たすけ鍼

  • 朝日新聞社 (2008年1月11日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (272ページ) / ISBN・EAN: 9784022503343

感想・レビュー・書評

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  • 現代でもかような鍼灸師なり医師なりがいてくれたならば、是非ともかかりつけにしたい。いかにも著者らしく、病の見立てと治療の腕前はもとより、信義に厚い人物を立てる。儲けに一途な大店の商人も、藩の財政を預かる奉行も、染谷に説かれては肯くしかない。他者の痛みを除き、命を救う。さらには、武芸達者で齢を重ねても護身に長けているのだから、非の打ち所がない。そりゃあ一度でも交わり、世話になれば虜になるわけだ。しまいには、飢饉を避けんと政にも乗り出して手腕を発揮する。奥方の太郎がまた、名前だけでなく、なかなかの男前なのだ。

  • 染谷と昭年は、幼い頃からの親友。
    二人とも深川の羽織芸者を妻にし、互いに鍛錬をして、身をもって健康に留意し、住人の健康を守る。

    金にものを言わして、診療を受けようとする輩には洟も引っ掛けない。

    こんな二人に、徐々に傾倒し、大きな米問屋も後進の指導にと資金を提供することを申し出る。

  • 久しぶりに山本さんの作品を読みました。続くのかなぁ。

  • あのね、これ

    「深川蛤町で鍼灸師を営む染谷は、腕の巧みさで“ツボ師”の異名を取る。治療院に大人数の食あたりが運び込まれたり、悪徳検校の死病の治療を頼まれるなど、忙しい日々を送る染谷は、深川の米問屋・野島屋仁左衛門の跡取り息子の治療を頼まれる。その帰り道に三人組の賊に襲われる、彼らが持つ匕首には銀細工の“龍”が埋め込まれていた」

    ってカバーに書いてあるのね。
    だからやっぱりその龍の匕首の事件が一番盛り上がるところだと思うじゃない?
    なのになんでこんな終わり方するのーーーー!
    山本一力さんの本は大好きなんだけど、これは消化不良です。
    続編出して、ぜひ解決させてください~!!

  • 11/29/09図書館

  • 2008.10.18

  • 相変わらず上手いと言えば上手いんですが、ワンパターンと言えばワンパターンではあります。ペース配分を間違えたのか、野田屋の話はどうなったんでしょう?それとも続編あり?この点が釈然としないので★二つ。

  • 粋な人々の人情に、じーんとくる本。メインの事件が解決していないのが、すっきりしない。

  • 江戸情緒、人情味は感じられたのですが・・・。中途半端な終わり方。

  • 1833年に還暦を迎えた深川の鍼医者〜染谷(せんこく)は『つぼ師』に異名を持つ鍼医者で食あたりが大人数運ばれてきても慌てない。悪検校の死病を治療し深川の米問屋の跡取りを救い,両替商から繋を依頼された米問屋が溺れて運び込まれても針一本で蘇生させる。米問屋は自分が金を出すので鍼灸師を養成する稽古場を作るよう頼まれる。寒かった夏のせいで米が不作となり,米を値上げしなかった米問屋に卸す米を仙台藩に依頼した〜自分が殺されそうになる件は後でさらりと経過だけを説明しているが未解決のままだ。冷夏と米不足を中心に描くことにしたようだな。途中から章立てが小さくなるのは他の連載に追われた所為だと読んだが,どうだろう。原題は『ツボ師染谷病帖』だったらしい

  • 鍼治療を生業にする鍼灸師と漢方医師の二人が深川の市井の民を快方に導いてゆく。躯の痛みを治す上に心の傷をも癒してしまう。そんな医者がこの世にも居てくれたら、と思う読後感、しかし、話の最後が頂けない。続き噺にしていくのなら、まだイイが、これで終りというのなら、☆3つというより☆2つ半って処でしょうか。最近の小説の終わり方の決まり事なのでしょうか、尻切れトンボで、読者を煙に巻く様な終わり方を良しとする、この風潮は納得出来ないなぁ(-_-#

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著者プロフィール

1948年高知市生まれ。都立世田谷工業高校卒。旅行代理店、広告制作会社、コピーライター、航空関連の商社勤務等を経て、97年「蒼龍」でオール讀物新人賞を受賞。2002年『あかね空』で直木賞を受賞。江戸の下町人情を得意とし、時代小説界を牽引する人気作家の一人。著書多数。

「2023年 『草笛の音次郎』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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