仕事力 紅版

制作 : 朝日新聞社 
  • 朝日新聞出版 (2009年3月6日発売)
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  • レビュー :14
  • Amazon.co.jp ・本 (251ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784022505583

作品紹介

「脳の快楽がいい仕事をさせる。」苦しくてもやり遂げたら嬉しい。成功体験が仕事や学習への意欲につながると、茂木健一郎さんはいう。「悔しいのが原点だった。」生活保護の生活から成り上がった矢沢永吉さんは、失敗も人生の強みに変えた。15人の「仕事力」から、あなたの希望が見えてくる。

仕事力 紅版の感想・レビュー・書評

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  • 来年からは自分自身社会人になる。当然仕事への期待と不安が入り混じり、それでいてまだその未知なる世界にたどり着いていない時期だけに、このような本は今の時期に読んでおきたく選んだ。
    この本は、『仕事力青版』に引き続き、15人の社会の第一線で活躍されている人たちの仕事観について考察されている。給料をいただきながら勉強することは、学生時代との「責任」と比較して雲泥の差であろう。また、勉強方法についても規格されたものを規律正しく学んでいくというものとは異なり、不純物から純粋なものだけを取り出していくようななんとも慎重さが必要な方法である。それゆえに仕事は楽しいという考えを身につけられるのか、とこの本を通して考察した。

    当時(といっても一年も経っていないが)思っていたことが上記に。
    今の自分もこのひと段落が印象的だ。

    学校を出たばかりの人間はほとんど役に立たないから、貢献度は限りなく低い。しかし給料はきちんと支払われる。本当なら、自分は授業料を払って教育してもらうようなレベルだ、と自覚したほうがいいのです。(中略)その学習内容は学校のように整理されていないから、混沌とした状況から、あなたは仮説を立てたり、観察したりするしかない。仕事で伸びる人は、本当に人をよく見ています。(190)

    確かに、先輩から指示のある仕事内容は答えがあるにはあるが、明確かつ理路整然とされたプロセスが示されていないため、どのように答えを導きだしたらいいのかわからない。ましてや、答えが未知なビジネスを創るとなるとにっちもさっちもいかない。そのような状況下で仮説立てることはそう単純ではない。答えを導き出そうとする過程は息苦しい。ちょうど今日の仕事がそれにあたろう。それはともかく、仕事で伸びるとは、「人をよく見る」ことだと。会社で一番下っ端の自分に与えられた特権だと言えるのではないか。この人は何を生きがいに仕事しているんだろう、あの人は仕事を通してどんな充実感を得たいんだろう、と。でも、そうやって単にぼやーっと見ているだけで「伸びる」とは言えない気がする。どう、見ているんだろう。先輩だったらどうアプローチするのか考えながら仕事を進めることかな。単純に先輩の軌跡を辿ることだけでも勉強になったりするよな。まだまだ納得した答えを導き出すには時間がかかりそうだけれど、今、先輩方に囲まれながら仕事ができる環境に感謝しなくては。

  • 人生はオープンエンド、その学習に自分の楽しみを乗せることができると「楽しい人生」が待っている。茂木健一郎

    欠点とか弱点とかはそれがはっきりと意識できる点でチャンスなんです。人間の脳は退屈するのが嫌いですからそれを克服しようと工夫を始める。

    自分の考えを言う。そのためには何処で何を調べれば判断材料が手に入るかという「インデックス」を若いうちからなるべく早くてにいれておく。姜尚中

    妙好人・・深い体験をもったひとをさす江戸時代の表現。
    こぶし腰を浮かせ・・譲る精神
    中沢新一

    人間と人間の関係性のなかに全てがある。
    今あっている人を動かさなければ仕事は動かない。
    河瀬直美

    人間は与えてあげようとする人よりも、受け入れてくれる人、聞いてくれる人に会いたくなる。
    森永卓郎

  • 通常の配架場所→3階開架図書
    請求記号→366.29//A82

  • 3冊通して一流の考えていることはだいたい同じだった。
    何人かビビビとくるものがあった。
    ビビビー

  • 茂木健一郎
    ・欠点を脳に伝えよ。それが仕事の助けになる。つまり欠点を明確に脳に伝える必要性を主張されている。脳には欠点と意識したことを乗り越えようとする働きがある。
    ・成功体験をすると、脳内にドーパミンをいう報酬物質が出てくる。まずどんなに小さなことからでも、成功体験のきっかけを作ることが重要。

    香山リカ
    ・何度やってもどうしてもうまくいかないことってありませんか。精神医学の面から見ると実は深層心理がそれをやりたくない、やめようとメッセージを送っていると読み取る。意識と潜在意識とが異なる方向を指している可能性もある。

    矢沢栄吉
    ・これは人生の映画だと思えばいいや。

  • 【読書メモ】

    (茂木 健一郎)
    ●自分は仕事や学習への意欲が低いと悩む人は、この成功体験が少ない。ですから、まずどんなに小さいことからでも、成功体験のきっかけを作ることです。その日に何か簡単なことをやろうと決めて達成するだけでもいい。

    ●オープンエンドとはそういう意味で、常にどこまで行ってもその先があり、さらに先がある。一生勉強というのはまさにそういうことで、実は学習こそ最も持続可能なもの、終わりがないのです。

    ●脳の本当に不思議なシステムの一つに、欠点と意識したことを乗り越えようとする働きがあります。本人が明確に欠点と考えること、どうしても人より劣っているとか苦手だと思い悩むことがあると、意識がそれに集中しますね。すると変えようとする創造性が働き始める。

    ●いじけている間はモヤモヤしているだけで、脳にきちんと働きかける「意識」の形になっていない。欠点が明確にできると、乗り越えるべき対象が見えるということですから、そうなれば脳は喜んで創造性を発揮するようになります。


    (村田 泰隆)
    ●元駐英大使の加藤匡夫さんが、外交官に必要な五つのPを示しています。Polite(丁寧)、Precise(正確)、Prompt(迅速)、Perceptive(認め知ろうとする)、Persuasive(説得)。丁寧、正確、迅速は十分に日本人が持っている資質ですが、やはり相手を認め理解する努力がまだまだ足りない。

    ●自分を成長させる、その大切な要素はどこにあるのか。私は、現場に出て、現物を見て、現実を確かめて対応していくこと、そしてそこから学んでいくことだと思います。

    ●学ぶ段階ではまねることも必要なのですが、それは独自性へ至るプロセスであり、すべての仕事は、やはりあなたにしかできない何かを目指していくべきではないでしょうか。
    ●専門分野を極めるのは必要ですが、同時に周辺を広く見て全体像をとらえる努力をすれば、新しい発想が生まれる機会はさらに拡大していくと思います。


    (幸田 真音)
    ●若者から「私はとても不幸だ」と嘆くメールが来ますが、私は彼らに「その不幸を大事にしなさい」と答えます。病気のように自分ではどうにもできない不幸もあるし、誰かの都合で損な役回りが来ることもある。でも、それらは必ず後で生きてきます。「ああ、あの時の苦労はこの時のためにあったのだ」と、必ず気づく日が来るのです。


    (小柴 昌俊)
    ●誘ってくれる人というのは、どこかで必ず相手をじっと見ていてくれるのでしょう。だから声を掛けられたら動いてみるほうがいい。素直にやってみると、自分ひとりでは進まなかっただろうと思うような方向に道が広がることがあるのです。

    ●若い人は重責に耐えて伸びる。私はここで人を育てる指針を得たと思います。

    ●自分で自信が持てる意見であれば、肝を据えて発言することです。たたかれもするでしょうし、生意気だと言われるでしょうけれど、なにのためにそこまで言うのかという目的や根拠を本気で見せれば、周囲だってバカじゃない。本物だとわかりますよ。大切なのは、自分の考えが本物か、そこをきちんと練ること。武器をそろえたら、能動的に動くことです。

    ●相手は関係ない。根拠があれば進むべし、だと思いますね。

    ●仕事人であるなら、今はまったく評価されない発想でも、いつかはモノにしてみせるという自分ならではの考え方をじっと抱え、育てていくべきだと思います。私は「自分の卵」と呼んでいますが、三つか四つは独創的な卵がほしい。それは、将来必ず本気でかえす覚悟を秘めた卵です。

    ●やりたいことがうまくいかなかったら、できることから突破口を探す。


    (中村 修二)
    ●さびつかないために退社の覚悟を秘めよ。・・・辞めるとなったら次はどこで働けるか、自分の何を評価してもらえるか。自分を厳しく振り返らなければならないし、勉強も本気にならなければなりません、が、これは研究者の力量を必ず高めます。


    (香山 リカ)
    ●あなたが頭で考えてやりたいと選んだ仕事で、もし相当な努力をしても続けられないとしたら、こっちではないよと心がサインを出しているのだと思います。失敗するのは大切なことで、方向を見つめるチャンスだと考えればいい。揺れ動いて、寄り道して歩く。心はそういうしゃれた働きで教えてくれます。

    ●人間は目標があるからこそ動けるのは確かですが、しかし、いつも満点でクリアしなくてもいい。50点ではまずいかもしれないけれど、今回は70点くらいのそこそこの達成でやむを得ない、と自分を許すゆとりを持つことです。仕事で生きていく時間は長い。

    その間、短いスパンで能率が落ちたり、業績が振るわなかったりしても人間だから当然なのです(笑い)。そういう状況のと時は自分を追い詰めず、70点での着地を覚えて欲しい。


    (姜 尚中)
    ●穏便に、口を閉じて、問題が沈静化するのを待っているのではなく、ひるまず、決して意固地にならず、タブーといわれる問題についても「私の考え」を言えるようになって欲しい。


    (中沢 新一)
    ●第一線の職場にいなくても、自分が素直に充実感を持てる仕事で歩いていけばいいと思います。仕事は自分の心の置き方一つ。それが当たり前の選択になってほしいと考えています。


    (河瀬 直美)
    ●この部分なら私ができるから、と真っすぐな思いが集まると必ずいい方向へ動き始める。突っ張ると人は手を差し伸べにくいものだと思いますね。甘えて、力を借りる。このようにして完成する仕事を愛おしいと思います。


    (森永 卓郎)
    ●人間は、与えてあげようという人にではなく、受け入れる人、聞いてくれる人に会いたくなる。隙とか弱み、許容量のある人のことです。しかし、若い人はブランドの大学を出て安心してしまう。突っ張ってそんな看板を掲げても、実力が伴っていないことは自分で分かるのですが、引けない。仕事の根幹が何か理解できていないからでしょう。

    ●迷っているなら、会社を辞めるな・・・本当の自分の力を評価してくれていない、などと心の中で不満をくすぶらせていると、目の前の貴重な学びのチャンスさえ見えなくなる。人の目は気持ちの持ち方で、曇ったり、よく見えたりするものです。

    ●あなたの苦しさは、社内の異なった部署への異動がかなえば和らぐのか。あるいはまったく違った業態へ進みたいのか。そしてこれが重要なのですが、社風それ自体が、自分の個性と合っているのか。これらを見極めなくてはなりません。

    ●君だけの豊かさを探せ


    (本田 由紀)
    ●若い人にも、最低限、最初のベースとなる専門性を柔らかい鎧として身に着けてほしい。・・・素地があれば関連付けたり転換したりしながら、自分を守りつつ仕事を続けられるからです。一生食べていける専門性など、これからはない。だから強固な鎧ではなく、柔らかい鎧で社会に出て、脱皮しながら成長していけばいいのだと私は思います。

    ●現在のキャリア教育と呼ばれているものは、「人間力をつける」とか、心のあり方論、道徳論に堕しがちですが、そうではなく「実質的な武器になる知識とスキル」と、厳しい条件の中で適応しつつも、理不尽な扱いには仲間とともに真っすぐに「変だ」と言える力。この二つを持たせて社会に送り出してあげたい。


    (古田 敦也)
    ●その時思ったのです。必要なのは自分がどんな選手になりたいかよりも、監督やコーチが自分に何を求めているかを知ることだ、と。

    ●今は指導者として若い選手に言っています。「ピッチャーもピンチになったら、ど真ん中をめがけて投げてみろ!」って。得意な球を投げてそれを打たれたら仕方ないんじゃないか、と。・・・ピンチに立たされた時、気持ちをいかに冷静に、そしてポジティブに切り替えてチャレンジできるかで、プロとしての存在価値が決まるのだと思います。


    (矢沢 永吉)
    ●僕は皆さんにも言いたいね。リストラされたからって、借金を背負ったって、それは役だと思え。苦しいけど死んだら終わりだから、本気でその役を生き切れ。つまり視点を変えれば、気持ちが切り変わるってことなんだ。


    ●人には底力があるんだ。だからまだ何度でも走り出そう。矢沢もがんばるから、みんな自分の人生の主人公として元気を出そう。その時、人の思惑なんて気にせず、自分の戦い方でいいと僕は思っている。

    ●自分の人生がどうなれば幸せなのかって、本当に本人でなければ分からないんだ。だから若い人でも、中年でも、とにかく自分に問い掛けてみるしかないのだと思う。・・・自分が棺桶に片足入れた時に、「おれの人生悪くなかった」と思って卒業するにはどうすればいいかでしょう。

  • 色んな職種の著名人の方の自分の体験を含めた話が載っていましたが、大抵の方に共通している事は、みなさんグローバル。そして、勿論英語が堪能な方が多いようです。そうでなければビジネスにならないから、基本中の基本なのでしょうね。やはり、英語は日常会話くらいはできないといけないと改めて実感。TOEICで自分のレベルくらいは知っておいたほうが良いのかもしれない。

  • 各界の著名人が自身の仕事観について語っている。
    中でも心に残ったのは

    会社はビジネススクール。
    (森永卓郎)

    人生は映画だと思え、自分という役を演じきれ。
    (矢沢永吉)

    当初やりたいことが理論物理だったが、自分にできることは実験物理
    だったと語った後の言葉で…
    やりたいことがうまくいかなかったら、できることから突破口を探す。
    若い人は重責に耐えて伸びる。
    (小柴昌俊)

    自分には何に向いているか分からなくても、あいまいなまま方向を
    決め手、毎日働いてみることで、個性さえも発見できていくものでしょう。
    就職の始めの一歩からぴったりとした出会いがあるのではないと思います。自分でもどっちつかずのまま、時には妥協しつつ迷いながら働いてみる。それがリアルな仕事なのではないでしょうか。
    (香山リカ)

  • 朝日新聞に連載されているので、よく読んでいる。
    まとまって本になった。

    中沢先生の回が収録されているので、読んでいる。

  • 成功している仕事人にその思いを聞いている。
    要素は以下の通り。
    欠点を意識して、これを克服する努力をせよ。これが楽しいと思え。
    どんなに良い戦略でも情熱が無いとダメ。
    自分しかやらないことを見つけて極めよ。
    とにかく一生懸命にやれ。
    自分の意見ははっきり言え。
    世界一を目指せ。
    会社を辞めて好きなことを目指せ。
    いろいろ人から受け入れろ。
    仕事やめるな。正社員になれない。

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