線路と川と母のまじわるところ

著者 :
  • 朝日新聞出版
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レビュー : 2
  • Amazon.co.jp ・本 (224ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784022506030

作品紹介・あらすじ

空港に住みつくキンチャン、土と格闘する義足のマーチン、皮膚の下に何かをさがす女子留学生、ロワール川の橋のたもとに暮らす難民…移民文学のひとつのかたち。最新連作小説集。

感想・レビュー・書評

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  • いま、ここ、ではないところにいる人と共感すること。分かりやすいものを当てはめて理解した気にならないこと。

  • 父母の恩師で共通の友人であるパリの大学教授・ジャン。そして、ジャンの友人でダフールからの難民、庭師のウスマンとの出会い。息子だろうか?まだこの世に生まれる前の彼の視点で、母が久しぶりに訪れる様子が語られる表題作「線路と川と母のまじわるところ」
    旅行代理店でアテンドのアルバイトをしながら田舎の村で暮らす大学生・カオリと空港に不法滞在し続ける難民のキンチャンとの交流を描いた「旅する部族」
    母方の親族と財産を巡るトラブルに巻き込まれ居づらくなり外国のマッサージ学校でセラピーマッサージの資格をとる留学生・美雪。外国留学生に宿を提供するO夫人や共にこの宿に子どもの頃来た虐待を受けた過去を持つジャンヌと地雷で右足を失った庭師・マーチンと美雪との人間模様を描いた「皮膚に残されたもの」
    心とからだに深い傷を負った人とか故国から打ち捨てられ行き場を無くした人たち。ヨーロッパを舞台にした3つの物語。

    文体は会話の部分が翻訳された海外小説っぽい感じ。あまり心に残らなかったかな。と云うのは、以前同様の題材を扱った映画を観たからなのか?
    9・11以後のニューョークを舞台に、孤独な初老の大学教授と移民の青年が音楽を通し孤独な教授が心を開き彼のために様々と奔走していく姿を描いた『扉をたたく人』が感銘し深く印象に残ってるせいかも知れない。

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著者プロフィール

1970年、大分県生まれ。小説家、仏語文学研究者。現在、立教大学文学部文学科文芸・思想専修教授、放送大学客員准教授。2001年、「水に埋もれる墓」で朝日新人文学賞、2002年、『にぎやかな湾に背負われた船』(朝日新聞出版)で三島由紀夫賞、2015年、『九年前の祈り』(講談社)で芥川龍之介賞受賞。エッセイ集に『浦からマグノリアの庭へ』(白水社)、訳書にV・S・ナイポール『ミゲル・ストリート』(小沢自然との共訳、岩波書店)、ポール・ニザン『アデン・アラビア』(河出書房新社)、アキール・シャルマ『ファミリー・ライフ』(新潮社)ほか多数。

「2018年 『ヨロコビ・ムカエル?』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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