミュニケーションを行う場所がファミレス。今時の家族を描いて気軽に読める。

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著者プロフィール

1998 年「走るジイサン」で第11 回小説すばる新人賞受賞。2002 年「コンビニ・ララバイ」で注目を集める。06 年「雲を斬る」で第12 回中山義秀文学賞受賞。その他著書多数。

「2021年 『おっさんたちの黄昏商店街 それぞれの恋路』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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