親子三代、犬一匹

著者 : 藤野千夜
  • 朝日新聞出版 (2009年11月6日発売)
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  • Amazon.co.jp ・本 (472ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784022506580

作品紹介

柴崎家のアイドル、マルチーズのトビ丸が食卓をぐるりとまわれば、自然と笑みがこぼれだす。祖母、母、姉、トビ丸、そして時々おじさんと、下町に暮らす柴崎章太の、何でもないけどかけがえのない日々。朝日新聞好評連載の書籍化。

親子三代、犬一匹の感想・レビュー・書評

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  • 朝日新聞で連載されていた、主人公?章太の小学6年生3学期からの一年間の話。祖母、母、叔父、姉、そして皆に溺愛されているマルチーズのトビ丸との日常を描く。
    ちょっとした悩みもあるものの、みんながニコニコ笑っている日々が書かれていて、とても癒された。ペットを飼っている人なら大いに共感できるであろう、トビ丸と家族との関係が微笑ましい。連載当時は読んでいなかったが、新聞に毎日掲載されるのはこういう大きな事件は起こらない明るい話がいいよねと思う。

  • 【あらすじ】
    柴崎家は祖母、母、姉、弟の4人家族。いやもう1匹、マルチーズのトビ丸も欠かせない家族の一員だ。末っ子章太を通じ、家族、学校、友達、そして初恋を描く、誰もが「ガキ」だったあの頃を思い出す、温かい物語。朝日新聞連載の書籍化。

    【感想】

  • ゆっくり育つ小学校から中学校へかけての男子の成長が焦点。

  • 朝日新聞連載小説・・・だったらしい。新聞とってるのに気がつかなかった。なにせ、新聞小説に目を留めはじめだしたのが、宮部みゆきさんの「荒神」からなのでね(かなり最近)
    しかし、新聞小説という形態だからなのか、いまいち中身がないのう、・・・と、ぼんやりしてしまった。なにかがはじまりそうで、小説内時間で、1年間ほとんど動きがなかったじゃないか!
    この作家さんの特徴なの?

  • なんだ、この愛らしい小説は。新聞連載らしいゆるやかな時間の流れ(「明日以降も同じようにつづく」新聞の特性と似ている)、愛すべき人たち。人物をキャラクターとして一言であらわすべきではない、という考えもあるけれど、それにしてもこの姉弟とその友人らの無邪気さったらなに?

    根津と吉祥寺だ。それと同じようなことで423、「箱型の謎の楽器を奏でる路上ミュージシャン」て(直接見たことないが)クリテツさんじゃないか?と、たったひと言、ツイッターフォロワー登場にわくわく。つくすく小市民だが、それを許す度量ある作品だ。…違うな、毎日は、時間は、許すも許さないも、そこに流れているものだし。

    全体的に、『ねたあとに』を浮かべてしまうのは、本じたいの厚さもあるし、(彼らにとっては)あたりまえの日常を描いたところもあるし、本の最後が「寝たふり」そして「眠くなってゆく」と重なるから。それは、新聞という一言でくくっていいだろうか?

  • 新聞の書評で絶賛されていたので読んでみたが、
    なんてことのない、ただただ普通の家族の日常の小説でした。
    小中学生の恋愛や、犬に対してあまり興味がなかったので、
    最初の一ページを読んだときは、これは面白いかも。と思ったのですが、自分はダメでした。

  • 祖母、嫁、高1娘、小6息子の三代とマルチーズのトビ丸の約一年間。

    朝日新聞(2008年7月~2009年6月)に連載。

    父が5年前に他界し、少しいびつな家族だけれど、湿っぽさはゼロ。
    トビ丸がバランスをとっているのかな。

    「トビたん(トビ丸)は妹だよ」とさらっと言う、息子・章太。

    この章太のキャラがかわいくてよかった。

    叔父(父の弟)が遊びに来ると、父の代わりに甘えまくる。
    小6のクラス1かわいい女の子との初恋。(振り回されっぱなし)
    私立中学入学での新しい友だちづくり。

    淡々とした、でもかけがえのない毎日にほのぼの。心が休まった。

  • 家族の話とちっちゃな恋の話。
    くすくすとにやにやが止まらない。
    小ネタのセンスがかなりツボ。
    『ルート225』といい藤野千夜の兄弟のやりとりは最高。
    家族どのキャラも親しみがもてる。
    あー楽しかった読んでよかったと思える作品。

    この小学生のときの女の子が好きだけどどう行動したらいいのかわかんないっていう懐かしい気持ちがたまんない。
    昔を思い出して思い切り叫びたくなる。

    ◆柴崎章太
    長男。勉強はできるけどガキ。同じクラスの絵里寿が好き。

    ◆柴崎夕樹
    長女。マルチーズのトビ丸が大好き。

    ◆柴崎也子
    母。作家。料理はたまにしかしない。

    ◆柴崎美代
    祖母。家事をよくこなす。

    ◆氏家由紀乃
    章太の中学の友達。絵里寿に似てる。

  • 新聞連載のホームドラマ…今までの千夜さんとはちょっと違った路線だなと思い、なかなか手が出せずにいたのだけど…読み始めたら即夢中になった!!最近の千夜さん作品が、自分の印象としてはやや薄めだったので…この作品はとにかく家族のキャラがしっかり立ってる!!特にペットのマルチーズ、トビ丸の愛らしいこと愛らしいこと…犬を飼ったことのない私でさえ読んでいて目尻が下がっていた(と、思う)。
    描かれる柴崎家は、祖母、児童文学作家の母、トビ丸命の女子高生夕樹、多感な小6男子章太、そこに絡むのが亡き主の弟、明彦。(どうも母に横恋慕してるっぽいのが気がかりなんだよなぁ。)家族がそれぞれ絡み合いつつ、後半にいくにしたがって私立中に進学した章太のスクールライフが物語の中心になっていく。もっと家族のエピソードも欲しかったけど、とにかく自意識過剰で小心者の章太のキャラが面白すぎて、これはこれでよかった。友人らもすごくいいキャラだしね。小学校時代から、近づいたり離れたりを繰り返す「彼女」絵里寿との関係がどうなるんだか、甘酸っぱすぎてねえ!!
    舞台は私の大好きな谷根千、吉祥寺。ぽろぽろっと実在の有名店が登場し、わかる人なら尚楽しめること間違いなし。続編とか、番外編とか、出ないだろうか…ユニークな下町一家の物語をもっと読みたいな〜。

  • 2008年7月から2009年6月にかけて、朝日新聞夕刊に連載されたファミリー小説。500ページ近いボリューム。東京の下町いわゆる「谷根千」界隈を舞台に、親子三代が一緒に暮らす柴崎家のほのぼのとした平和な日常が描かれていく。物語の中心にいつも登場するのは柴崎家の愛犬、マルチーズの「とび丸」だ。ワンコながらというかワンコだからというべきか、可愛がられる術をすべて身につけ、一家の皆から愛されるアイドルだ。著者の分身であるかのような物書きである章太の母・也子が、とび丸をモデルに書いているという作中小説「マルチーズ探偵とびまろ」がなかなか面白い。なんとこの本の裏扉に、その最終回が新聞小説の形でさりげなく印刷されているのは編集者と著者の遊び心だろう。

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