シゴトの渋滞、解消します! 結果がついてくる絶対法則

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  • 朝日新聞出版
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レビュー : 34
  • Amazon.co.jp ・本 (276ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784022506740

感想・レビュー・書評

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  • 一番ぐっときたのは「ほとんどの人にとって「いい」と思える政策こそが非常に危険である。」というもの。
    たとえば、「自転車に乗るときにはヘルメットを着用しましょう」などという安全のための政策を否定する人はなかなかいません。しかしフタを開けたら「自転車に乗るときにヘルメット着用を義務づけたことで、死亡事故が増えた」例もでてきました。なぜなら「運転手は、ヘルメットをつけている自転車を見かけると安全だと思い込んでしまって、より自転車の近くをすりぬけるようになったから」とわかりました。

  • 後半にちょこっとある著者の自分の過去の話(貧乏話)が人間臭くて良い。こんなに若くて東大卒業で一流雑誌に論文も掲載されるような人が就職に苦労する日本って変だよな。

    <b>個人は社会の問題を解決しなければ社会につながれないのです</b> (P224)
    実感がこもっているな?

  • 図書館

  • 112:「渋滞学」の第一人者としてテレビ等でもお馴染みの西成先生の本。テレビで見た「車間距離を開けると渋滞が解決していく様子」が衝撃的で、飛びつくように本を読みました。どのビジネス書にも言えることですが、本の内容があてはまる職種とそうでない職種があるでしょうが、私の職種ではかなり当てはまりますし、自分が無意識にしていたことにも「流れ」の観点から解説がなされていて、なるほどと唸らされました。仕事だけでなく、勉強や趣味にも応用できることだと思うので、ご興味がある方はぜひ。

  • こういう類の本にしては、アプローチが理系で興味深い。結局は同じところに落ち着いていくが納得感はある。
    個人、部門、会社に分けて語っているが、最後の会社の部分は何が言いたいかわからなかった。

  • いいんですが、中身がうすいかな。

    渋滞学の応用編で、仕事の滞りを無くすには?無駄を無くすには?ということにスポットを当てています。

    結局、余裕を持つこと、全体の利益のために使う時間を設けるということでした。

    理屈はわかるし、納得もしてますが、どれだけ成果が上がったかのデータがないので、もう一つ凄さを感じないかな。

    後半は、研究テーマの見つけ方という自慢話になっちゃったので、それを実際の企業の成果報告としてくれたら★4つでした。

    あくまでも概念や手法という所で終わってしまったのが残念です。

    ただ、全力で仕事をしているのに、成果が出ない組織の方は一読の価値有りだと思いますよ。

    まぁまぁオススメです。

  • 渋滞学の専門家による、
    「仕事の渋滞をなくすための思考法と実践法」を
    個人→部内→社内の3段階にブレークダウンして伝える一冊。

    ちょうど、本書を読む少し前に、
    エイドリアン・ベジャンの「流れとかたち」を読んだあとだったので
    その考え方に通じるものが非常にあるなと思って、大いに納得した。

    ベジャンは、自然の原理とは「流れをよくするように形作られる」と
    打ち出し、自然現象から社会分析まであらゆるものにその原理が
    生きていることを示してみせた。
    本書の著者、西成氏は、「なぜ良き流れにならず詰まるのか?」という
    視点から、道路渋滞から組織論までの渋滞のメカニズムをひもとき、
    それに実戦的な解決策を打ち出してくれる。
    そういう意味では、相補的な捉え方をすると、実に良いなと思った。

    本書で一番面白いのは、著者が自分の学生時代から
    不遇(?)の研究者の駆け出しの時代を語る部分であった。
    そこで著者は「社会の誰からも必要とされない密室の研究」に
    打ち込むことの空しさを噛み締め、「社会の難問解決」へと
    研究、そして生き方の舵を切っていくことになる。

    様々な科学分野を横断的につなげながら、
    独自性を打ち出し、かつ世の役に立つ研究に取り組むという
    スタイルを確立していくのである。
    ここのエピソードの本音感が、苦労を感じさせるとともに
    とても示唆に富んでいると思うのである。

    これだけ「無駄とり」の研究を重ねている人は、
    さぞ生き方に無駄がないのかと思うと、著者はむしろそういう
    「勉強」(=他の誰かによって踏み固められた安定的な道)に
    留まることには否定的で(少なくとも社会に出たあとには)、
    それこそ悪戦苦闘して渋滞の中を前進していくことこそ「仕事」で
    あると強く主張している点は、
    よく理解しておくべきことである
    (というか、本書のようなスマートな題名を見せられたら、
     そう思ってしまうリスクがあるんじゃないかなぁ…笑)

    とりあえず渋滞を起こさないコツだけメモっておこう。
    渋滞は、自分だけが早く着こうという利己の姿勢から
    車間距離をつめすぎてしまうことから起こる。
    他者の動きを良く見て、広めに車間距離をとれば、先行車が
    ブレーキをしても、その影響を吸収することができる。

    結局のところ、利己意識を抑えて、余裕を持つことが
    自分も周りも結果トクをすることになるというのは、
    工学が道徳に科学的根拠を与えるとも言えて、なるほど、すばらしい。

  • 組織や予算のムダをとること(組織や予算の渋滞を解消すること)は、国家規模の懸案事項でもあるのです 渋滞解消のためには、車間距離を開けましょう 仕事には「全力の7割」で取組んでください 最高の渋滞解消法は「会話をすること」「命令しないこと」 部内の改革に成功すれば、ドミノのように全体に効果をもたらします 全体の改革のためには、視点を変えて仕事を見なければいけません 売り上げは「流れの分量」ととらえるべきなのです 

  • 渋滞学の教授らしく、仕事の出来、不出来を「流れ」と考えるところがユニーク。
    「成果が出ない」のは「仕事が渋滞している」から。「成果を出す」のではなく「流れを滞らせない」ようにすれば、ふんばらなくとも成果は勝手に流れ出てくる。

    仕事の渋滞を解消するためには「仕事の車間距離」を開けることが必要。もっと具体的に言えば本気を出さない、スキマ時間を設定する。

    常にフルアクセルで仕事をしていると急な割り込みには対応できないし、突発的なハプニングが起こると、後ろに控えている仕事も滞ってしまう。

    スキマ時間に何もすることがなければ、利他的な行動に向けてみる。つまり、平準化。
    こうすることで、組織のパフォーマンスが1+1+1=2になりがちなところが0.9+0.9+0.9=5にもなるのだ。

  • 格差や年金、高齢化、人口減少、不況等様々な社会的な問題を解決するには、従来のようにその分野の専門家だけで議論をしていても問題は解決できないのかもしれない。
    これからは、渋滞学の研究過程で得た知見を仕事の改善に応用したように多様な分野を応用し、複眼的な視点で問題解決に取り組んでいく必要性を感じた。

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著者プロフィール

1967年、東京都生まれ。東京大学先端科学技術研究センター教授。東京大学工学部卒業、同大大学院工学研究科航空宇宙工学専攻博士課程修了。その後、ドイツのケルン大学理論物理学研究所などを経て現在に至る。専門は数理物理学、渋滞学。著書の『渋滞学』(新潮選書)で講談社科学出版賞などを受賞。ほかに『誤解学』『無駄学』『とんでもなく面白い 仕事に役立つ数学』など多数。

「2016年 『とんでもなくおもしろい仕事に役立つ数学』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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