田舎暮らしに殺されない法

著者 :
  • 朝日新聞出版
3.24
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本棚登録 : 114
レビュー : 32
  • Amazon.co.jp ・本 (181ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784022504401

感想・レビュー・書評

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  • ずっと読みたいと思っていた。図書館で発見したのでほくほくと借りる。最初から最後の一行まで丸山節の炸裂。テーマは田舎暮らしと言う前にあなたはきちんと「自立」しているのか!という感じ。


    田舎暮らし40年の丸山氏の訴えていることは、その通りだと思う。「損得勘定」と「義理」が最重要な田舎。(義理や因縁が深くてこわい…)。プライバシーはなく(うちのド田舎の場合、屋号で呼び合い●●の長女とか●●の嫁とか、おそろしい!)、うっかり口を滑らせようものなら…。数時間で村中に広がる噂…。


    自然環境がよく好きだけど、その地を離れた今となっては、やはり戻りたくないと思う。アニメじゃないけど雛見沢村か!と思うくらいの奇習もあるし(それでも現代ではかなりマイルドになっただろう)田舎はこわい。吉幾三じゃないけれど…だ。


    読んでいる最中、強盗への自衛法で槍を用意しておいていざとなったら迷いなく突け!で思わず笑ってしまった。(『本屋さんで待ちあわせ』で、しをんさんもこのネタで笑ったらしい。本当におかしい。)だがしかし、丸山氏は本気であろう。


    50~60代の夫婦をターゲットにしているようですが、40代でも自立について大いに考えさせる内容でした。田舎暮らし・第二の人生に限らず、自立。自律は大事である。きゅっと身が引き締まります。(一瞬だけど…。)


    “田舎における異常な結束力というのは、貧困を乗り切るための必然的な知恵だったのです。”106ページ

  • 田舎暮らしに憧れる定年間近の男性たちをただひたすら罵倒し続けるだけの本。
    建設的な話も客観的なデータも一切なく、自分の経験だけを基に毒と呪いの長ーいセンテンスを吐き続ける。
    何かいやなことがあったのかおっさん。

  • 都会人の田舎暮らしに対する辛口注意本というより、定年オヤジに対する厳しい批判本。

  • 長野県安曇野で生活を営む著者が、
    定年を迎え、第二の人生を田舎で暮らそうと夢見る、
    60歳の男性・女性に向けた警告書。
    「幻想を打ち砕く」ことに主眼が置かれた本なので、過激な表現も多々。
    これに少し笑いを加えれば綾小路きみまろの漫談になる。

    「絆」と「しがらみ」は表裏一体なところもあるからなあ。

  • 目が覚めました
    田舎暮らしに夢をいだいていたけど具体的に苦労することを教えていただいてなるほどなと思いました
    どこに行ってもユートピアなどないですね
    こういう視点で書いた本をはじめて読んだので良かったです
    今までベニシアさんや、ターシャさんの本を読んでいたので田舎暮らしに妄想をいだいてしまいました
    そういう本はいいところだけ切り取っています
    それにのせられて何も知らない自分が田舎に行かなくてほんとうに助かったと思いました

  • これでもか!これでもか!と、田舎暮らしのデメリットを書き連ねている本。
    私は生まれも育ちも田舎、といっても、決して小さくはない中堅クラスの地方都市です。それでもなお、ここに書かれている田舎のあれこれは、うんざりするほどその通り。ここに書かれているようなことが理由で地元には帰りたくないですから。
    そしてそれから、第二の人生を満喫するための田舎への移住にあたっては、本当の意味での自立が必要だと、結構厳しく書かれています。私自身はひと通り考えていたことですが、自分の見解が裏付けられてしまったために改めて厳しさを思い知らされてしまいましたね。
    生まれも育ちも都会の人がカントリーライフを夢見るなら、実行する前の必読本でしょう。
    星をつけるのは難しいです。内容は全くその通りだと思いますが、全国の田舎すべてがこうだとも思わないので。ただ、読後の失望感増幅は避けられないでしょう。
    蛇足ですが、作家としてのこの人は全く知りませんでした。いつか読んでみようと思います。

  • 4〜5

  • 定年を機に田舎へ移住を考えている貴兄へ贈りたい、現に田舎で暮らしている丸山氏本音満載の本。いやぁ〜これ田舎に来る前に読まなくてよかった(笑)。
    長い感想文はブログに↓
    定年後に田舎暮らしを夢見ている人必読『田舎暮らしの殺されない法』http://zazamusi.blog103.fc2.com/blog-entry-743.html

  • テーマは、人間としての自立。
    夜更かしせず、腹八分目に保ち、禁煙・禁酒して節制することを説く。
    自らを御することもできないような者が、自然環境が厳しく、治安や医療が充実しておらず、人間関係のしがらみの強い田舎で生活できるはずがない、と厳しい言葉で自省を促す。
    確かに、田舎に住もうブームや、お年寄りのハイキングには妙な違和感を感じていた。なるほどな
    と。田舎にルーツを持ち、仕事の関係で都会に住む者にとっては納得できる内容。
    「田舎暮らしで求められることは、自分のことは自分の力でやるという強い心組みと体力です」(170ページ、単行本)、「不便さが、便利すぎる都会生活でふにゃふにゃになったあなたの心身を鍛えてくれるのです」

  • 田舎は閑農期以外、静かではないなどの情報は参考になるし、酒は毒などの価値観は共感できるが、文が冗長で扇情的かつ攻撃的なので、人嫌いな作家先生なんだろうなと思った。

    田舎は外国プロ強盗団に狙われているので、自分の身を守るために鉄製のドア・抜け道・手製の槍と確固たる殺意を用意した方がいいとはネタなのかと訝ってしまう。

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プロフィール

丸山 健二(まるやま けんじ)
1943年長野県生まれ。1964年国立仙台電波高等学校卒。
1966年に第23回文学界新人賞を受賞した小説「夏の流れ」が、1967年に第56回芥川龍之介賞を受賞。23歳0カ月での芥川賞最年少受賞記録は2004年に19歳の綿矢りさが受賞するまで破られなかった。男性作家としては最年少受賞者。
1973年に「雨のドラゴン」が第9回谷崎潤一郎賞候補作、1976年に「火山の歌」が第12回谷崎潤一郎賞候補作、1987年に「月に泣く」が第14回川端康成文学賞候補作となる。しかし全て受賞を辞退。
2013年、丸山健二文学賞創設。2015年丸山健二塾を開始。長野県安曇野に移住し、文壇と一線を画した独自の創作活動を続けている。

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