誰も書かなかったアメリカ人の深層心理

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著者 : 加藤諦三
  • 朝日新聞出版 (2010年1月20日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (232ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784022504913

作品紹介

アメリカの市場絶対主義を追いかけても日本は再生しない!「家族」「宗教」「権威」…彼らの本音とは。アメリカ・ハーバード大学で長年研究を続けてきた著者が初めて綴った目からウロコのアメリカ論。

誰も書かなかったアメリカ人の深層心理の感想・レビュー・書評

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  • ――――――――――――――――――――――――――――――○
    アメリカのレーガン政権によってメチャメチャにされたのは日本とイギリスである。サッチャー首相は、レーガン政権の経済政策にならって競争主義、成果主義を取り入れた。しかし残念ながらイギリス人は、アメリカ人ほど強くはない。格差を格差と感じない強さが、イギリス人にはない。イギリス人や日本人には、失敗の中で、自分の人生の明るい未来を思い描く楽観的なところがない。アメリカ人にはこれがある。74
    ――――――――――――――――――――――――――――――○
    心理学者のマズローが、心理的健康な人、つまり自己実現している人の考え方の特徴として「それにもかかわらず」(in spite of)ということを挙げている。ある事実を、心理的に健康な人が解釈するのと、神経症的傾向の強い人が解釈するのでは全く違ってくる。77
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    アメリカにおいて企業が競争主義とか成果主義とかいうものによって経営されようがされまいが、それらのことによってアメリカ人の心理的安定や信頼感のある人間関係は日本に比較してあまり影響されない。(…)アメリカの強さの本当の原因は、所得の低い人たちの心理的安定である。144
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    心の世界を持っていないと、事業に失敗したときに単に「この事業では駄目だった」と思うのではない。これで自分の人生が終わると思ってしまうのである。したがって失敗の怖れのレベルが違う。心の支えがある社会における経済活動と、心の支えがない社会における経済活動とは、どう考えても違う。つまり社会の中における経済活動の位置が違う。人びとの心の中における経済活動の位置が違う。日本ではアメリカに比べて重要な位置を占めすぎている。148
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    アメリカを見習っているつもりで、実は一部の深刻な神経症者を見習っているということもある。(…)そしてまた、アメリカの一部の神経症者を見て「もうアメリカは駄目だ、駄目だ」と騒いでいる人びともいる。230
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  • 夫がアメリカ人なので、バックグラウンドを知るべく読んでみました。

    「権威と宗教と家族を大切にする」
    「家族を大切にしていなければ、経済的成功者も尊敬されない」

    統計結果を数字で表しながら、各国との比較も含めて述べられている。

    結婚・離婚が多いのは「自立」が早く、かつカップル社会だからと考えていたが、
    「素敵な家族」に対するあこがれや信念によるところも強いのかもしれないと考えた。

    読んでみて、夫本人からは聞かないアメリカ像が得られた。
    きっと、夫の方も日本人について私が考えもしないことを、「へー」とか「なんで?」とか思っているのだろうなぁ。

  • 派遣社員を使い捨てのモノ扱いする前は、企業が「心理的な家族という共同体」の役割も持っていたのかもしれない。それが『母性の経営』 http://booklog.jp/users/micahmicah/archives/4883384284 のいうところの、「社員の精神面をカウンセリングする母性型リーダー」名のではないかと思う。読書そのもの、または読書から学んだことを、自分の共同体となる家族として、各々の心の中にすることが、国の経済においても、個人の仕事の人間関係においても大切になる。そのための価値観となる読書を提案することも書評の務めではないだろうか。

  • 「事実」と「真実」は違う
      事実を元にしながら、真実とは正反対の一般化が行なわれる場  合がある。

    「だます心 だまされる心」 安斎育郎 岩波新書
      全部ホントのことを言って、全体として錯誤に導く方法
      肝心の情報を隠すというほ法

  • 事象は心象によって変化する。
    近代化以前の日本人の、「心の拠り所」って何だっただろう? そして現代日本人の、「精神的支柱」になりうる「何か」って何だろう?
    いわゆる「オタク」や「歴史」、「仏像」のブームって、やっぱりそういう「何か」を探す過程だから起こってる現象なのかな。

  • アメリカは、権威と宗教と家族の国である。

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