下地先生の教え

著者 : 下地敏雄
  • 朝日新聞出版 (2010年4月26日発売)
3.80
  • (9)
  • (16)
  • (13)
  • (2)
  • (0)
  • 本棚登録 :84
  • レビュー :17
  • Amazon.co.jp ・本 (206ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784022507303

作品紹介・あらすじ

TBS系『さんまのスーパーからくりTV』で大人気の現役国語教師が、夢・挫折・生きがい…人生の悩みについて真剣に答えた初めての本。

下地先生の教えの感想・レビュー・書評

並び替え:

表示形式:

表示件数:

  • 下地先生を初めて見たのは、さんまが司会の番組でした。
    蝶ネクタイにベストを着た独特なスタイル、そしてオネエ言葉で、最初はユニークで面白い人やな~くらいで見てました。
    でも回を重ねて見ている内に、この人は柔和な雰囲気とはまた違った面をもった人なんだと感じました。
    しっかりした考えをもち、芯が一本通った強い人。
    それでいて、小栗旬くんが好きとかで、番組で会った時はすごく恥ずかしそうにして、まるで乙女のような風情。
    その様子を見て「良かったねぇ~」と思わずこちらも微笑んでしまいました。
    そんな、どこか応援したくなる雰囲気をもった人だと思います。

    これはそんな下地先生が世の中のいろんなお悩みについて、ご自身の言葉で綴られたもの。
    読んでいてその優しい言葉に思わず涙が何度かこぼれました。
    どの悩みにも真剣に向き合われていて、いったんはちゃんとその人の悩みを受け止めて、その意図や背景にあるものを読み解こうとされています。
    頭ごなしに「それはこうすればいい」「こう考えればいい」なんて事は決して書いていません。
    「私もそうなんです」とか、「○○だと思われますか」と一旦は受け止めた上で、ご自身の体験談、周囲の人たちのエピソードを交えつつ、しっかりとした考えを綴られています。
    時には厳しい言葉もありますが、その奥底に優しさを感じます。
    どれもしみじみと納得して、心に染み渡るような感じでした。

    「仕事と子育ての両立が不安です」というお悩みには、子どもとは特別なことをしなくても育つものだということを教員生活の中で学んだとしつつ、親として最低限の当り前のことをしなくてはいけない、と書いてます。
    そして具体的に、中学校なら三年間で9回、その日だけはお弁当を作ってあげてください、と。
    子育てをしながら夜遅くまで働いていらっしゃる、きっと疲れていらっしゃるから普段は500円玉一個、それは仕方のないこと。
    でも年9回だけ、特別な日はお弁当を作って欲しいと-。
    その9回という具体的な数字に切実な思いがこもっていると感じられて、知らず涙がこぼれました。

    また、「問題が起きるといつも逃げてばかりいます」というお悩みには、

    『人生を真摯に、まじめに生きていらっしゃる方なのだと思います。
    でも過去を振り返ってみてください。初めから頑張ってきたな、と思われる部分はきっとあるはずです。
    本当に逃げてばっかりの人だったら、生きていけないじゃないですか。
    いつも逃げてばかりだ、と自分を見ること自体が、人生に立ち向かっているということです。いつかは報われると思ってください。
    自分で自分の今後の道を、いい人生に変えていかれると思います。』

    『いまはまだちょっと無理、というときが誰にでもある。
    そのことを知ってほしいですね。
    そして同時に、逃げてばかりと自分を責めないで、まだいまはできないのだと思ってください。
    できるようになったらあらためてやってみよう。
    そう気楽に考えてみてください。』

    自分に言われているように感じて涙がこぼれました。
    私はずっと、誰かにこの言葉を言って欲しかったんだと思います。

    言葉というのはその言葉そのものにだけ反応するのではないと思います。
    例えば、ここに書いてある事を行動が伴ってない人が書いていたとしたら「何言ってんだか」となるだろうし、10代の学生が書いたものだったら「いい事書いてるね」くらいだと思う。
    ちゃんとその背景にあるものを汲み取って、読む方も感動をするのだと思います。
    だから私は下地先生の人柄とか教育姿勢だとか、全部ひっくるめて書いてある事に感動をしました。
    そういう人柄を感じる本であり、ご自身で周囲の方々に助けられてきた、応援されてきた、という事を書かれていますが、、自然に周囲にそうさせる方だな~とこれを読んで思いました。

    本の中には下地先生の写真もいくつか載っていますが、すごく可愛らしいのもあり、何となくエレガンスさが漂っているのもあり、これも先生の人柄がにじみ出ているな~と思いました。
    ホントに素敵な方だと改めて感じました。

  • 下地先生と飲み会の席で話しているような、軽い読み口。
    優しさの中にすっと芯があって、あたたかい人間味が伝わってきました。
    いろんな方とのエピソードがたくさん書かれていて、周りに感謝して生きている方だろうと思いました。
    新人時代に目指した「国語は下地」といわれる授業をすること、さらにその上の「下地に教えられてわからなかったら、教わるほうが悪い」というエピソードに背筋が伸びました。わたしはよりよい授業をつくる努力しているか、と。

    子供たちと過ごす日常に幸せを感じ、だからこそがんばろう、と思える一冊。

  • テレビに出演されていた時から下地先生の言葉は胸に来るものが多かった。偶然、この書籍を発見し拝読したのだが、ここでも非常に優しく丁寧な言葉遣いで相談事にのってくれているという印象。相談自体が自分が悩んでることばかりだったので、この本を読んでいる間、下地先生とお茶を飲みながら悩みを聞いてもらっている気分になった。

  • 悩み事に答える形式で書かれてる本で
    子供から大人まですべての人に…ってなってるけど
    これは高校生くらいまでの子供が読んだ方がいいと思う!!
    お子様にオススメの本だよ!(b^ー°)


    それにただ頑張れ!!って言ってお尻を叩くような本じゃないんだよね
    『大丈夫?無理しちゃダメよ((^┰^))ゞ テヘヘ』みたいな感じの本なので疲れてる人にいいんでないか?

    ホントに子供(生徒)が好きなんだなぁ〜
    いい先生なんだなぁって思う(〃∇〃)

    下地先生も最初からこんな感じの先生じゃなく
    ここまで来るのにやはり色々と長い道のりが…
    でも判るよ長く生きてると若い時に見えなかったものが見えてくるからね←こうゆう事も書いてある


    *親は先に死にます。覚えておいて下さい
    *死ぬのが怖いと言う事はまだ『生きたい!!』と言う事
    *どんな事でも小さい事でもソレを幸せと感じるなら50代でも
     まだまだ期待でいっぱいになるもちろん年齢で制限されるものでもない!!
    *幸せとはその人の感じ方次第でゼロにもなれば100にもなる…
     その人なりの心の受容性の問題
    *何を素敵だと思うかは人によって違う
    *人間の行き着く先は"中身"外側ばっかりだとそのギャップで"哀れ"を感じる

    *頑張ってるのはあなただけじゃない
     自分だけが大変な思いをしてると思うのは間違い←現役教師!!

    *ほとんどの人が思い通りではない"そこそこの人生"を生きている
     それを幸せと思えるなら誰がなんと言おうと絶対幸せな人生なのです←さすが国語の先生!!

    こうゆう事があの語り口調で書かれてるんだよ…
    だから読み易い(〃∇〃)

  • 中学の国語の先生。
    当時の情熱は、変わらない。

  • テレビを見て下地先生がどんな方なのかもっと知りたくなったので読んでみた。パンチのある強いメッセージではなく、先生の人柄が全体を通して伝わってくるやさしさで出来た本。

  • すべての悩みに「それでいい」と言ってくれる本は数多くありますが、
    下地さんの受ける悩みや返答は、またちょっと違う「それでいい」でした。
    「不安でしかたない」「夢がない」「こんな時代でいいのか」
    「寂しい」「欠点ばかり見ちゃう」などなど
    誰もが感じる悩みばかりなのも親近感が持てました。

    背中を押してもらえたようで、読んでよかったです。

  • 教育者として、先生という立場から色々なアドバイスがあります。
    読者も生徒気分になれます。

  • 美輪さんと同じような事を仰ってます。

    悩みに対してお答えするスタイルです。
    一問一答って感じです。
    これと言ったことはなく、ただ、淡々とごく当たり前の事を仰ってる。

    多分、今のママ世代には『?』って所も多いかもしれない。
    でも基本的には 正解 なんです。
    多くの人に読んで欲しい。
    難しいことなんて何も書かれてない。飾っていない先生の言葉。

  • 子どもをどう見るか問われる。「乱暴な言葉遣いで言いたいことを言う。」と見るか「飾らない性格でどしどし意見を言う」と見るかである。教師の品性の問題である。2010/08/25

全17件中 1 - 10件を表示

下地敏雄の作品

この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。

有効な左矢印 無効な左矢印
有川 浩
夏川 草介
有川 浩
齋藤 智裕
冲方 丁
池井戸 潤
三浦 しをん
ヴィクトール・E...
有効な右矢印 無効な右矢印

下地先生の教えはこんな本です

ツイートする