ねたあとに

著者 : 長嶋有
  • 朝日新聞出版 (2009年2月6日発売)
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  • Amazon.co.jp ・本 (333ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784022505316

作品紹介

この山荘は、遊び始める前から、すでにルールが発生している。真夏に炬燵。ケイバ、顔、それはなんでしょう、軍人将棋…魅惑的な日々の「遊び」が、ひと夏の時間を彩ってゆく、大人の青春文学。朝日新聞連載の本格長編小説。

ねたあとにの感想・レビュー・書評

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  • 何なんだ、このユルさは!
    気付いたら止められなくなっていた。ハマっていた。

    夏の山荘で過ごすユルーい人々。遊びの数々。
    この小説の何が良いのか、考えてみたがよくわからない。
    ストーリー性など無いに等しい。
    山荘の夜、居間に集う人々がただおかしな遊びをして過ごすというそれだけ。
    ツボに嵌るか嵌らないかだな。
    センスに依存する小説だ。多分。
    普通のようでいて普通でない少しだけずれた人々が楽しい。
    特別な人物が出てこない分、妙に親近感が湧く。

    ビール飲みながらぐだぐだ読むのに相応しい小説だ。
    オイラはそんな風に読んだ。

  • 「俺が寝た後に、皆がものすごく楽しい遊びとか会話をしていたら悔しいじゃないか」

    文庫化を待ったが待ちきれずハードカバーで読了。
    著者の持ち味が凝縮された作品。
    コモローは著者で、ヤツオは古道具屋を経営するヤスローさんがモデルなんだろうなあ。

    夏だけ機能する別荘にあつまってオトナがわちゃわちゃ遊んでいる、ただそれだけなのに、いとしくてたのしくて安心する。
    とりわけ事件もない、不変。

    麻雀牌でやる「ケイバ」
    サイコロの出目で、性格出身地職業口癖趣味特技、見た目のパーツや声まで決める「顔」
    質問の最後だけ(世界が明日で終わるならどうしますか→「どうしますか」の部分だけ)がお題となり、それに対して答えを持ち寄り、質問の全貌を明かしてみんなで楽しむ「それはなんでしょう」
    どこで、だれが、なにを、どうしたゲームのように短冊折りにした紙に書いていく「タンカ」
    などなど、大人の遊びは尽きない。

    虫が嫌いな私なのに
    仲間に入って夜更けまでだらだらと遊びたくなる。
    そこには熱気とか活気とか青春とかはこれっぽっちもなくて、
    ただただ「遊ぶ」というスタンスがいい。
    何かする方も、みる方も、どっちもいい加減なこの家で行われている夏の暮しは、たぶん、誰しもが憧れてやまない。

  • 2年前に買った本(ようやく読んだ)
    夕涼みながら、縁側でだらだらと読みたい本だと思いました。

    山荘に集まる人達の、次の瞬間には本当にどうでもよくなるような会話や、細やかな生活の描写がとても楽しい。
    自分もその場所にいるかのような気持ちになる。
    娯楽の無い山荘で楽しむ為に作られた「手作りゲーム」が素敵。
    「顔」や麻雀を使った「ケイバ」やってみたいなあ。

    お話の中で3年も時間が経過しているのに、そこでの生活の様が何も変わらない(集まっている人もぜーんぜん変わらない)のもいい。

    何にも始まらないけれど、そこには圧倒的な生活がある。
    些細だけれど贅沢な日々。

    長嶋有のお話には、おかしみと愛らしさが溢れているなあと再確認した一冊でした。

  • 何度も読んで、遊んで、また読んで。
    あの家に、行きたいので、
    また読む。

  • 最高!
    手元にサイン本あるよ!(間接的にもらったものだけど)
    長島先生とお友達になりたい!って切実に思う!
    サイン会に出かけられたら口説いてみたい。

  • 平山夢明のヘビーなやつを3連ちゃんで読んじゃったので、ココロの涼を求めて「佐渡の三人」以来の長嶋有。こんなのが女友達にいるといいなぁ、って面倒くさくなさそうな主人公の独白スタイルがあまりに自然で、ちょっと太宰治を想起したりする。下手こくと、ベターってなりそな、執拗な描写を、サラリとクスリとさせながら読ませてくれて、まったくもってサービスがいいお話しだ。

  • 登場人物の関係、山荘の様子がなかなか把握できなくて、ペースにのれなかったけど徐々におもしろくなってきて。最後のダジャレしりとりで爆笑。家族に気持ち悪がられました。

  • 夏になると皆が集まってくる山小屋で、大の大人たちが遊ぶ話。

    文章はうまくないです。というか下手?散文のような状況描写です。慣れるまでは時間がかかるかも。

    ただ、小説家コモローの考え出すゲームが面白かったです。

    ラブレターゲームのように、出たさいころの目で人物が決まる「顔」というゲームをしたくなった。

    「癖:困ると相手を殴る」なんて人格崩壊してんじゃないか。面白そう。

  • 面白いのだけど、読みやすくはないし、途中飛ばし読みしてしまった。
    なんだか可笑しくて、仲よさそうでいいな、と思う。
    小説じゃなくて、エッセイを読んだみたい。
    個人的には、各章がもっと短いとすごく好きだったかも。でもこのダラダラ感がいいのかも、とも思う。

  • #初読は新聞連載。遊びのルールを解って読み直すとなお楽しい。小説的にはルールを説明される「新人」が必要だから、この山小屋には次々とゲストがやってきては、押し出されるように別の人が帰っていく(ケイバみたいに!)。

    #つまり遊びが「馬」だ。一枠ソレハナンデショー、二枠グンジンショーギ、……という馬たちが、人が入れ替わり立ち替わりすることで「遊ばれきって」いく(20年とかそういうスパンで!)。

    #だからこの小説の主役ってやっぱり人間でも遊びでもなくって、ここ=山荘なんだ。3章で久呂子さんがムシバムの意味を理解したように。

    (2009/03/07)

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