夕日に帆をあげて、笑うは懐かしいあなた

著者 :
  • 朝日新聞出版
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本棚登録 : 45
レビュー : 12
  • Amazon.co.jp ・本 (224ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784022508065

作品紹介・あらすじ

まどろみから目覚めると、見知らぬ世界が広がっていた。白い猫に誘われ、記憶の底に消えてしまったあなたと、いつかのわたしに会いにいく。時空を超えてめぐり会う、彼女たちのピュア・ストーリー。

感想・レビュー・書評

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  • 今回『蝶番』っぽかったぞ??
    あと日本の女性作家が書く幻想小説っぷりが長野まゆみ的な・・・
    これは・・・これで・・・こうなって・・・??みたいな感じがね!
    長野女史よりも、オチでちゃんと謎解いてくれたけど!!!

  • くるくる回る、不思議な、母と娘と猫の物語。優しくて切ない。

  • 装丁が可愛くてタイトルが素敵だったから読んでみました。


    ノスタルジックな雰囲気で、母と自分の過去をたどるファンタジーみたいな。


    時々唐突感を感じてしまい、あまりサクサク読めなかった。


    でも猫が可愛いかったです。

  • 正直、よく分からない話でした。
    ふわふわ漂うようにゆっくりと優しく、でも優しいだけじゃないそんな感じの話。夢の中を漂う旅、といったところだそうです。
    妊娠とかもテーマの一つなのかなぁ。

    母親など実在するのかはっきりとしない人たちが沢山出てきて、時間の経過を漂うように物語は進んでいくのですが、途中から付いて行けず…感覚で読む部分があるように思います。そういうのが少し苦手なので私には不向きであったかも。

  • もうすぐ母になるこうこが母の物語をたどるお話。場面の切り替えが唐突でそこはやや読みづらかったが、伏線の張り方やラストの膨らませ方は見事なもの。面白かった。

  • デビュー作とはうってかわって幻想的な作品。
    夢の中をたゆたうように過去の時間を途切れ途切れにおっていく主人公こうこ。こうこ自身とこうこの実母とどちらが「私」なのかわからなくなるくらいに場面は移り変わっていく。
    静かに着地するラストが見事。こういうのって得てしてとっちらかりすぎて尻つぼみになりがちなのに、これは美しい。

  • 夢(夜見る方の)を見ているような不思議な感覚だった。
    視点や場所はころころ切り替わりながらも主人公は母の人生を辿っていく。

  • まどろみから目覚めると、見知らぬ世界が広がっていた。白い猫に誘われ、記憶の底に消えてしまったあなたと、いつかのわたしに会いにいく。時空を超えてめぐり会う、彼女たちのピュア・ストーリー(「BOOK」データベースより)

    まもなく母となるこうこ。
    薄れてしまっている母の記憶を、まどろみの中で取り戻すまでのお話。
    母の波乱の人生に驚き。
    身近であるがゆえに、意外と身内の過去というものは知らなかったりするのですね。
    こうこは過去に飛び、母親と同体験をすることによって愛されていた自分を思い出します。
    しっかり作者が描きたかったであろう事柄を書ききっているのがわかるラストは満足のいくものでした。
    江國香織さんがプッシュしている作家さんとの事。
    なるほどなぁと思わせられる作風でした。
    私も以前読んだアンソロジー内の短編を読んだきりだったのですが、その作品も素敵だったんですよ。
    今後、ちょっと気になる作家さんになりそうです。

  • 2010/11/08読了。

  • 朝日新聞のWeb「AERA-net」に、『クラムボンと猫』と題して連載された小説を加筆修正して改題。タイトルに惹かれて手に取ったものの、読むべきところは、「まえがき、あるいはタイトルのつづき」と記された2ページの詩めいたもののみ。 「夢物語」という言葉があるけれど、これは一人の女が迷い込む夢の世界のような出来事。そこでは時間がねじれ、自分は母になって身重にもなり、自分を産む、、、 懐かしく思い出されるのは幼少のころ過ごした町そして生みの母。茫洋とした幻想的な思い出の世界では、不条理な出来ごとも不思議には感じられない、、、 著者は役者さんらしく、確かに声に出して読み進めば、いかにも前衛的な演劇のシナリオのよう。しかし、他人の不可解な夢につきあうのは疲れるものだ。自分の夢にも持て余すことがあるくらいだから。

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