卜部日記・富田メモで読む 人間・昭和天皇

  • 朝日新聞社
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レビュー : 5
  • Amazon.co.jp ・本 (218ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784022504036

感想・レビュー・書評

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  • ★2008年4月26日 34冊目読了『卜部日記・富田メモで読む 人間・昭和天皇』半藤 一利, 御厨 貴, 原 武史著 評価B

  • 元宮内庁長官(富田朝彦氏)、元侍従(卜部亮吾氏)の残した日記やメモから「昭和天皇がどう考え、行動したのか」を探る。


    これらのメモ・日記が世に出たことは「歴史上、重要な発見」ではあるのだが、本書はあまり堅苦しいかんじにはなっていない。3人の著者が、メモと日記をネタに自由に語り合っている、という印象。
    貞明皇后(昭和天皇の母)との確執、宮中の「魔女」の話など、なかなか興味深い話題が多い。

  • 側近の日記から読み解く昭和天皇像。昭和天皇が何をおそれていたのかを知ることが、安保や靖国、沖縄の歴史につながっていくことを思い知る。

  • 宮内庁長官や侍従の日記やメモで読み解く昭和天皇を座談会形式で解説してあるので分かりやすい。母親や弟高松宮との確執の様子が読み取れる。結構露骨なメモがありました。北海道のローカル線にお召し列車が走った話などもオモシロいです。車両は天皇が来るより先に青函連絡船で運んだとか。年齢を重ねても祭祀をできてこその天皇。数々の祭祀が天皇の体を慮り簡略化する方向にもっていく侍従の判断もあるなか、三島由起夫と石原慎太郎の対談で話される三島由紀夫の祭祀のこだわり発言が異様に思えました。昭和天皇が見たTV番組一覧まで登場しNHK朝の連ドラ見てました。澪つくしとか。

  • ここ数年のうちに出てきた『富田メモ』と『卜部日記』で綴る『昭和天皇』の晩年の行動。
    非常に興味が持てます。てか、面白い。
    ここまで明確に出来る物は他にはないかと思います。
    もっと若い時の資料はないのかしらと、不思議に思うけれども『報道管制』が布かれていた らしい ので出てこないのかな?

    何故あの長い『昭和』を天皇として行き抜いたのか、ちょっと分かる。
    そして最後に掲載されている『見ていた番組』が結構笑える。

    昭和天皇は、何を考え、何を意図し発言したのだろうか?

    結構考えさせられる 一冊 です。

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著者プロフィール

半藤 一利(はんどう かずとし)
1930年、東京府東京市向島区(現在の東京都墨田区)生まれ。東京大学文学部国文科卒業後、文藝春秋新社に入社。編集者として活動しながら匿名記事も記す。1965年に大宅壮一の名義を借りて『日本のいちばん長い日』を執筆、発行。『漫画読本』『増刊文藝春秋』『週刊文春』『文藝春秋』編集長を歴任。1995年に文藝春秋を退社してから作家・評論活動専任となる。
1993年『漱石先生ぞな、もし』で新田次郎文学賞、1998年『ノモンハンの夏』で山本七平賞、2006年『昭和史』で毎日出版文化賞特別賞をそれぞれ受賞。2009年の語りおろし『昭和史 1926-1945』『昭和史 戦後篇 1945-1989』はベストセラーとなった。
妻の半藤末利子は、松岡譲と、夏目漱石の長女・筆子の四女で、夏目漱石が義祖父にあたる。

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