ゴシックスピリット

  • 朝日新聞社 (2007年9月7日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (264ページ) / ISBN・EAN: 9784022503299

みんなの感想まとめ

多様な「ゴシック」の魅力を探求する本書は、前作『ゴシックハート』に続く内容で、読者をさらなる深淵へと誘います。江戸時代や乱歩といった新たな視点から、ゴシックの本質を掘り下げる章が印象的で、さまざまな作...

感想・レビュー・書評

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  • ゴシックに惹かれる気持ちを強くしました。美意識、嗜好…自分を構成するものです。
    「ゴシックハート」に続き、こちらも手元に置きたいです。
    塚本邦雄、長野まゆみの本でも言及されていて気になったのでますます読みたくなりました。他にも気になるものがたくさん。世界が広がって良いです。
    「ゴシックハート」は扉絵でしたが、こちらは本の最後に幾つかゴシックな写真や造形物が載っていてそれも楽しめました。韓国映画の『箪笥』はずっと気になっている作品です。
    研究会の副読本だったのに今頃読み終わり…多忙を言い訳に準備不足過ぎました。次回こそは。

  • 『ゴシックハート』を初めて読んだ時から、のめり込んだ「ゴシック」の世界。ある程度の時間が経ち、それでもやはりゴシックを追い求めている自分への称賛として、続編(と位置づけられている)である本著を読了しました。感想としては、『ゴシックハート』よりは比較的自由にゴシックにまつわるものを取り上げている印象で、第六章や七章の江戸時代や乱歩について触れているのには新鮮な印象を受けました。本著の中で高原さんが言っているように、たしかにゴシックは初めからゴシックであったわけではなくて、沢山の作品の中にどうゴシックを見出していくかもまた、ゴシックハートとゴシックスピリットを持つ者の特権なのだと思います。その点では、高原さんの取り上げる作品群はどれもゴシックハートという琴線に触れるものばかりでとっつきやすく、ますますこの暗く残酷で美しい世界にのめり込んでいる自分を再確認することができました。
    とは言え、存じ上げない人物や作品も多くあり、高原さんを尊敬するとともに、何回もバイブルのように読み続けたくなる一冊です。

    追記:第五章で語る澁澤愛には痺れました! 『ゴシックハート』で初めて澁澤龍彦を知った私なので、この本に行き着くまでに彼の本も読み、だからこそ抱くこの気持ちを、高原さんが代弁してくれたようで・・・・・・・

  • ゴシックハートに引き続き
    ゴスという孤高の生き方。
    ゴシックロマンス、ゾンビ映画、探偵小説、
    江戸の怪談、歌舞伎、モダンアート等の紹介。
    澁澤さんを評した人を更に評した文章などもGOOD

    • 猫丸(nyancomaru)さん
      そう言えば最近聞かないですね、高原英理 。。。
      「月光果樹園」は割りと好みです。
      そう言えば最近聞かないですね、高原英理 。。。
      「月光果樹園」は割りと好みです。
      2012/12/25
  • 著者が「ゴシック」と感じる書籍、アート、映画、音楽等が網羅されている1冊。ゴシックとは、レジスタンス、パンク、反キリスト、アナーキズムという反抗意識、耽美、幻想、精神貴族といった美意識を持つモノであると認識した。『ゴシックハート』よりはおもしろかった。

  • 澁澤龍彦の直系にしてゴシック評論の第一人者である著者とともに、あの暗く、懐かしい血塗られた古城へと行こう。ゴシックロマンスから、ゾンビ映画、探偵小説、江戸の怪談、歌舞伎、モダンアートまで、ジャンルを問わず古今東西の名作に、ゴスの魅惑と表現の可能性を探るグランドツアーが始まる。キーワードは耽美、残酷、可憐。それらに反応せずにいられぬ孤高の魂「ゴシックスピリット」による評論集。(アマゾン紹介文)

    「ゴシックは生き様」とあとがきにあるように、著者が思う儘のゴシックが生き生きと語られている。
    怪談はどうなの?と思うのならば、自らが望むゴシックを探しに行こう。

  • ミニコメント
    小説、映画、マンガ、歌舞伎、アート―合い言葉は「残酷」「耽美」「可憐」。
    暗黒世界に顫える精神を、澁澤龍彦・中井英夫の血統をひく異才が語り尽くす新たなるゴス「GOTH」の黙示録。

    桃山学院大学附属図書館蔵書検索OPACへ↓
    https://indus.andrew.ac.jp/opac/volume/675492

  • 二階堂奥歯「八本脚の蝶」を読んでいるとどうにも昔の嗜好が疼いて仕方なくなり、こちらを再読。

    「ゴシック」を知ったばかりの頃に偶然見つけた本書によりゴシックの世界を学び、あらゆる作品世界への入口となった。改めて読むとよく知る名前も多く月日の流れを感じる…。最初にイメージが出やすい海外の古典的作品から倉橋由美子「聖少女」、ゴシックイメージとはあまり結びつかない説教物や江戸の怪談にまで拡がってゆく。
    ゴシックとは狭いジャンルのようで、様々な要素を包んでいる事が知れる

  • いつもの様子。
    TH連載と同じく連想を広げていくという感じ。

  • 世界をまるごとゴシックにする、壮大なる乙女プロジェクト!


     ゴシック的要素を備えたものを何らかのかたちで愛する全乙女(乙女的精神があれば男性も可★)に、本人さえその気があれば届く書物が、『ゴシックスピリット』(2007)です!

    「ゴシックなもの」が中世物に限定されず、建築様式や文学形式にとどまらず、いまなおそこここに溢れていることは、書くまでもないでしょう★
     目に見えるものや手にとれるものでは、時代遅れに感じる場合も、もしかしたらあるのかもしれません。しかし、少女たちは、こころの中に混沌とした、形なき魔物を飼っているのです。それは、時代と関係なく渦巻く闇です。
     闇を飼っているおのれに自覚的で、乱歩で育ち、澁澤に浸り、吸血鬼を恋人とし、さらに深い暗黒をまさぐり進もうとするゴスな乙女にむけて、本書は差し出される一冊です。

     読中感じ続けたのが、最初にゴシックなものがあってそこに傾倒するのではなく、ゴシックな精神が先にあるから、ゴシックカルチャーを発掘できる、ということ★
     ブラッドベリのSFも、シルヴィア・プラスの詩も、江戸の怪談も、ホラー映画も短歌も芝居も絵画もロックバンドも、幻想と怪奇を愛好するひとが見たら、全部ゴシックです。
     そういった人は、自分の感性を通過させることで、歩く街・読む本・聴く音楽、有形無形すべてのもののゴシックな香りに反応してしまうのです☆

     井辻朱美さんの評論を読んで、世界がまるごとファンタジー文学化されていく感覚にひたった覚えがあります。ゴシックとファンタジーは、もちろんむろん、深いところで通じるもの。
     そのスピリットを持つ者には、向こう岸に架かっている橋を異世界につなげる意識があるのです。隣町の地名よりも、地図にない場所が切実だったりするのです★
     高原英理は、全世界をゴシックに染める試みのもとに生きているようなひとだと思います。世界をゴス意識で改変する、壮大なプロジェクトのもとに動いているような気がしてなりません。

  • 最初の章「古城への招待」にシンクロしすぎた自分って…『ゴシックハート』よりも簡単に読める。

  • ゴシックハートの続き、のようなもの。

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著者プロフィール

高原英理(たかはら・えいり):1959年生。小説家・文芸評論家。立教大学文学部卒業、東京工業大学大学院社会理工学研究科博士後期課程修了。博士(学術)。85年、第1回幻想文学新人賞を受賞。96年、第39回群像新人文学賞評論部門優秀作を受賞。編纂書に『リテラリーゴシック・イン・ジャパン 文学的ゴシック作品選』『ファイン/ キュート 素敵かわいい作品選』、著書に『 ゴシックスピリット』『少女領域』『高原英理恐怖譚集成』『エイリア綺譚集』『観念結晶大系』『日々のきのこ』ほか多数。

「2022年 『ゴシックハート』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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