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Amazon.co.jp ・本 (208ページ) / ISBN・EAN: 9784022506047
みんなの感想まとめ
幻想的な世界観と独自のリズムで描かれた短編が収められたこの作品は、読者に深いノスタルジーを感じさせる魅力があります。短編ごとに異なるテーマやイメージが織り交ぜられ、時には不思議な感覚に包まれることもあ...
感想・レビュー・書評
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恩田陸氏の短編は不可思議でまとまりがないので読みにくい。そして想像世界に行き着くことなく終了&読んだことある言い回しか??と脳内暴走もする。
だけど何故好きな作家なのか自分でも分からない。長編は全て好きなのに短編、コラムは途端に遠い存在となる。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
幻想的で独特なリズムの短編が10作。
唐草模様、Y字路の事件、約束の地、翳りゆく部屋、コンパーメントにてが好きでした。
詩と絵と文と、絡み合い方はストレートではないので、コンセプトがよくわからないという人もいそうですが、私は恩田さんの本を読むと深く考えずその世界観に浸れるのが好きです。
難しい説明は抜きにして、恩田さんはこういう世界観が好きだったり表現したかったり、こういう世界に棲んでいたり、作っていたりするのかな、と思う。
ノスタルジアの魔術師と呼ばれるだけあってなんでか懐かしい気持ちになる。
Y字路の事件は少し怖いながらも、そのノスタルジックさがとても感じられて一番好き。
魔法に理由はいらない。 -
恩田陸によるイマジネーション溢れる短編と、新鋭アーティストによる絵画、そしてフランス文学者でもある杉本秀太郎による詩、俳句、短歌のコラボレーション。贅沢なつくりの本である。
最初の数編は、さすが恩田陸さんだ、と思うような豊かな世界観とイメージの連鎖が素敵な短編だったものの、これもまた恩田さんというべきか、話数を経るにつれて、やや尻すぼみになっていく印象だった。
「恋はみずいろ」~「約束の地」までは、ああ、今こういうのを恩田さんはやりたいのかな、そういえば「朝日のようにさわやかに」のあとがきで、なんだかそういう「エッセイとも物語ともつかない、曖昧なものを書きたい」みたいなことを言っていた気がするな、と思いながら読んでいた(手元に原本がないのでうろ覚え)。
緩やかなイメージの連鎖、テーマの反復、意識の奥で感じるデジャ・ヴ……。そういう、恩田さんならではの「ノスタルジー」の感覚を描く際の筆は、好きな人にはたまらないだろう。実際のところ、私も彼女の「そういう感覚」のファンなので、途中まではとても楽しく読ませてもらった。
思うのだが、恩田さんはあまり俗っぽさを出さない方がいい作家さんの気がする。私は彼女に夢を見せてほしい。リアルとすれすれの、自分だけれど自分ではない、そういう曖昧なロマンチックさ、が私の思う彼女の魅力なのだ。
幸福な世界の上澄み、という言葉を恩田さんは何度か使っているが、それともまた違う。
私は彼女の作品世界を、薄い膜のようなものだと思っている。薄い膜、あるいは幕の向こうで、誰かがそっと動いている。その人は踊っているのかもしれないし、歌っているのかもしれないし、あるいは絵を描いているのかもしれない。けれども、それは薄い膜にさえぎられて、はっきりと見えない。ただ、ぼんやりとした影が見えるだけ。
そして、じっと見ているうちに、あれ、と思うのだ。あれはもしかして私かもしれない、あそこで踊って、歌って、あるいは描いているのは私かもしれない……
うまく言えないけれど、私が恩田作品に感じるのはそういう感覚で、そういう感覚を私は恩田さんに味あわせてほしいなぁ、と感じているのである。 -
短編集です。
何とも言えない読後感です。集中できなかったからなのか、あまり印象に残った話はなかったです。
作者の持ち味なのかもしれませんが、ちょっと抽象度が高いのかな。 -
始めて恩田陸さんの本を読んだ。
皆が見逃している部分を注意深く観察し、独自の見解、表現には驚いた。物語も不思議というか、見たことがない内容で新鮮だった。音楽や絵のことを題材にしてるのもあって、なんだか芸術を見てるような気がする本だった。 -
【収録作品】恋はみずいろ/唐草模様/Y字路の事件/約束の地/酒肆ローレライ/窯変・田久保順子/夜を遡る/翳りゆく部屋/コンパートメントにて/Interchange
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一つ一つの小説で別人のように文章の感じが変わるので、「この人は長編だとどういう文章を書く人なんだろう?」と掴めなかった。
SF、詩的、で星新一のような感じもした
「恋はみずいろ」「夜を遡る」はまっすぐで爽やかで気持ちよく、自分にはなじみが良かった
「釜変・田久保順子」「翳りゆく部屋」は現実の闇を描いた感じで、前者は重い中にユーモラスで面白かった
「Y字路の事件」「酒肆ローレライ」「コンパートメントにて」「Interchange」は含みの無い単純なSF、
「唐草模様」「約束の地」はよく分からなかったし少し不気味だった -
夢十夜のような短編集。不思議な話の集まり。
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恩田陸版「夢十夜」。
不思議な味わいの短編集。
わかるものもあれば、さっぱりわからないものも。
目覚めたあとに残る不思議な「夢の気配」のような本だった。 -
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短編集。
何が起きたのかハッキリとしない、フワフワとした印象の作品ばかり。
しいてベストを選ぶなら、「窯変・田久保順子」か。
読んでいると特別面白いとは感じないのに、何故か読みたくなってしまう、恩田陸さんの不思議な魅力は何なのか? -
不思議な短編集。
どこか癖のある物語が多い。
中でもきちんと育てられたならばあふれる才能を生かして人類を救える英雄にまでなれた田久保順子が、何の因果か屑の母親と同じく屑でパチンコ中毒の義理の父親に育てられ、パチンコ屋の駐車場で熱中症で死んでしまうまでを描いた物語が、あまりにも読後感が悪く心に残った。
どんなにいいものを持っていても、それを活かせる環境で育たなければ意味がないのだなぁ。本人の努力ももちろん必要なんだけれど、周りの協力がなければ、小さい頃は何もできない。
これは幻想小説というのとは違うのだろうけれど、どこか現実を逸脱していて、変な夢を見て目覚めた朝のような気分だった。 -
杉本秀太郎さんの作品をモチーフにした短編集。挿画が素敵。幻想的でつかみどころのないふわふわした作品。装丁、挿画等も含めた一種の芸術のような本。2013/156
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起承転結がはっきりしなくても、小説は小説と言えるのだね……。
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ぶつりぶつりと切ったような短編。
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久々に恩田陸の世界にのめり込み、とても幸せな気分を満喫した。どれもキラリと光る粒揃いの10作の短編集なのだが、なかには中編くらいでまとめた方が良い作品もある。1作毎に作品に先んじて絵と俳句がある珍しい形式で、俳句は良く解らないが絵の方はすごく人を引き付けるエネルギーを感じる。酒肆ローレライは「異人たちとの夏」に発展しそうだし、窯変・田久保順子では主人公の悔しさ・無念さがズキズキと伝わってくる。アイディアの安売りで本当に勿体無いと思っているのは私だけで、当の本人は全然アイディアが枯渇しない、湯水のように湧いてくるので全然心配がないのだろう。
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怖い話。パチンコ中毒の描写が秀逸
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本のにおいがなんかつーんってする感じのにおいでしょっちゅう気ぃ散らしてた…。よくわからんかんじのが多くて、たいへんそうだなと思った。こんなの書ける状態ってどんなんなんだろ。普通なのかな。
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「翳りゆく部屋」はすきかな。すきというか、この小説の中では一番胸をつかんだ。
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