ぜんぜんたいへんじゃないです。

著者 :
  • 朝日新聞出版
3.50
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本棚登録 : 163
感想 : 40
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  • Amazon.co.jp ・本 (240ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784022506863

感想・レビュー・書評

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  • こういう作家になりたかった。

    作品はさほど読み込んでいるわけではないけれど、ああいう文章を書ける理由がなんとなくわかったような。
    独身のままだったら違う作風だったのだろうな。良い悪いでなく、自分の境遇がストレートに文章にでるタイプなのでしょう。

  • 朝倉さんのエッセイと言いつつも普段の作品もエッセイの様だしな。いつもの作品はこういう生活からきているのか。
    もう少し1話1話が長くてもいいと思う。白髪抜き屋含め京子の話がおもしろい!

    締め切り前、急いで書いた時は文体にもその焦りがでるというのが今回の発見。

  • 朝倉氏らしい、日常を語ったエッセイ。起こってることは決してゆるくないと思うんだけど、ゆる~っとしたいい日常だなぁと思わせるところはさすが。

  • 文章がきちんとしている人の本は、読んでいて気持ちが良いなあとしみじみ……。短い文も多いので、てきぱきしゃべっている気っぷのいい姐さんを思い浮かべながら読んだ。
    さすがに作家さんだけあって、気になる言葉があるとすぐに辞書をひく習慣があるようだ。でも、しっかり者かと思いきや、普段の生活ではダメ人間な様子もかなり伝わってきて、ほほえましい感じがする。
    沖縄旅行で原稿を書いている回は、やっつけ仕事的に感じてしまった。これも不快感というより、苦笑いで「がんばってね」と言いたくなる。
    まだ一冊目だけれど、私、この人、好きだな~と思った。

  • 朝倉かすみさん、随分前に「王様のブランチ」に出演されていたのを見たことがあるが、小柄でとっても愉快な人だったと記憶している。
    そんな彼女の人柄がよくよ~くわかるエッセイ集。ユルグダではあったけど、その成り行き任せでのほほんとした語り口が楽しかった。
    ご主人も、ご両親も、そして担当編集者や版元の方までも、キャラが立ってて、面白すぎます。
    彼女のユーモアセンス、ツボだな~。

  • 最近気になる作家、朝倉かすみさんの初めてのエッセィ。
    シュールで笑える。
    かっぱのかーすけどんどん、馬のけつ
    とか、京子(実母)のはなし、セカンドバッグ愛用のオットの話、豊崎さんにあんなサインと言われた話
    なにかと笑える小話満載

  • 忙しくて大変でしょう、と言われたらぜんぜんたいへんじゃないです、と答える前向きな著者のくすっと笑えるエッセイ
    若干原稿遅れの言い訳が多め‥笑
    オットとののろけ話もいい感じです

  • 楽しく読めてよかった。いくつになっても、心の中は変わらない人もいるのだなあと思った。もちろんいい意味で。なんとなくふくよかな人を想像していたのだが、身長が145cmと聞いてうまくイメージ内のバランスが取れなくなった。73歳のご母堂(京子)が、48歳の著者よりも先に書店にあいさつ回りをしているというのには、ビックリした。人と同じことをしていても仕方ないという理屈はあっているが。

  • タイトルに惹かれて読みました(笑)
    筆者の年齢が自分と近いこともあって、とっても身近な感じがして、ちょっとうれしかったり。。。

    今度、小説も読んでみようっと。

  • 朝倉さんの初エッセイ、軽いタッチで書かれている内容は人間味あふれていて、朝倉さんを身近に感じることができた。好きな作品
    「田村はまだか」 が受賞するまでの話 「受賞その1」は特に印象深い。

著者プロフィール

1960 年生まれ。北海道出身。04 年「肝、焼ける」で第72 回小説現代新人賞、09 年「田村はまだか」で第30 回吉川英治文学新人賞、19 年「平場の月」で第35 回山本周五郎賞受賞。

「2021年 『ぼくは朝日』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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