江戸の備忘録

  • 朝日新聞出版 (2008年10月7日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (232ページ) / ISBN・EAN: 9784022503411

みんなの感想まとめ

江戸時代の文章を通じて、古文書の魅力を再発見できる作品です。著者の優しい文体は、読者に心地よい感覚を与え、古い時代の記録を身近に感じさせてくれます。短い文章が多く、サクサクと読み進められるため、初心者...

感想・レビュー・書評

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  • 「武士の家計簿」の著者。この方の文章は大変優しい。簡単という意味ではなく、ホントに古文書好き好きオーラが文章に滲み出ていて、読んでて気持ちが良いのですよ。一つ一つが短いので読みやすい。江戸だけではなく戦国もちょこっと入ってるかな?

  • 磯田さんのおかげで江戸時代の文章が読める。識字率が同時代の他国の中でダントツという日本。数多く記録が残っているのも嬉しい限り。こうした文章が磯田さんのおかげで読める。

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  • 古文書を読む歴史オタクの磯田氏のトリヴィア集であります。
    要するに雑学集で、とても歴史の王道にはなり得ない話ばかりです。
    しかし、歴史の王道って何だろう?と考えると、実は歴史はトリヴィアで成り立っていると気付くのです。
    今生きている人たちの日常の生活は、決して歴史にならない取るに足らないものでしょう。
    しかし、実際の生きている姿は正にその取るに足らない日常にしか存在しないのです。
    確かに歴史を動かす力量のある人物が歴史を残すのでしょうが、その人にだって日常があるんですね。
    それを古文書から拾い集める行為が無駄だと言えるでしょうか。
    それは、教科書や歴史書でしか得られない知識に血を通わすことなんですね。

  • 磯田さんはなにかのTVで見かけた時に話が面白かったのでそれ以降もなるべくチェックはしていた方。
    この人が書く本も面白いんだろうなと読んでみた。

    やはり面白い。歴史の教科書には載らないような内容を古文書から引っ張ってきてわかりやすく書いてくれているので、読んでいても肩ひじ張らずに済む。

    しかもその幅が広いんだよね。 武士の生活の実態から当時の流行まで面白おかしく紹介してくれるので最後まで飽きない。 

    さり気なく世の中の大半の人が勘違いしている江戸時代の人の暮らしぶりを修正してくれるのも良い。

  • ここ一月ほど磯田先生の本を4冊立て続けに読んだ。この本は豆知識やエッセイなので少しガッカリしたのだが、ところどころに鋭い言葉が記されている。
    「ここのところの格差社会は今少し平らかになってほしい」
    「みんなが正直者を愛する目をもつことが大切」
    「税をめぐる根深い歴史的経緯」などなど。
    そして「あとがき」 Zはうっかりこれに涙してしまった。「しっかり生きるということはどのようなことなのか」を真面目に考えようと思う。 (しかし「書物蔵」に棲んでいらっしゃるとはうらやましい限り。Zも図書館に住み着きたい(笑))

    追記:長保元(999)年11月1日 道長女彰子が入内し、和歌屏風が作られる 先生はこのときこれが読みたかったのかぁ

  • 朝日新聞土曜版「be」の連載をまとめた本。
    その時代の人びとを身近に感じられるエピソードがたくさんです。

    印象的だった内容は、天皇(なんと奈良時代の!)が父からもらった黒猫をかわいがっていた様子をつけた日記の話や、幕末の尼僧 蓮月さんと西郷さんのやりとりなど。
    身分制があったとしても、ある部分では昔(特に戦国~江戸)のほうが自由だったんじゃないかと思う。名字・帯刀ダメとか言いながら実は建前で、実は農民も名字を名乗っていたなんて聞くと。

    あと、元禄時代の小説『男色木芽漬』(この題名、どういう意味なのか)は普通にBLでした。学生と読んだとありますが、私が筆者の教え子だったらどんな顔をしていいかわからない…。

  • 正しくは3.5〜7

  • 最後の方が、ワタシ的にはあんまりおもしろくなかったかなー、という印象。

    それ以外は、おもしろかったです。
    知らなかったいろいろなことが知れたし。
    東芝の発祥の人(?なんだそれ)がこんな昔からいた人だとか。
    私の父は東芝だったので、へえーと思った。
    父はこういう歴史を、知っているのかな。

  •  戦国時代以降の雑学集である。気鋭の歴史学者である筆者が、さまざまな古文書にあたっているなかで気になった逸話や興味をもった出来事を紹介している。
     中には知られているものもあるが、織田信長や西郷隆盛といった殿様や有名人の話から百姓町民など庶民の生活に至るまでいろいろ取り上げていて、気楽に読める。現在にも通じる習慣もあって、なかなかおもしろい。4公6民とかいう税負担は米に対してで、裏作の麦や商工業には税はかかっていなかったなど、知らなかったことも多い。
     歴史にあまり興味を持っていない人にこそ読んでほしい本である。

  • 「武士の家計簿」、「殿様の通信簿」の著者
    ~夏目漱石と猫と朝寝坊~
    ~江戸の学びを探る~など

    学校の歴史はなぜ、あんなにつまらなかったのだろう。
    思うに、そこには生身の人間が見えなかったからだろう。
    史実の羅列は、無意味に並ぶ数字や記号と同じだ。

    著者は、古文書から、それを記した人物像を浮かび上がらせてくれる。
    過去に生きた人々のいきいきとした日常を垣間見れたとき、
    また豊かな人間性にふれたとき、私は感動を味わうことができる。

    これからも、過去と現代をつなぐ「水先案内人」としての著者の作品を楽しみにしている。

  • 「お、それは興味ある」という絶妙な事柄に焦点をあて古文書から戦国~江戸期の様子を探っていく。また著者が史料を発見していくプロセスは歴史学者の仕事の裏側が見えるようで面白い。自分が知らない歴史に触れることができ、満足のいく一冊であった。

  • ≪目次≫
    織田信長考
    豊臣秀吉の艶書
    徳川家康の庭訓
    戦国武将たちの真実
    関ヶ原合戦ー女たちの戦争体験
    上杉鷹山の遺言
    江戸のお殿様たち
    坂本龍馬は手紙好き
    西郷隆盛は犬好き
    山岡鉄舟と武士道
    二宮金次郎と2人の妻
    幕末の発明王・からくり儀左衛門
    太田垣蓮月・幕末の尼僧が祈ったもの
    維新と青年
    夏目漱石と猫と朝寝坊
    江戸時代の出産
    日本人と「へその緒」
    医療問題の今昔
    日本史に見る子育てと教育
    江戸の学びを探る
    江戸の宮仕え
    家族とのふれあい
    江戸の年末年始
    相撲今昔物語
    動物と人間のかかわり
    結婚と離婚の日本史
    男色の物語
    日本人の名前
    江戸の人相学
    貧乏神の研究
    日本で最初の蚊帳
    怪異百物語の世界
    この国の政府の大きさ
    歴史から税を見る
    江戸人に学ぶ相場哲学
    江戸の鉄砲

    ≪内容≫
    朝日新聞土曜版「BE」連載の記事を再編集したもの。『武士の家計簿』『殿様の通信簿』と書いた著者の歴史エッセイ。「へえ~」と言いながら読んでください。
    ただ、近刊の『歴史の愉しみ方』(中公新書)に比べて、筆のすすみがまだ遅くて、面白みに欠ける部分もある。こっちを読んでから、中公新書に行った方がいいかも…。

  • 戦国武将から幕末期の学者や小説家、天皇、発明家までほどよく取り上げ、江戸時代の離婚率や古代からの結婚の形態や米相場など興味深い記述が楽しい。武士の家計簿と殿様の通信簿を読んだ後なので重複する箇所が結構あったのは残念だけど、読みやすく考えさせられ、こんな人がいたのかと目頭が熱くなり、犬や猫が大好きな人のエピソードがほほえましかった。

  • 感想未記入

  • 江戸時代を中心にした歴史のエピソードを紹介。
    例えば、江戸時代と現代のどちらが税金が高いか研究結果を比較している。これによると、江戸時代の税率は長州藩で対GDP比で21.6%。税金をかける産業は不均等で、農業のコメ生産は32.7%もの税率であるのに対して、サービス業や製造業の税率は1.3%にしかならなかったそうだ。

  • 『武士の家計簿』の著者の歴史エッセイ。
    初出は朝日新聞「be」連載のため一編一編はかなり軽め。何という古文書のどういう記述から、その事実を読み解いたのかをもう少し解説してくれると、読者の知的好奇心はもっと刺激されるのではないだろうか。
    「八百長」の語源がそもそも相撲取りの接待囲碁からきているという一編はタイムリーでおもしろかった。

  • 日本社会経済史の先生が、朝日新聞土曜「be」に連載しておられた「昔も今も」を、加筆・再構成したものとのことです。

    江戸時代(一部、戦国時代等も)の古文書等から面白い部分を抜き出して、解説してあります。
    読みやすかったです。

    〈読了日:2009.1.7〉
    〈所在:図書館(067200812538)〉

  • 「武士の家計簿」の著者。

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著者プロフィール

磯田道史
1970年、岡山県生まれ。慶應義塾大学大学院文学研究科博士課程修了。博士(史学)。茨城大学准教授、静岡文化芸術大学教授などを経て、2016年4月より国際日本文化研究センター准教授。『武士の家計簿』(新潮新書、新潮ドキュメント賞受賞)、『無私の日本人』(文春文庫)、『天災から日本史を読みなおす』(中公新書、日本エッセイストクラブ賞受賞)など著書多数。

「2022年 『日本史を暴く』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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