- 本 ・本 (264ページ)
- / ISBN・EAN: 9784022503299
感想・レビュー・書評
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『ゴシックハート』を初めて読んだ時から、のめり込んだ「ゴシック」の世界。ある程度の時間が経ち、それでもやはりゴシックを追い求めている自分への称賛として、続編(と位置づけられている)である本著を読了しました。感想としては、『ゴシックハート』よりは比較的自由にゴシックにまつわるものを取り上げている印象で、第六章や七章の江戸時代や乱歩について触れているのには新鮮な印象を受けました。本著の中で高原さんが言っているように、たしかにゴシックは初めからゴシックであったわけではなくて、沢山の作品の中にどうゴシックを見出していくかもまた、ゴシックハートとゴシックスピリットを持つ者の特権なのだと思います。その点では、高原さんの取り上げる作品群はどれもゴシックハートという琴線に触れるものばかりでとっつきやすく、ますますこの暗く残酷で美しい世界にのめり込んでいる自分を再確認することができました。
とは言え、存じ上げない人物や作品も多くあり、高原さんを尊敬するとともに、何回もバイブルのように読み続けたくなる一冊です。
追記:第五章で語る澁澤愛には痺れました! 『ゴシックハート』で初めて澁澤龍彦を知った私なので、この本に行き着くまでに彼の本も読み、だからこそ抱くこの気持ちを、高原さんが代弁してくれたようで・・・・・・・ -
ゴシックハートに引き続き
ゴスという孤高の生き方。
ゴシックロマンス、ゾンビ映画、探偵小説、
江戸の怪談、歌舞伎、モダンアート等の紹介。
澁澤さんを評した人を更に評した文章などもGOOD-
2012/12/25
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著者が「ゴシック」と感じる書籍、アート、映画、音楽等が網羅されている1冊。ゴシックとは、レジスタンス、パンク、反キリスト、アナーキズムという反抗意識、耽美、幻想、精神貴族といった美意識を持つモノであると認識した。『ゴシックハート』よりはおもしろかった。
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ミニコメント
小説、映画、マンガ、歌舞伎、アート―合い言葉は「残酷」「耽美」「可憐」。
暗黒世界に顫える精神を、澁澤龍彦・中井英夫の血統をひく異才が語り尽くす新たなるゴス「GOTH」の黙示録。
桃山学院大学附属図書館蔵書検索OPACへ↓
https://indus.andrew.ac.jp/opac/volume/675492 -
二階堂奥歯「八本脚の蝶」を読んでいるとどうにも昔の嗜好が疼いて仕方なくなり、こちらを再読。
「ゴシック」を知ったばかりの頃に偶然見つけた本書によりゴシックの世界を学び、あらゆる作品世界への入口となった。改めて読むとよく知る名前も多く月日の流れを感じる…。最初にイメージが出やすい海外の古典的作品から倉橋由美子「聖少女」、ゴシックイメージとはあまり結びつかない説教物や江戸の怪談にまで拡がってゆく。
ゴシックとは狭いジャンルのようで、様々な要素を包んでいる事が知れる -
いつもの様子。
TH連載と同じく連想を広げていくという感じ。 -
最初の章「古城への招待」にシンクロしすぎた自分って…『ゴシックハート』よりも簡単に読める。
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ゴシックハートの続き、のようなもの。
著者プロフィール
高原英理の作品





