ダチョウ力 愛する鳥を「救世主」に変えた博士の愉快な研究生活

著者 :
  • 朝日新聞出版
3.88
  • (22)
  • (38)
  • (27)
  • (3)
  • (0)
本棚登録 : 223
レビュー : 40
  • Amazon.co.jp ・本 (190ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784022505606

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
  • ダチョウがこんなに可能性を秘めた動物だなんて思わなかった。
    人類は「知りたい」という欲求を満たしながら、同時に人間以外の生物の計り知れない能力を思い知らされるのだ。知への探究心に素直に耳を傾けたい。

  • 小鳥への愛から始まって、ダチョウへ行きつき、その免疫力を活かせるよう、人の病気の治療に目を向けた博士の研究生活。追う姿はコミカル。でもその目は軽く「解体」「処分」とシビア。売り込み半分と、10年ほど経った今、底力としてさりげなく活躍されていることを期待したい内容でした。

  • ダチョウの平均寿命は50〜60年、年間に卵を数十個産み平均1.5kg、多い個体では年間100個を超える(自分の体重ほどだ)。寿命を考えると多産だ。ストレスに弱く輸入したひな鳥が全滅する一方免疫力は強く鳥インフルにかかっても重症化しない。またケガにも強く、カラスにお尻の肉をつつかれ尻や腰の肉がえぐれてクレーターになっても気にせずエサのもやしを食べ続ける。傷口は生理食塩水で洗ってほっとけばすぐに治ってしまうのだ。

    体重100kgを越す個体でありながら脳の大きさはわずか300g、目の方が大きい。群れで走るが特にリーダーはいない。一羽が動き出すとつられて他のダチョウも走り出すだけだ。そんなダチョウが注目を浴びたのが鳥インフルの抗体作り。ダチョウに不活化したウイルスを注射すると、ウイルスの持つタンパク質に対応した抗体をつくりそれが卵に入る。他の生き物ではコストが合わない抗体をでかいダチョウの卵だと採算ベースに乗る。息苦しくなる医療用マスクとは違いダチョウから得られた抗体を塗布したダチョウマスクは表面の抗体がウイルスをキャッチするため楽に呼吸ができる。ネットで調べると花粉症バージョンもでていた。

    「ダチョウ博士の異常な愛情が人類を救う」とオビにはあるが、難波のあほ力ならぬ、アホなダチョウ力とその力を見出した塚本博士のダチョウ愛溢れるお話でした。

  • ダチョウを愛する研究者が、愛とひらめきでダチョウの抗体を生かした製品開発に成功。ダチョウの愛すべきアホさ、驚きの免疫力、製品開発の秘話など、おもしろエピソードがいっぱいでした。とにかくダチョウが好きなんだな!という愛もすごく伝わりました。

  • 進路支援図書「はたらく人びと」
    2009/10/2更新 025号 紹介図書
    http://www.nvlu.ac.jp/library/workers/workers-025.html/

  • [ 内容 ]
    新型インフルエンザを無害化するマスクをはじめウイルス退治、免疫力の強化、皮膚炎の治療、ダイエット、美肌づくりまでダチョウはとにかく役に立つ。

    [ 目次 ]
    第1章 ダチョウは不死鳥?(愛のダチョウ観察日記;ダチョウで産廃処理 ほか)
    第2章 博士、ダチョウを飼う(ダチョウ人生の幕開け;ダチョウが好き ほか)
    第3章 大発見!ダチョウの卵パワー(ダチョウは金の卵を産む?;挫折した最初のダチョウ抗体研究 ほか)
    第4章 ダチョウ抗体が恐怖のウイルスを退治する!(インドネシアで危険なダチョウ抗体実験;ダチョウマスク発想の原点 ほか)
    第5章 人類を救うダチョウの底力(ダチョウの巨大なペニス;ダチョウ抗体を狙う怪しい男 ほか)

    [ 問題提起 ]


    [ 結論 ]


    [ コメント ]


    [ 読了した日 ]

  • 足立くん、何処にでもいるいる。

  • HONZ本である。http://honz.jp/4096 ←面白すぎる。
    ダチョウを飼いたいがために、無理くり?ひねり出した研究がえらい効果があることがわかってくるという、愉快です。
    以前読んだうなぎ研究の「アフリカにょろり旅」(http://bit.ly/1hBOiHn) を思い出します。
    このダチョウの抗体研究話は、なかなかビジネス的にもすごいですよ。
    しかし、ダチョウってこんなにアホとは知らなかった…。

  • 世界一の巨体を誇る鳥、ダチョウ。実はあの巨体で、脳は猫並みに小さく、ねずみのようにしわがない。そのため肉体的には強くても、頭脳が弱く,賢くありません。これはそんなダチョウに愛情を注いで、人類を救うかもしれない抗体を見つけ出したある研究者の話です。今まで注目されてこなかった、ダチョウの生態や力を、次々と発見していく姿にほのぼのとさせられます。

  • ダチョウを愛してやまない博士の大発見


    「ダチョウが世界を救うだって?いやいやいや・・冗談きついわぁ」
    本書の帯に書いてある仰々しい文を見てそう思う人もいるかもしれない

    かくいう私もダチョウをみくびっていた。

    だって、アホそうなんですもの

    しかし、獣医学の教授である著者はそんなダチョウのアホなところがたまらなく好きだという

    その好きさがだんだんと増し、はじめは見ているだけだったのに、飼いたくなり・・・
    好きだから、よく観察する、そして普通だったら気にもとめないことに気づく。そして大発見。
    科学の発見はかくのごとしか

    それにしてもダチョウに隠された力には驚かされる。
    既に、医療の発展に貢献しており、これからもますます注目されていくのではないだろうか。

    もしかして本当に人類を救う救世主になるかもしれない・・・



    今後、動物園にいった際にはダチョウに興味津々、尊敬の目で見ること請け合いだ。

    そして、一見アホそうな顔をしたダチョウをみて私はきっと思う

    「ダチョウが世界を救うだって?いやいやいや・・冗談きついわぁ」




    おもしろおかしくダチョウについて学べる本です。(役にたつかはわかりませんが(笑))

全40件中 1 - 10件を表示

塚本康浩の作品

ダチョウ力 愛する鳥を「救世主」に変えた博士の愉快な研究生活に関連するまとめ

ダチョウ力 愛する鳥を「救世主」に変えた博士の愉快な研究生活を本棚に登録しているひと

ツイートする