ゴシックスピリット

著者 :
  • 朝日新聞社
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本棚登録 : 108
感想 : 6
  • Amazon.co.jp ・本 (264ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784022503299

作品紹介・あらすじ

小説、映画、マンガ、歌舞伎、アート-合い言葉は「残酷」「耽美」「可憐」。暗黒世界に顫える精神を、澁澤龍彦・中井英夫の血統をひく異才が語り尽くす新たなるゴス「GOTH」の黙示録。

感想・レビュー・書評

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  • ゴシックハートに引き続き
    ゴスという孤高の生き方。
    ゴシックロマンス、ゾンビ映画、探偵小説、
    江戸の怪談、歌舞伎、モダンアート等の紹介。
    澁澤さんを評した人を更に評した文章などもGOOD

    • 猫丸(nyancomaru)さん
      そう言えば最近聞かないですね、高原英理 。。。
      「月光果樹園」は割りと好みです。
      そう言えば最近聞かないですね、高原英理 。。。
      「月光果樹園」は割りと好みです。
      2012/12/25
  • いつもの様子。
    TH連載と同じく連想を広げていくという感じ。

  • 世界をまるごとゴシックにする、壮大なる乙女プロジェクト!


     ゴシック的な要素を備えたものを何らかのかたちで愛するようになったすべての乙女(乙女的精神があれば男性も可)に、本人さえその気があれば届く書物、それが『ゴシックスピリット』です!

    「ゴシックなもの」が中世物に限定されず、建築様式や文学形式にとどまらず、いまなおそこここに溢れていることは、書くまでもないでしょう。
     目に見えるものや手にとれるものでは、時代遅れに感じる場合も、もしかしたらあるのかもしれません。しかし、女の子はこころの中に混沌と渦巻く、形のない魔物を飼っています。それは、時代と関係なく存在する闇です。
     闇を飼っているおのれに自覚的で、乱歩で育ち、澁澤に浸り、吸血鬼を恋人とし、さらに深い暗黒をまさぐり進もうとする黒の乙女にむけて、本書は差し出されるのです。

     読中感じ続けたのが、最初にゴシックなものがあってそこに傾倒するのではない、ゴシックな精神が先にあるからゴシックカルチャーを発掘できる、ということ★ ブラッドベリのSF、シルヴィア・プラスの詩、江戸の怪談も、ホラー映画も短歌も芝居も絵画もロックバンドも、幻想と怪奇を愛好するひとが見たら、全部ゴシックです。そういう人は、自分の感性を通過させることで、歩く街・読む本・聴く音楽、何に関してでもゴシックな香りに反応してしまうのです☆

     井辻朱美さんの評論を読んで、世界がまるごとファンタジー文学化されていく感覚に陥った覚えがあります。ゴシックとファンタジーは、もちろんむろん! 深いところで通じるもの。そのスピリットを持つ者には、向こう岸に架かっている橋を異世界につなげる意識があるのです。隣町の地名よりも、地図にない場所が切実だったりするのです。
     高原英理は、全世界をゴシックに染める試みのもとに生きているようなひとだと思います。世界を意識で改変する、壮大なプロジェクトのもとに動いている。そんな気がしてなりません。

  • 著者が「ゴシック」と感じる書籍、アート、映画、音楽等が網羅されている1冊。ゴシックとは、レジスタンス、パンク、反キリスト、アナーキズムという反抗意識、耽美、幻想、精神貴族といった美意識を持つモノであると認識した。『ゴシックハート』よりはおもしろかった。

  • 最初の章「古城への招待」にシンクロしすぎた自分って…『ゴシックハート』よりも簡単に読める。

  • ゴシックハートの続き、のようなもの。

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著者プロフィール

1959年生。立教大学文学部日本文学科卒業。東京工業大学大学院社会理工学研究科博士後期課程修了(価値システム専攻)。博士(学術)。1985年、第1回幻想文学新人賞受賞(選考委員は澁澤龍彦・中井英夫)。1996年、第39回群像新人文学賞評論部門優秀作受賞(選考委員は柄谷行人、後藤明生、高橋源一郎、中沢けい、李恢成)。
主要著作 『少女領域』(国書刊行会)『闇の司』(ハルキ・ホラー文庫)『無垢の力』『ゴシックハート』『不機嫌な姫とブルックナー団』(講談社)『ゴシックスピリット』(朝日新聞社)『抒情的恐怖群』『神野悪五郎只今退散仕る』(毎日新聞社)『月光果樹園』(平凡社)『アルケミックな記憶』(書苑新社)『うさと私』(書肆侃侃房)『怪談生活』『歌人紫宮透の短くはるかな生涯』(立東舎)。
編著 『書物の王国6 鉱物』(国書刊行会)『リテラリーゴシック・イン・ジャパン』『ファイン/キュート』(ちくま文庫)『ガール・イン・ザ・ダーク』(講談社)。

「2021年 『高原英理恐怖譚集成』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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