政権交代という幻想 ラスプーチンかく語りき3

著者 :
  • 朝日新聞出版
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本棚登録 : 39
レビュー : 4
  • Amazon.co.jp ・本 (392ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784022507938

作品紹介・あらすじ

3.11後、日本が向かう道はどっちだ?原発・沖縄・天皇…内部と外部の問題をどう解きほぐしたらいいか。情報と思想をめぐるスリリングな対話。

感想・レビュー・書評

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  • 佐藤優氏と魚住昭氏。この二人が日本のあらゆる世相について語り倒すという非常に濃ゆい一冊。その3巻です。僕はこの本からまず最初に読んでしまいましたが、そういったことはまったく関係なしに面白く読めました。

    この本はシリーズで3冊目になるそうですが、僕はまず3巻目から読み終わりました。佐藤優さんと魚住昭さんとの対談本で、日本の世相というものをばっさばっさと切っていて、面白うございました。あまりにも中身が濃ゆいので、何から紹介したらいいのか迷う次第なのですが、「新聞のわかりずらさ」という章で、新聞がわかりにくくなったのは情報をリークする側の人間と物事を見る視点が同じ視座にいるようになってしまった。という話は読んでいてなるほどな、と思ってしまいました。

    で、「決断主義という偶像」では鳩山元首相が物事の判断基準というものを彼が今まで培ってきた微分積分で判断した、というところにあの帰結があった。という話はラジオか何かでも話していますけれど、なるほどなと。テレビを見てもわからなかったことが氷解した思いでした。

    そして、今回の東日本大震災で問われた管直人元首相の危機管理能力。ここには佐藤優さんの管直人個人のことはさておいて、今は非常時だから「国民投票で選ばれた内閣総理大臣を応援する」という発言には、長年、官僚として政治の中枢にいた人間ならではの発言だなと思いました。

    かなり難しい話がてんこ盛りで、なかなか読んでいて骨が折れるんですけれど、それでも一読をする方は大いにあると思っています。

  • ラスプーチンかく語りき第3弾。

    魚住氏と佐藤優氏の対談であり、1,2に続いて、東日本大震災までの月1回の対談を収録している。できれば、1,2を読んだ本が流れが分かって良い。

    今回は2が200ページ近くだったのに、400ページ近く。少々長かった。

    内容は、民主党政権の分析や検察の組織や小沢一郎の問題などの時事ネタを扱っている。いずれにしても、過去の歴史や、神学や哲学の知識を使って分析する佐藤優氏の知識量は半端ではないと感じた。

  • 政権交代で変わったのは象徴のホームページが充実してきたこと。
    中国は現在、国民国家の形成プロセスにあって、国民を団結さえるための敵のイメージとして日本が出てきている。
    好むと好まざるとに関わらず、日本も帝国主義国だということを自覚する。日本は明らかに帝国主義的な政策をとっている。

    内在的論理の考察は誰にも等しく流れる物理的時間を意識的に絶ち、自分の時間の中で展開していくもの。だからテレビというメディアはもう終わり。

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著者プロフィール

作家・元外務省主任分析官。1960年東京都生まれ。85年同志社大学大学院神学研究科修了後、外務省入省。在ロシア連邦日本国大使館勤務等を経て、本省国際情報局分析第一課主任分析官として、対露外交の最前線で活躍。2002年背任と偽計業務妨害罪容疑で東京地検特捜部に逮捕され、512日間勾留される。09年、最高裁で上告棄却、有罪が確定し外務省を失職。05年発表の『国家の罠』で第59回毎日出版文化賞特別賞を受賞。翌06年には『自壊する帝国』で第5回新潮ドキュメント賞、第38回大宅壮一ノンフィクション賞を受賞。

「2018年 『宗教と生命 シリーズ:激動する世界と宗教』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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