シゴトの渋滞、解消します! 結果がついてくる絶対法則

  • 204人登録
  • 3.30評価
    • (4)
    • (22)
    • (24)
    • (8)
    • (2)
  • 31レビュー
著者 : 西成活裕
  • 朝日新聞出版 (2010年2月19日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (276ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784022506740

シゴトの渋滞、解消します! 結果がついてくる絶対法則の感想・レビュー・書評

並び替え:

表示形式:

表示件数:

  • 一番ぐっときたのは「ほとんどの人にとって「いい」と思える政策こそが非常に危険である。」というもの。
    たとえば、「自転車に乗るときにはヘルメットを着用しましょう」などという安全のための政策を否定する人はなかなかいません。しかしフタを開けたら「自転車に乗るときにヘルメット着用を義務づけたことで、死亡事故が増えた」例もでてきました。なぜなら「運転手は、ヘルメットをつけている自転車を見かけると安全だと思い込んでしまって、より自転車の近くをすりぬけるようになったから」とわかりました。

  • こういう類の本にしては、アプローチが理系で興味深い。結局は同じところに落ち着いていくが納得感はある。
    個人、部門、会社に分けて語っているが、最後の会社の部分は何が言いたいかわからなかった。

  • いいんですが、中身がうすいかな。

    渋滞学の応用編で、仕事の滞りを無くすには?無駄を無くすには?ということにスポットを当てています。

    結局、余裕を持つこと、全体の利益のために使う時間を設けるということでした。

    理屈はわかるし、納得もしてますが、どれだけ成果が上がったかのデータがないので、もう一つ凄さを感じないかな。

    後半は、研究テーマの見つけ方という自慢話になっちゃったので、それを実際の企業の成果報告としてくれたら★4つでした。

    あくまでも概念や手法という所で終わってしまったのが残念です。

    ただ、全力で仕事をしているのに、成果が出ない組織の方は一読の価値有りだと思いますよ。

    まぁまぁオススメです。

  • 渋滞学の専門家による、
    「仕事の渋滞をなくすための思考法と実践法」を
    個人→部内→社内の3段階にブレークダウンして伝える一冊。

    ちょうど、本書を読む少し前に、
    エイドリアン・ベジャンの「流れとかたち」を読んだあとだったので
    その考え方に通じるものが非常にあるなと思って、大いに納得した。

    ベジャンは、自然の原理とは「流れをよくするように形作られる」と
    打ち出し、自然現象から社会分析まであらゆるものにその原理が
    生きていることを示してみせた。
    本書の著者、西成氏は、「なぜ良き流れにならず詰まるのか?」という
    視点から、道路渋滞から組織論までの渋滞のメカニズムをひもとき、
    それに実戦的な解決策を打ち出してくれる。
    そういう意味では、相補的な捉え方をすると、実に良いなと思った。

    本書で一番面白いのは、著者が自分の学生時代から
    不遇(?)の研究者の駆け出しの時代を語る部分であった。
    そこで著者は「社会の誰からも必要とされない密室の研究」に
    打ち込むことの空しさを噛み締め、「社会の難問解決」へと
    研究、そして生き方の舵を切っていくことになる。

    様々な科学分野を横断的につなげながら、
    独自性を打ち出し、かつ世の役に立つ研究に取り組むという
    スタイルを確立していくのである。
    ここのエピソードの本音感が、苦労を感じさせるとともに
    とても示唆に富んでいると思うのである。

    これだけ「無駄とり」の研究を重ねている人は、
    さぞ生き方に無駄がないのかと思うと、著者はむしろそういう
    「勉強」(=他の誰かによって踏み固められた安定的な道)に
    留まることには否定的で(少なくとも社会に出たあとには)、
    それこそ悪戦苦闘して渋滞の中を前進していくことこそ「仕事」で
    あると強く主張している点は、
    よく理解しておくべきことである
    (というか、本書のようなスマートな題名を見せられたら、
     そう思ってしまうリスクがあるんじゃないかなぁ…笑)

    とりあえず渋滞を起こさないコツだけメモっておこう。
    渋滞は、自分だけが早く着こうという利己の姿勢から
    車間距離をつめすぎてしまうことから起こる。
    他者の動きを良く見て、広めに車間距離をとれば、先行車が
    ブレーキをしても、その影響を吸収することができる。

    結局のところ、利己意識を抑えて、余裕を持つことが
    自分も周りも結果トクをすることになるというのは、
    工学が道徳に科学的根拠を与えるとも言えて、なるほど、すばらしい。

  • 組織や予算のムダをとること(組織や予算の渋滞を解消すること)は、国家規模の懸案事項でもあるのです 渋滞解消のためには、車間距離を開けましょう 仕事には「全力の7割」で取組んでください 最高の渋滞解消法は「会話をすること」「命令しないこと」 部内の改革に成功すれば、ドミノのように全体に効果をもたらします 全体の改革のためには、視点を変えて仕事を見なければいけません 売り上げは「流れの分量」ととらえるべきなのです 

  • 渋滞学の教授らしく、仕事の出来、不出来を「流れ」と考えるところがユニーク。
    「成果が出ない」のは「仕事が渋滞している」から。「成果を出す」のではなく「流れを滞らせない」ようにすれば、ふんばらなくとも成果は勝手に流れ出てくる。

    仕事の渋滞を解消するためには「仕事の車間距離」を開けることが必要。もっと具体的に言えば本気を出さない、スキマ時間を設定する。

    常にフルアクセルで仕事をしていると急な割り込みには対応できないし、突発的なハプニングが起こると、後ろに控えている仕事も滞ってしまう。

    スキマ時間に何もすることがなければ、利他的な行動に向けてみる。つまり、平準化。
    こうすることで、組織のパフォーマンスが1+1+1=2になりがちなところが0.9+0.9+0.9=5にもなるのだ。

  • 格差や年金、高齢化、人口減少、不況等様々な社会的な問題を解決するには、従来のようにその分野の専門家だけで議論をしていても問題は解決できないのかもしれない。
    これからは、渋滞学の研究過程で得た知見を仕事の改善に応用したように多様な分野を応用し、複眼的な視点で問題解決に取り組んでいく必要性を感じた。

  • 私が社会人になった20年前と比較して、間違いなく全体の仕事量は増えているのですが、それをこなすための人員は確実に減っていると思います。

    当時は職場にコンピュータがワープロの代わりに導入され始めた頃で、文書を作成したり回覧するシステムは確実に進歩していますが、肝心の人間が仕事をこなす能力は上がっているのでしょうか。

    シゴトが溜まっていく(渋滞)状態だった私ですが、昨年の夏頃から、会社の方針で「Outlookカレンダー」に予定を入力することが義務付けられました。

    会議を勝手に入れられたくなければ事前に入力する必要があり、その対策として、仕事に集中したい日にはあらかじめ仕事(予定となる仕事)を入れるようにしたところ、仕事がはかどるようになっています。この本では、それと同様のことが書かれてあり(p39)、共感を覚えました。

    以下は気になったポイントです。

    ・渋滞を解消するためにクルマとクルマの車間距離をあけたように、スケジュールとスケジュールの合間も「車間距離」をあけて、仕事の安全運転をしておくべき(p27)

    ・仕事の計画を作成するための鉄則は、はじめは余裕を持って確実にできる計画にすること、仕事の質や量よりも、「継続」を求めるべき(p33)

    ・会社についたら、「就業時間を分割させる、例:午前午後各2つずつの合計4区分」がポイント(p39)

    ・90分から2時間ほど集中したあとには、約30分の休憩を入れることまでを予定する(p45)

    ・仕事を継続させるために渋滞学を生かすとすれば、1)未来を予測する、2)今週、来週の予定を踏まえて仕事を進行させる、である(p51)

    ・ランチタイムの待ち時間は、「行列の人数」÷「1分間の到着人数」=「待ち時間」となる(p76)

    ・アイディアの管理方法として、「ホームランにあたるネタ」と、「ヒットかなというぐらいのネタ」を同時並行で狙うことがポイント(p90)

    ・自分や周囲をうまく乗せられる言葉こそが、言霊と言える(p130)

    ・ムダ取りの第一歩は、出勤から退社するまで、1日のあいだに何をやるのかをまず先に決めて、その進捗を記録する、ことである(p149)

    ・残業を減らすために、1日の仕事を4つに分割する(p160)

    ・トップが現場全体を上手く束ねられないと機能しない、トヨタ生産方式を導入出来ているのは製造業でも25%程度(p184)

    ・渋滞学の公式として、「速度×密度=流量」、距離の間(ある時間に進んだ距離)にクルマが何台いるか(ある時間に通過したクルマの数)、速度に密度をかければ良い(p186)

    ・自分の全力とは、個人のパフォーマンスを最大にするのと同時に、自分のエゴも最大限に発露させることになる(p205)

    ・新発見をするには、複数の分野のテクニックを、あたらしい組み合わせでつないでみることがポイント(p216)

    ・コンピュータが計算できるのは、簡単に現実をモデル化したもののみ(p259)

    ・問題を厳密に解くことは実際には無理で、厳密に解ける問題は、大学2年生くらいまでの問題(p260)

  • 仕事が滞ることを「渋滞」と称して、どうやって解消するかを考える。仕事でも、車でも滞るものを解消するのは大きく違うところはないということか。

  • 社内の先輩に紹介頂いた本です。

    僕は誰かにお勧めしてもらった本は必ずその場で
    ネット購入して読むというルールを決めています。

    で、この本も読んでみました。

    「渋滞学」というなかなか馴染みのない
    論理で物事の法則を定義されています。

    細かな話はさておき、最近、何かの物事を
    成し遂げるには「遊び幅」「ゆとり」みたいな
    ものが絶対的に必要だなと感じておりました。

    特に請け負う仕事が大きくなればなるほど、
    そういうことに必然性を感じます。

    なるほど、そこに渋滞の論理を当て
    はめているということなのですね。

    渋滞は前の車との車間距離を広げるだけで
    自然に解消されるそうです。

    このたとえは「ゆとりのない行動が自らの首を
    締める」ということを示すものとして実に
    最適ですね。

    実は僕、一昨年辺りから仕事のやり方を
    変えているんです。

    それまでの僕は移動中も含めて、とにかくやれる
    ことは何でもやる。ずっと動き続ける。

    そんな感覚で対応しておりました。

    ですが、最近は定期的に「ほけ〜」っと緊張感の
    ない顔をして、頭を空っぽにする時間を取るように
    しています。
    (あまりオフィスの中では見せたくないので。
    移動の時間が中心ですけど)

    すると、仕事の質が前よりも良くなって
    いることに気付きました。

    なるほど、そういうことか。
    この本を読んで整理できましたね。

    この考え方は人とのコミュニケーションにも
    活かせますね。

    目の前の問題にカリカリするよりも、

    「何が前に進めない妨げになっているのか?」

    を意識して冷静に物事と向き合うと、人生は
    とても良い方向に流れて行くような気がします。

全31件中 1 - 10件を表示

西成活裕の作品

この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。

有効な左矢印 無効な左矢印
レオ・バボータ
デール カーネギ...
J・モーティマー...
神田 昌典
マルコム・グラッ...
有効な右矢印 無効な右矢印

シゴトの渋滞、解消します! 結果がついてくる絶対法則はこんな本です

シゴトの渋滞、解消します! 結果がついてくる絶対法則を本棚に登録しているひと

ツイートする