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Amazon.co.jp ・本 (416ページ) / ISBN・EAN: 9784022504500
感想・レビュー・書評
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今なら さしずめブラック企業だ。
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深川で版木彫りと摺りを請け負う釜田屋岩次郎は、速報を重視した従来とは全く異なる瓦版「早刷り」を目指していた。一方、それを快く思わない本所の瓦版屋・初田屋昌平は妨害を始める……。江戸の心意気を存分に描く痛快長編時代小説。(アマゾンより)
VIVA!職人!!
山本さんの描かれる職人たちには、毎回驚かされてしまいます。
今回は安政2年の大地震により、店と妻子を失った岩次郎の再生記ともいえる作品になっています。
岩次郎本人も素晴らしい心意気を持ち合わせた商人なのですが、その岩次郎と共に、新しい瓦版屋を設立させようと奮闘する職人の面々がまたいかすのですよーーー!
詳しくはぜひこの本をお手に取って読んでみて、ご自身で確かめてみてくださいな。
しっかりと顧客の事を考えた経営は、成功しないはずはありません。
商いに向ける姿勢は、今の企業も学ぶべきところが多そうな気もしますね。
同業の初田屋の妨害や、公儀の悪質な申し出をうまくかわし、深川の町に早刷りが浸透していこうとするまでを丁寧に描く、早刷り岩次郎の一代記。
四ツの捨て鐘が鳴り響き、早刷りを待ちかねた町人がその手を伸ばす姿に、深くこうべを垂れるラストの岩次郎の姿に、こちらがこうべを垂れたくなるような一冊でした。 -
「あかね空」が好きでその後一時期はまった山本氏、しばらく読んでいなかったが、別件でネット検索中たまたまこの本が引っかかったので読んでみる事にしたのだが。……いやはや、雑誌連載という形式の弊害か、それとも売れっ子で忙しいのか、その両方か、ともかくもいただけない出来だ。個人的に、ジャーゴンを駆使し、矜持に燃えるプロパーを描くような専門職小説は嫌いではないだけに、誰もやらなかった日刊の瓦版作りに立ち上がる刷り屋とその志に賛同して集まった職能集団という設定には大いに期待したのだが、見事に肩すかしを食らってしまった。退屈なストーリー展開、一本調子な描写、平面的なキャラ、中途半端な盛り上げ……およそ褒めどころがない。強いて言うなら、これが定期購読する雑誌に連載されていたら、心地よい習慣として目を通すだろうと思われる、黄門様の印籠的当たり障りのない安心感、くらいか。残念。
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12/6/09図書館
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10/01/01
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瓦版屋を目指す主人公の創業とその直後の物語
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深川で版木彫りと摺りを請け負う釜田屋岩次郎は、速報を重視した従来とは全く異なる瓦版「早刷り」を目指していた。
一方、それを快く思わない本所の瓦版屋・初田屋昌平は妨害を始める……。
以前に比べ、人物描写に深みがなくなったように思える。
その分、人とのふれあいが少なく、面白みに欠けてるように。
2008.9.24
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おや? まだ発行日が来ていない! 幕末に日刊瓦版を作った深川冬木町の刷り師〜安政の大地震で家族と版元を失った釜田屋岩次郎は「早刷り」という新しい形の瓦版を作ろうとして奔走する。ライバルは初田屋だが,相手を潰せば良いというものでもない。半年の準備で二千部売り切れ御免の瓦版ができあがるが,幕府に取り入ろうとする無役の旗本は新二分金を流通させようとして,暗躍する〜こうして,権力に媚びないジャーナリズムがあったのですよ,江戸時代にもね。って云われても,週刊朝日に連載されたものでは,素直に読めません。朝日新聞って権力の象徴じゃない! 新聞の中身って,どんどん薄くなっているよねえ
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今で云う日刊朝刊紙の瓦版を早刷りで遣る男達の話。当時の瓦版は何か大きな事故や事件が有った時に出る号外版の様なもので、日刊で、出る時間の決まったものなど有り得ない事だったろう。この話、最後に同業者が組んで、悪徳豪商と無役の旗本を懲らしめようとする場面で終わるが、続きモノとして書くのだろうか?それとも、これも中途半端に最後を有耶無耶にする、流行の終わり方なのか。
著者プロフィール
山本一力の作品
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