天使のとき

著者 :
  • 朝日新聞出版
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本棚登録 : 40
レビュー : 10
  • Amazon.co.jp ・本 (141ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784022504517

感想・レビュー・書評

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  • 佐野洋子というひとの、骨太でタフな感性は好きだ。
    骨太でタフと書くと、何事にも動じない、揺るがない人というイメージを持ちがちだが、
    この人は、しっかり揺るぐし、泣きも怒りもする。そして多分深く傷つきも・・・。
    だけど、この人の泣き方はめそめそではなく、うぉーんうぉーんだろう。
    怒り方もふつふつではなく、ぐらぐらだし、どかーんだろう。
    佐野さんの本を読んでいると、そんな気がする。
    この人は潔いのだ、そして逃げないのだ。
    傷を隠すのではなく、傷を秘めて、二本の足でどっしり立つ。
    そんな人間だという気がする。

    そして、そこに憧れる。

    「天使のとき」は、兄妹の話しなのに、エロくてグロい。
    そこに出てくるチチハハへの描写も辛辣だ。
    コドモから見た親というのが必ずしも尊敬と信頼の対象でないという
    複雑な関係性がきっちりと描かれている。

    だけど、コドモは逃げない。佐野洋子も逃げない。
    あたたかい愛には包まれてはいないけど、これも家族のお話だ。

  • 兄や父母への思い。
    強い意志を持った子どもだった著者。

  • 2014 9/6

  • 佐野さんの他のエッセイを読んでいたので理解はできる。でも、またまた強烈である。
    でも、絵に描いたような幸せなファミリーばかりではない。こういう「どーん!」とした本も必要。

  • ここまでの感性は判らないというのが正直な話。

  • 洒脱なエッセーとは違って、これまたシュールな家族の物語。
    すっ飛んだ表現が、佐野さんらしい作品。

  • 親から学ぶものは大きい。生を受けた時から死の瞬間まで、自分を形成する概要を受け継ぐ。子供時代は残酷でありえるから、自分の親でさえ、生きているのに死んだことにすることはできうる。僕の一番古い記憶が、曾祖母の死の瞬間なので、死を望んでいたと思われるこの物語は強烈に心に残った。たぶん当分この本を再度読み返すことはないだろう。

  • 『シズコさん』につながるハハとの葛藤、アニとの至福の時間。誕生から死へとぐるっとまわる命の物語。チチはハハにのしかかり、ハハは私を憎み、私はアニとたわむれる。家族のシュールな物語を描く、幻の名作、遂に刊行。エッチング12葉付き。

  • 感性で読むのがいちばんよろしい。

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著者プロフィール

さの・ようこ――1938年、中国・北京で生まれ、終戦後、日本に引き揚げました。1958年、武蔵野美術大学に入学。1967年、ベルリン造形大学でリトグラフを学びます。著書の絵本では、ロングセラーとなった『100万回生きたねこ』(講談社)や第8回講談社出版文化賞絵本賞を受賞した『わたしのぼうし』(ポプラ社)ほかがあります。童話にも、『わたしが妹だったとき』(偕成社)第1回新美南吉児童文学賞受賞作などがあり、そのほかに『ふつうがえらい』(新潮文庫)をはじめとするエッセイも執筆、『神も仏もありませぬ』(ちくま文庫)では第3回小林秀雄賞を受賞しました。2003年、紫綬褒章受章。2010年、永眠。享年72。

「2018年 『ヨーコさんの“言葉” じゃ、どうする』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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