自伝 じょうちゃん

  • 朝日新聞社 (2007年11月7日発売)
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感想 : 10
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Amazon.co.jp ・本 (256ページ) / ISBN・EAN: 9784022503534

感想・レビュー・書評

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  • モモちゃんとアカネちゃんの本シリーズが小さい頃から大好きで、大人になって再読したとき、その真実の深さに衝撃を受けた人はたくさんいるのではないでしょうか?
    作者である松谷みよ子氏が長野県にゆかりのある方だとはなんとなく知っていましたが、疎開先が私の故郷の町だったことがわかると、「じょうちゃん」への興味が加速し始め、間借りしてした家や事務員として働いていたという(私が生まれ長年お世話になった)病院が登場したのも更に嬉しい衝撃でした。
    幼少期には裕福だった「じょうちゃん=松谷みよ子氏」も、父親の死後は一家で大変な苦労をし、戦争に巻き込まれ、貧しく生きた期間のほうがはるかに長かったことにもまた驚きでした。
    戦時下の東京の様子、不安や貧困、ひもじさ、疎開先の田舎の風景や人情、戦後の日本国民のたくましさなど、私にとって、史実だけでない部分において、最も身近な"戦争の教科書"のような存在になりました。
    父親を亡くしてからのじょうちゃんは「お嬢様」を超えてたくましかったし、母娘/姉妹/夫婦間の葛藤も正直に語られ、何より、多くの友人や尊敬する師との出会いが彼女を支えていたことがよくわかる自伝です。
    こどものための童話を書くつもりはなく、書きたいと思ったことを童話にしたかったという率直な彼女に好感が持て、ますますモモちゃんとアカネちゃんシリーズが好きになりました。続編とされる「小説・捨てていく話」は、いったいどれだけ赤裸々に書いているのでしょうか?(小説ですが)

  • ちいさいモモちゃんの作者はこんなに激しい半生だったとは⁉︎

  • 読了

  • そりゃ離婚するよ。しかたないよ。
    読み始めてから大分時間がたったので、後半だけ読んでの感想。うん。しかたない。お嬢さんだから俺が矯正してやるってことあるごとにつっついていながら、女が自立して自分の前を歩くようになったらやっぱりいやになるっていう見方をしてしまうのは一面的すぎるけれども。昭和時代にはよくある話だろうけど、やっぱひどいね。

  • 反戦平和主義の童話作家、松谷みよ子の自伝。バリバリの共産主義か、と思っていたが、子ども時代教会学校へ行って人形劇を見たことが印象に残られ、大人になって劇団を始められたきっかけとなった事、結核の手術の間クリスチャンの友人が祈ってくれた事、お姉さんの恋人がクリスチャンであった事が書かれてあったので驚いた。
    それにしても85歳の彼女の世代、戦争で本当に苦労している。

  • 文芸誤報掲載

  • 天神
    2008/07/29-

  • 2008.02.21. 松谷さんの自伝(離婚まで)。なんて激しく全力で生きてるんだろう。そして、なんて出会い・人を大切にするんだろう。今の同世代では考えられないような濃厚さだと思う。戦争中の激しさはすごいことだけど、それより、結婚生活・・・が大変だ。これが、「モモちゃん」に出てくる狼の正体か、なんて思ってしまった。

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著者プロフィール

1926年、東京生まれ。1944年頃より童話を書きはじめ、1956年、信州へ民話の探訪に入り、『龍の子太郎』(講談社)に結実、国際アンデルセン賞優良賞を受ける。以来、民話に魅せられ創作と共に生涯の仕事となる。日本民話の会の設立にかかわり、松谷みよ子民話研究室を主宰。著書に『女川・雄勝の民話』(国土社)『日本の昔話』『日本の伝説』『昔話一二ヶ月』『民話の世界』(共に講談社)『現代民俗考』8巻(立風書房)など。

「1993年 『狐をめぐる世間話』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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