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Amazon.co.jp ・本 (276ページ) / ISBN・EAN: 9784022503107
感想・レビュー・書評
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次から次へと
生まれては、あっという間に消えて行く…。
ソーダの泡をじっと、見つめていると
その非情なる短命さに、同情はするものの、
特に
儚い、とも
空しい、とも
思えない。
全て割り切ったように、はじけてるから?
どーせすぐ、新しい泡が生まれてくるから?
いや、そうじゃないな。
彼女のエッセイを読んでいて感じたのは、
満たされているから。
限られた器に、なみなみと溢れそうな思いがそこにあるから。
弾ける思いは、
言葉の泡と化して
誰かの心へ次から次へと飛び込み、
そして
消えてゆく。(あるいは、消えてないかも?)
透明感ある、潔いエッセイは、とても読み心地がスッキリでした♪詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
ナオコーラさんは「ことば」をすごく大事にされているんだなあということがよくわかる本でした。ナオコーラさんは素敵。読んでいてきゅんとした。
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山崎ナオコーラさんのエッセイ集です。
新聞に連載されていたものや、他の媒体のエッセイ、批評などが一冊にまとめられています。
何気ない日常の一コマだけど話のオチに感心したり、「栞が導くいろんな世界たち」という文章に共感したり、エッセイはほとんど読みませんが、これは新聞に載っているときから毎週楽しみにしていたのを思い出しました。
山崎ナオコーラという名前はその連載で初めて知って、最近まで本をまだそんなに書かれていないと思ってたのですが、この間有名な賞(芥川賞か直木賞か忘れてしまいました)の候補になっていてびっくりしました(笑)
エッセイを読むと、作家のバックボーンというか価値観や個人的な概念に変にとらわれて、こういう考え方の人だからこんな小説を書くんだとか、書く人がこういう価値観だからここで主人公はこんな行動に出たんだ、とか意識しすぎてしまいそうで避けているというのもあるのですが、このエッセイを読んだら逆にもっとこの人の本が読んでみたいと思いました。 -
初めてのナオコーラsan。とっても素敵です!
穂村sanやしをんsan達と同じオーラを感じました。飾らないストレートな言葉で、でもキュートで優しくて。心地良すぎです。
お気に入りは『シロップをこぼした場合の処置法』、『私はカーテン』等々。最後の最後(あとがき)で、完全に魅了されてしまいました。引用UPします☆ -
山﨑ナオコーラさん「指先からコーラ」(2007.7)、再読です。20代後半の時のエッセイ。ウォーキングのイベントで川沿い20kmを9時から14時までかけて母親と談笑しながら歩いたナオコーラさん、おしゃれだと思います(^-^) 27歳の誕生日、ひとりで銀座の寿司屋に行き2万円の食事をし、1年後の28歳の日は、ひとりで立ち食いそばで、240円のかけそばを。メリハリが効いていい感じですw!
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恐れ多いが、どこか自分と似ているなというのは思った。親近感と言うより、気持ち悪さのような。
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不思議な言い回しで、本を読みながら、現実の世界を少し違う観点から見る事が出来るようになりそうな本でした。
普通の会話でも使えそうな言い回しが多く、勉強にもなりました。 -
自分には合わなかったみたい。読んでて辛かった。
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2014年5月1日読了。
書いて生きていくことの恐怖と希望が見えた。同世代の女性の感覚だな、と思ったのと、駆出しの作家の雰囲気がばっちり出ていたのと。 -
読者の五感に訴えるような文章を書きますね。
また、彼女の小説に出てくる
「ナヨナヨでメルヘンな発言をする男」は実際に存在し、
実体験が多少なりともモデルになってる事を知れてよかった。
ふわふわしてるようで、理想像はしっかりしている。
理想像があるからこそ素敵な人間や体験に出会えるのではないかと考えた。
日常をキラキラした視点で語っていて、
それでいて共感できる。
感受性が強すぎるのも、揺るぎない地位を得るのもきっとすごく大変な事なのはわかるけど、
彼女から見える世界に嫉妬してしまう・・。そんな素敵なエッセイです。
手元に置いて、適当にページを開いて読み返したいなあ。 -
本好きのちょっと控えめな女の子が描いた素直なエッセイ、という身近な感じがして読みやすい。自分も同じテーマで書いてみたらどんな内容になるかな、なんて思いながら読み進めた。
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エッセイはあまり読まないのだけど
ここでの評価が高かったのと
山崎ナオコーラの文章が好きなので
普段何考えてるんだろうと思って読んだ。
このエッセイのときの彼女の年齢と今の自分の年齢が
ほぼ同じなこともありかなり影響を受けた。
なんとなく自分のなかにある思いや考えなど
ふわふわさせて深追いすることすらしていなかったことを
彼女は短い文章の中に「そうそう!それが言いたかった!」と感じさせる
見事な表現をしている。
言葉選びがうまい。
むしろ私の考えの百歩先に行っていたり角度を変えたり
なんて部分もたくさんあって感心した。
「ここはデパートですか?」など小さくても
くすりとしてしまう出来事がトントンとあるのもよかった。
ここは心に留めたいと思う箇所が多すぎる。
あとがきで「初々しい興奮に溢れた文章」と
山崎さん自身で書いているが
頑なな決意表明、作家としてのこれからの方向性を
バシーーッと打ち出しているところなんか
同年代として迷いに迷って生きている自分としては
かっこいいしまぶしく感じた。
あと「この世は2人組ではできあがらない」と
「長い終わりが始まる」は作者の実体験が結構入ってるんだ
という発見があった。 -
小説もいいが、このエッセイ集は特に面白かった。
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3回目の応募で見事文藝賞を受賞した『人のセックスを笑うな』作者による、随筆集。
エッセイを読むより、小説を読んだほうがこの作家がどんな人かわかるような気がした。
私は、あくまで本業で認めたいと思う読者なので、そう思わせてくれて嬉しい。べつにエッセイがつまんなかったわけじゃない。けど、小説を読まないとこの人がわからないなーと思った。あと、プライドをもって仕事をする人なんだなーと、よくわかった。
それにしても、昔の恋人には絶対幸せでいてほしい、なんて義なることを臆面もなく素直に言える日が、いつか私にも来るんだろうか。 -
エッセイその他もろもろ。
間違った文章など無いのだ、という風な一文に衝撃を受けた。この本の所々に散りばめられている著者の思い、文学は芸術であり、自分を自由に表現する手段であるという事が強く伝わってきた。
文学はクラシックでなくても良いじゃないかと思えた。 -
しゅわしゅわ体の中にすんなりしみ込んでいくエッセイ。
ナオコーラと友達になりたい。
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