女たちの内戦

  • 朝日新聞社 (2007年11月7日発売)
3.11
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Amazon.co.jp ・本 (264ページ) / ISBN・EAN: 9784022503435

みんなの感想まとめ

内なる敵と戦う女性たちの姿を描いた連作短編集で、年齢や立場によって異なる生き方や葛藤が浮き彫りになります。29歳の真樹から45歳の佳乃まで、各キャラクターは自身の理想や社会的な期待に向き合いながら、時...

感想・レビュー・書評

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  • いろいろな女性の姿。結婚至上主義の女性には辟易した。

    読みやすくて面白かった。

  • 29歳、34歳、39歳、そして45歳。
    内なる敵と戦う女性たちの連作短編集。

    実は、最初からドン引きでした。
    何これ、人として好きじゃないタイプ!と、29歳真樹の話を読んで思いました。どんなに顔が綺麗だって、性格に問題あるよ!やな女ー!と若干イライラ。
    だって、男性を見るものさしが「自分の理想的な結婚相手かどうか」のみだし、自分への評価はすごく高いから半ば上から目線だし・・・人としてどうなの?と。

    続けて読み進める女性たちも、いわゆる、どこかに実在しそうなタイプ。
    出産を終えて新たな自分探し期にある34歳、惰性で生きてきた結果がキャリアアップだった独身39歳、全てをかけた自分の店が崖っぷちにある45歳。
    桂さんはステレオタイプを前面に出すのが得意な方なのかも。
    ○歳でこんな状態だったら、こんな風に思ってそうだよね、という。
    「県庁の星」だって、公務員って、こういう感じでしょ?というステレオタイプを上手くついていた。そして最後で、「でもね」という感じでそのステレオタイプを壊す。今回もそうでした。

    連作小説すべてに登場する足裏マッサージの舞子が、「人は年齢などで簡単にカテゴライズされるものじゃなくて、その人が歩んできた歴史によって象られてるんだよね」という言葉を口にするのですが、それがすっと心に入ってきました。

    書きたかったのはここか、と、それまでの共感できないけれど実在しそうな女性たちへの目線が変わりました。誰に対しても共感できないし、ちょっと嫌な気持ちすら抱いてしまうのはある種の同族嫌悪だったのかもしれないとすら思いました。
    「女」という括りで、いつかは辿る道と思えるものに対する。

    タイトルの「女たちの内戦」というのも秀逸ですよね。
    多様な生き方が存在している「女性」の戦う場所は実は外にあるわけではなく、自分自身の中にこそある。
    ここに描かれているのは共通して、自分と向き合わずに生きてきた女性だと気付かされます。
    自分と向き合って初めて前に進める。佳乃のように。

  • 2006〜2007年連載の本だから今とは違うけど、女性の生き方はいろいろで、羨ましく思う他の女性もいろいろ抱えている。

  • 自分より劣る友人や姉に素敵な彼氏がいるのにどうして自分にはいないの?仕事への真剣さは皆無。一日でも早く素敵な彼と結ばれて結婚するのが夢と婚活に奮闘する29歳
    いち早く結婚し子供をもった34歳。同窓会での話題はお互いの仕事やキャリアのこと。専業主婦の自分へは無関心。
    自分もなにかやらないと。やりたいこと探しに焦ってしまう。
    なんとなくキャリアウーマンになってしまった。責任のある仕事に忙しい日々。周りと比べて結婚できない自分の境遇を嘆いたこともあったけど、今では一人の時間が楽しい。彼氏からの連絡やデートがおっくうになるほど。優しい彼からのプロポーズに感じたのは喜びよりも困惑だった。
    やりたいことを追い求め、自分の店を軌道に乗せるため、夫と離婚して子供たちとも離れ離れ。今ではめったに会うこともなく、子供たちがどうしてるか分からない。自分は規格外。普通の母親じゃないけれど、自分は自分で良い。
    作品に出てくる女性は年齢じゃない。同年代でも人それぞれ感じることは違う。という言葉が良い

  • 29歳、34歳、39歳、45歳の女性が、恋愛・結婚・仕事に取り組む中で葛藤する連作短編集。
    最初の話の主人公が身勝手すぎて感情移入しづらかった。実際はどの主人公もそれぞれの立場で必死なのだが、応援したい気持ちになれないまま必死さを目にするのは、読者としてはあまり快いものではない。あとの話になるほど共感できるようになったのは、それだけ主人公の視点に深みが生まれたからか、あるいは単に自分の年齢のせいか。

  • そうよね。
    女を年齢だけで判断されたらたまったもんじゃないわよね。

  • 葛藤する女たち。

    29歳の真樹、20代最後の年で仕事のピンチと彼氏なしの独身状態に焦る日々。

    34歳の佳乃、子育てがなんとなく落ち着いた今、やりたいこともなく何をしたらいいのか途方にくれる日々。

    39歳のめぐみ、独身のままキャリアだけが自然と身について行く矢先に、年下の彼にプロポーズされて結婚に積極的になれない日々。

    45歳の治子、家庭も子供も投げ出して、仕事に身を捧げた先に待っていた経営難に悩む日々。

    年齢と境遇に応じて、女の思いは様々。
    仕事を優先したい女もいれば、家庭に入って専業主婦したい女だっているし。

    生き方は、様々ね。。。

  • 女性にふりかかる様々な問題に、4人の女性が立ち向かう短編集。


    三十歳を控えて結婚に焦る二十九歳の真樹。

    家事と子育てに忙しいが、周囲がイキイキと仕事や趣味をしていることで自分の生活に疑問を持つ三十四歳の佳乃。

    仕事に追われ、結婚や子供を持たずに来て、一人で有ることに慣れてしまった三十九歳のめぐみ。

    離婚し二人の子供と離れ、ブティックを経営するも、資金繰りに悩み、元夫や元彼に金の工面を頼もうとする四十五歳の治子。


    結婚に奮闘する真樹の話は痛すぎて、読むの止めようかと思った…。


    全話に出てくるマッサージ店の舞子さんの言葉が様々な生活をしていても、それぞれの幸せがあることに気づかせてくれる。
    「・・・仕事をしていると、たくさんの人に愛されなくちゃダメなんです。上司や同僚やお客さんから、愛されなくてはいけませんからね。愛されたいなら、同じか、それ以上の愛を注がなくてはいけない。それって結構しんどいです。一人の人からの愛だけで充分って思えたらーー思える環境なら、それも、とっても素敵な生き方だと思いますよ。」

  • 結婚と子育てとキャリアにまつわる女性の物語短編集。
    主人公たちのものの見方が面白くするする読めた。

    全体にきれいにまとまりすぎてりかなとは思うが。

    そして主人公たちはみんな美人。
    その設定ちょっと邪魔。

  • 図書館にて借りました。

    29歳、34歳、39歳、45歳の女性たちの戦いを描いた作品。

    何と「戦う」の?勿論ライバル達!
    でも、やっぱり自分との戦い。

    どの話もとっても共感。
    29歳の女性なんて、頑張れ!と肩を叩きたくなった。
    力いっぱい頑張る女性たちを応援します。

    そして私も頑張るぞ~!

  • 2013/04/23
    移動中

  • 29歳、34歳、39歳、45歳。

    それぞれの年代の女性の気持ちが描かれています。
    それぞれに共感できる感じで読めました。

    いろんな生き方があっておもしろいですね。

  • 「女子力が低い!」と、先輩と話して落ち込んでいた時に図書館で見つけた一冊。29歳、34歳、39歳、45歳の様々な生き方をしてきた女性の心のうちが描かれてます。
    自分はどうありたいのか、そろそろ考えなきゃな~と思うと同時に、思い通りに行かないこともあるよね♪と、肩肘張らずに、カッコいい女性として過ごせるようにもありたいと思える一冊でした。
    理想の女性像を見つけて、納得できる自分になれるように頑張るぞー!!

  • 反面教師のような、共感できるような。

  • 29,34,39,45歳の女の人生模様。共感できたりできなかったり。まぁおもしろいけど、ふーんって程度かな。同じ女性としては興味深いテーマ。

  • 隣の芝生は青い。OL、専業主婦、キャリアウーマン、バツイチ経営者。
    29歳、34歳、39歳、45歳の4人の女性たちの自分自身との戦いに共感どころ満載!

  • 意外と言ったら失礼だけど、おもしろかった。あまり期待せずに読んだのに。様々な年齢の女4人が、色んなものと戦って生きて行く話。まさしく「セルフウォーズ」。自分としてはバリキャリOLのめぐみと、ショップ経営の治子の話が良かった。人生の崖っぷちに立った時にもう一度読み返したい本かも。

  • 内容(「BOOK」データベースより)
    結婚相手を探して合コンにあけくれる自己愛OL。家庭生活に安住しつつも、“自己実現”を目指す専業主婦。図らずも、バリバリ出世の道を歩んでしまうキャリアウーマン。経営するショップの売上不振で、岐路に立たされるバツイチ女性。恋愛、結婚、仕事、子育て、そして家族…理想と現実の間をさまよう4人の女性たちの葛藤を描く連作長編小説。

  • 身につまされる話もあり、こうなってたかもしれないなぁっていうのもあり。

  • まぁまぁです。1つのお話が短いので読みやすいですが、理想とかこうなりたいって前向きな本ではないかも。
    でも、女性の心理は確実につかんでいると思う。こういう人が世の中にたくさんいるのも現状。認めたくないし、表立って誰も言わない事がこの本には詰まってる感じ。
    みんなのレビューは私にはとても刺激的です。

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著者プロフィール

一九六五年東京都生まれ。大妻女子大学卒業後、会社員、フリーライターを経て、二〇〇三年『死日記』で「作家への道!」優秀賞を受賞し、デビュー。著書に『県庁の星』『嫌な女』『ハタラクオトメ』『頼むから、ほっといてくれ』『残された人が編む物語』『息をつめて』など。

「2023年 『じゃない方の渡辺』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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