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Amazon.co.jp ・本 (220ページ) / ISBN・EAN: 9784022508195
感想・レビュー・書評
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幼稚園児のころから体調不良だった作者が、乳癌をきっかけにヨガで健康になったり女性性を振り返ったり、の健康エッセイ。とにかくヨガは効くらしく、対人スキルのない医者にかかるとしんどいらしい、というのがすごく伝わってきた。
理屈で行動するところとか夫に頼らないところとか、「もてない系」のにおいがする...と思っていたら、能町みね子が友人として登場してきた。やっぱりねー。 -
見極めるということがつくづく好きな人なんだな、と思う。それでいて見つめることのできないものもあることを(それを精神的な弱さであると認識しつつ)ちゃんと認めることもできる人である。そこまでとことん極められる(例えば屠畜の現場)のであれば、そんなこと(自分の傷口)位何でもないんじゃないか、と思いがちなことから、目をそらしてしまうのだと正直に告白する。その告白によって、感受性の小さなひだが鞣されてしまわずにいるとも言える。怖いものは怖いのだ、と。そこにホレる。
頭では分かっているつもりでも、脳もやはり身体の一部であることは否定しようもなく、気付くと理性的に考えているつもりでも身体が訴える感覚に捉えられてしまっていることはよくある。例えば「女性」と一括りにしてはいけない、と解ってはいても、こういう本を読んでいると、女性とは、とつい考えている自分を見つける。それは同じ人としてではなく、むしろ理解不能な生き物として突き放して観ようとする視点だ。いやいやそんな風に捉えてはだめなんだと倫理としては解っているけれど、身体の一部である脳は身体のセンサーが流してくる信号に正直に反応してしまう。その乖離。
内澤旬子の捉える世界はどこまで行っても女性の側から見た世界だ。ニュートラルな知識を代表する言葉を介在させつつ、その語りたいところに男性が知り得る観念はないような気がする。内澤旬子と自分をつなぐ唯一のものは、頭と身体の乖離、という考え方だ。病気を通して身体が訴えてくるものと頭が理解しよう(したい)とするものが一致しないことの苦労をこれでもかと書き連ねる。矛盾の芽があちらこちらで花を咲かせようとする。
しかしその言葉に自分の身体が拒絶反応を起こさないのは、そして矛盾の花が仰々しく咲き誇らないのは、頭と身体の関係についてどちらの側の声にもじっくりと耳を傾けている内澤旬子の姿があるからだ。例えばそれを解り易く置き換えてみると、今熱っぽい身体は自分に早く横になってぐったりしていろと訴えてくるが、頭の方は何で身体はそういうのだろうと考えている。風邪か、昨日食べたものが悪かったか。そこを見極めようと頭は熱っぽい身体に鞭を振るう。その両方の訴えを内澤旬子は掬い上げる。
しかしこの本のタイトルにもある通り、最後は身体のいいなりなのである。だれしも身体がもう動きませんと訴えてきたらどうすることもできない。意志は身体の言い分の正しさをきちんと検証することなどできないのだ。騙されているかも知れないとしても、最後は身体の横暴に従うしかないのである。
さあ、もうここらにして横になろう。身体に全てを委ねよう。 -
2022/09/22
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身体
病気 -
単純なので私もヨガを始めたくなった。このとしになるとあちこち痛いし。
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内澤旬子さん「身体のいいなり」、2010.12発行、43歳の時の作品です。闘病記やエッセイではなく哲学書のような気がします。2005年、38歳で乳癌に罹患した後、いかに生きるかの覚悟のようなものが伝わってきます。ご本人の持病の歴史をイントロに、入院・検査・手術、副作用のすごさ、乳腺全摘出・乳房再建に至るまで。途中ヨガの話もあります。この方の腹の括り方は、たくましいというのは勿論ですが、なぜか小気味よい感じがします。この後、本を捨て、夫を捨て、東京を捨てて小豆島に行かれます。
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作者のことは知らなかったけれど装丁画とタイトルで興味を持って図書室から借りてきました。人づきあいが苦手でアトピー持ちで、配偶者は居るけれど完全独立採算性をとっていて、会社勤めが性に合わずイラストと製本と海外ルポのフリーランスをしている著者。乳癌にかかり何度も手術をしながらも、すぐ死ぬ訳じゃないから仕事もしないと~、と悲観も楽観もせずに淡々と事実を受け止めて弱々しいのか強いのかわからない独特の感じで生きていく様を綴ったエッセイ。前書きからして面白かったです。
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時々考える。
もし、自分が癌にかかったら、とか、もし自分に収入がなくなるとしたら、とか、パートナーが死んでしまったら、などなど。あれこれ状況を考えたり、備えたり、覚悟したりして生活してみても、自分の心の動きなんて、実際にそうなってみないとわからない、ということはよくわかっている。
この本を読んで、細かな状況と、状況によって心の変化が次々と起こってくることがよくわかる。
こうなったらこんな気持ちになった、とか、こう状況が変わったらこんな悩みが出てきた、とか。
やっぱり、将来を心配するより、何より今の状況をじっくり観察していくしか、生きる道はないのかな、と実感した。
行き当たりばったりで生きていくしかないのかな。 -
アトピー、冷え性、腰痛、遺産過多、など病気といえない不調の塊だった著者が40手前にして乳がんが見つかり、ヨガなどをしているうちになんか前より健康になって元気になってしまった、という自叙伝。
闘病記というには本人がごまかさなすぎて感動を煽らない。というかそもそもそういった趣旨のものを毛嫌いしている。
常につきまとう金銭の問題、癌患者どうしのやりとり、ここまで遠いと思ってた自信の女性性と向き合うところなど、生生しくて、正直で甘え下手な人だなあという印象。
自分だったらどうするだろうか。
当事者はなってみないとわからないものだなあ。
癌だからといってすぐ死ぬわけではない、働けないとお金が稼げない、生活できない、という末期がんとは別の、でも本当の怖さ。 -
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闘病記だけど、面白く前向きに読む。
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内澤旬子さんの本は初めて。
乳がんのことも知っておきたかったので、まるで適時に手に取るべくしてとったよう。
さほどボリュームがあるわけではないのに、時間をかけてじっくり読んだ。腰痛やアトピー、そして乳がん。ずっとこれまで不健康だった著者が、乳がんに罹患したことを機に始めたヨガのおかげで体質が改善されたのか、なぜか以前よりも元気になってしまうとか、苦しい体験談であるはずなのに変な悲壮感や重さが漂っていなくて、清々しいとさえ思えてしまうところがこの本の凄いところだと思う。
とりあえず、何が何でもヨガをはじめよう! -
乳がんと診断され、手術を受け、乳房再建しながら、身体と向き合うためヨガを始めたら、O脚が治ったり生理がきちんと来るようになり、健康体?になった。意思と身体のバランスが大事だとおしえてくれる。
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この人好きじゃない。なんでこれが読みたいと思ったんだろう?
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癌患者同士でもできた部位とステージまで同じでないかぎりなかなか話が合わず、そうしたくなくてもつい相手と自分の残された時間を比べてしまう...。
乳癌の切除、乳房の再建と女性にとってそうとう大変な闘病生活をされたと思うが、率直で飾らない文体に好感をもった。 -
良質なエッセイでした! 長年身体の不調に苛まれていた著者にさらなる悲劇が…乳がんになってしまったのでした。
ヽ(・ω・)/ズコー
まあ、僕は男であるからしてこのような病はよく分からんのですけれども…まあ、男性が乳がんになる可能性もあるにはあるらしいのですけれども…基本的には女性の病気でしょう。
ヽ(・ω・)/ズコー
乳がんになってからの心境が綴られる箇所では思わず目を背けたくなるような…というか、著者の心境がこちらにまで影響を及ぼしてしまって若干鬱気味にもなりましたが…目を逸らしちゃいけないっ! と思って最後まで読み進めたのでありました…。
ヽ(・ω・)/ズコー
まあ、なんつーか、著者は良き友に恵まれているようで良かったでげすね! こういう時に頼りになるのはやはり同じ病気をした友達なんでしょうか…悩みを吐露するだけで幾分救われたみたいになる気持ち、僕にも覚えがあります…。 ←え?? 社畜死ね!!
ヽ(・ω・)/ズコー
ともかく一気読みできるエッセイでしたのでこのようなエッセイを著者がもしこれ以外にも書いているようならぜひとも読んでみたいですね…さよなら。
ヽ(・ω・)/ズコー -
オンナ版解体新書ふうの装丁がすごくいいなと思って古本屋で購入したけど、内容はわりにふつうの病気エッセイで、ちょいと期待はずれでした。内澤旬子さんの基本的な考え方は共感するところが多いんだけど、文章は自意識過剰な感じが、あまり好きじゃないんだよね。
乳房再建について質問したら男の医者が「元より大きくなったんだからいいんだろ」発言した話なんか、ほんとにひどいセクハラでびっくりするけど、自分語りのエピソードのひとつで終わらせてしまうんじゃなく、あと一歩突っ込んでほしかった。芸能人とちがってプロの文筆家なんだしさ。自分が乳がんになったときに参考にできる本ではないね。 -
非浸潤性の乳がんにかかった著者が、
左→右と切除の後、全摘、再建に至った経緯。
その間の日々の生活、癌にかかる前の身体の不調の数々、など
読み応えのある本。
自分のその時々の状況に応じて読みなおしたい。
副作用に苦しみながら新聞小説の仕事やルポを続けていく力がスゴイ。
でもやっぱ日ごろから運動して
身体を基礎的な体力のある良い状態にしておくって大事だと思った。 -
甘えるのが下手な女の人。もっと泣くことを覚えたら、楽になる。
著者プロフィール
内澤旬子の作品
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感想 :

一度だけ、話を聞きに行きましたが、面白い方でしたよ(ボソボソ話されるので判り難かった)。。。
一度だけ、話を聞きに行きましたが、面白い方でしたよ(ボソボソ話されるので判り難かった)。。。
この本が文庫になって、しかも続編も進行しているらしい。今まで閉ざされていた面に切り込むにはテンション上...
この本が文庫になって、しかも続編も進行しているらしい。今まで閉ざされていた面に切り込むにはテンション上がらざるを得なかったのかも。。。
拘ってますが、今はモテない事無いんじゃないかな?(根拠は有りません)