あなたの若さを殺す敵

著者 :
  • 朝日新聞出版
3.50
  • (2)
  • (0)
  • (6)
  • (0)
  • (0)
本棚登録 : 36
感想 : 7
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (192ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784022507358

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • タイトルからくるイメージと内容にはギャップを感じましたが、内容は、丸山健二さんらしいと思いましたw。「あなたの若さを殺す敵」、2010.4発行。若さを殺すものは、母親の過剰な愛、勤め人という立場への依存、目的を持たない生活、便利な生活、ギャンブル・・・。真の若さは、濃厚で危険な自由のなかにしか存在しない。要は、おのれの力で生きようとする者(生きる者)か他人の力にすがって生きる者(生きない者)かに尽きる。二者択一の論旨の展開は気持ちよいですがw、なかなか、こうはいかないですね!

  • 同じ作者の本を読んだ後だったので、ちょっと飽き気味。
    しかし、これでもかと様々な敵を書いてあるのは面白い。

  • いつもながらに、厳しい丸山さんの言葉。
    野生動物の依存しない自立の生。老後などない生。もし少しでも体調が悪くなれば、鳥は飛べず、他の動物に襲われる。

    人間は依存して生を無為に継続させる。身体と同時に精神の若さがなければ、輝く生などない等しい!!
    その「若さ」を殺す敵は、母親の甘やかし、勤め人という所属意識、便利な消費生活なのだと、強い言葉でアジってくれます。

    そうなんですよ。ホントに・・。
    要は真に生きるか生きないか・・なのです。

    「生きざま」(ワタシは嫌いな言葉なのですが、丸山氏については、これが当てはまる。この人は倒れたら自殺すると明言しています。やはり子どもがいないんだ・・・

    いつも、面白くて丸山氏の文章を読むのですが、単なる読み物にしてしまう怠惰な私。

  • やっぱり【塵】でした。

  • ヒラノトシユキ氏の遠望系装画。手書き風に加工された書体デザインが今のはやりでしょうか。内容はフィクションでもなさそうですが、じっくり重く読みたくさせる装幀デザインかと。

  • 0/3◯

全7件中 1 - 7件を表示

著者プロフィール

1943年、長野県飯山市に生れる。国立仙台電波高等学校(現在の国立仙台電波工業高等専門学校の前身)卒業後、東京の商社に勤務。66年『夏の流れ』で第23回文學界新人賞を受賞。同年、同作で芥川賞を受賞し作家活動に入る。68年に郷里の長野県に移住後、文壇とは一線を画した独自の創作活動を続ける。また、趣味で始めた作庭を自らの手による写真と文で構成した独自の表現世界も展開している。近年の作品に長編小説『我ら亡きあとに津波よ来たれ』(上・下)。『夢の夜から口笛の朝まで』『おはぐろとんぼ夜話』(全3巻)、エッセイ『人生なんてくそくらえ』、『生きることは闘うことだ』などがある。

「2020年 『ラウンド・ミッドナイト 風の言葉』 で使われていた紹介文から引用しています。」

丸山健二の作品

この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。

有効な左矢印 無効な左矢印
遠藤 周作
丸山 健二
デールカーネギ...
宮部みゆき
有効な右矢印 無効な右矢印
  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×