海に沈んだ町

  • 朝日新聞出版 (2011年1月7日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (240ページ) / ISBN・EAN: 9784022508324

みんなの感想まとめ

異端とされる存在をテーマに、独特の世界観を持つ物語が展開されます。シュールでありながらも心に響くストーリーが織りなされ、読者はしんみりとしたりほんわりとしたりする感情を味わいます。町の人々が見る夢や、...

感想・レビュー・書評

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  • 海に沈んだ町

    廃墟の似合う三崎氏の文章にざらついたモノクロームの白石さんの写真の組み合わせ、とても合っています。
    奇妙なねじれの現実の中で暮らす人々の想い。出会い、別れ。
    三崎氏独特の世界観をもった世界のアイデアが各短編で活かされています。海に浮かぶ団地、時間が止まった町、天然記念物のように守られている団地・・・
    そしてアイデアだけでは終わらないユーモア、人間模様そして哀しみが織り込まれた物語が語られます。
    各短編の中に他の短編のキーワードが隠されているという趣向も好もしく思います。
    静かな激情。日常の中の不可思議。そんな相反するものが違和感なく共存できる独自の小説世界をご堪能下さい。

    竹蔵

  • ★異端は、希少であるが故に異端視されるのだ。(p.102)

    好きです、この本/シュールなはずの設定なのにちゃんと物語になっていてしんみりさせられたりほんわりなったりはいつもの三崎亜記さんです/短編集というかショートショートに近いです/写真もよいです。

    【遊園地の幽霊】遊園地があった地にできた町の人びとが見る夢。
    【海に沈んだ町】海はきまぐれにやってきて町を沈める。
    【団地船】団地船も今では老朽化と高齢化が進み寂れている。
    【四時八分】旅を続ける運命の男は早朝四時八分で停止してしまった町を「案内人」の少女とともに通り抜ける。
    【彼の影】私は他の誰かの影と暮らしはじめる。
    【ペア】ペアであることの意味?
    【橋】特に問題の発生していない橋をわざわざ丸木橋に?
    【巣箱】巣箱が異常発生しているが一刻も早く除去しなければならない。
    【ニュータウン】ニュータウンという生態系保護のための生態展示。

  • 短編集
    遊園地の幽霊、彼の影が好きでした

  • 町にまつわる短編集
    ファンタジーのような、どこにでもあるような、なんだか不思議な透明な話。
    挟まれている写真も、話に深い味わいを与えている。

  • 良かった
    短編だが、今まであまり読んだ事のない、不思議な物語。
    感覚で味わう。
    強烈な印象を与えずに、オブラートに包まれたような感じ。
    物語に入っている写真が良かった。どこか関連あるような、心落ち着く画像が、画集のようでもあり良かった。

  • 短編なのが残念だけど全て好きな作品。文庫を探しているがなかなか見つからず図書館で再読。
    そしてまた再読。2025/07/03
    三崎亜記ワールドにどっぷり浸かる。

  • 不思議な雰囲気の連作短編。
    団地とかニュータウンとか、昭和のノスタルジックさを感じた。写真も雰囲気があって良かった。

  • ふむ

  • 三崎さん初で、各話の題や、中のモノクロ写真から(怖いの?)と、ちょっとびくつきながら読む。

    短編なのでスルスル読め、不思議な世界へあっという間に落ち、早々に読了。
    ちょっとしたワードがつながっている感じで、どんどん読んでしまった。
    夜中に『四時八分』を読んでしまい…ひとりゾワゾワしたり。同じ話を読み返したり。
    白石さんの写真が、また良い味出してきて
    なんていうか…独特で面白かった。ゾワゾワ…

    『彼の影』が好き

  • 数千人の人々を乗せて海を漂う“団地船”、永遠に朝が訪れない町、海に沈んでしまった故郷を探しにゆく男、政府に監視されるニュータウン―。私たちが生きる現実から少しだけ乖離してしまった町を舞台に、そこに住む人びとを淡く繊細に描いてゆく、9つの物語。

  • 短編集。ファンタジー。
    どこか少しだけ現実離れした日常。
    設定が少しだけSFっぽい作品もあり。
    各短編が微妙に繋がっているみたい。
    不思議でノスタルジック。
    表題作と「団地船」が好み。

  • 52:三崎さんならではの静けさの中で語られる、場所と人と記憶の短編連作。作中に登場した単語が次の物語のタイトルになる、というちょっと嬉しい仕掛けもあり、挿入される写真もすごく雰囲気があって、腕を上げたな……! という感じでした(何様!?)。
    「遊園地の幽霊」や「彼の影」みたいにほのぼの調のものもあれば、「巣箱」や「ニュータウン」みたいにブラックユーモアを感じさせるものもあって、さらっと読めるのにしっかり残る感じがすごくいいです! 三崎さんはくせのない文体だけど、けっこう好き嫌いがあるようなので積極的にお勧めはしませんが、私は大好き。

  • 3.11にこの様なタイトルの本を読んだのも、何かの縁なんだろうな。

  • 独特の世界が広がる短編集。
    日常を不思議な空想の世界に変化させているのが面白い。
    これはSFに分類されるのだろうか?

  • 2016 3/5

  • 2015/2/5。2015年4冊目。
    ありそうでなさそうな、不思議な空気の漂う短編集。

    「遊園地の幽霊」
    「海に沈んだ町」
    「団地船」
    「四時八分」
    「彼の影」
    「ペア」
    「橋」
    「巣箱」
    「ニュータウン」

    ペアがちょっとわかりにくかった。
    遊園地の幽霊や彼の影のようなほのかな恋心?的なのはけっこう好き。
    巣箱や橋はシュール。ニュータウンも。
    海に沈んだ町や団地船、四時八分はひたひたと切なさが足元に打ち寄せるような感じ。
    全体としてこの雰囲気が好きなんだな。

  • 三崎ワールド炸裂~
    団地船、ニュータウン保護、仮想と現実

  • 『失われた町』『刻まれない明日』に連なった、短篇集。
    ちょいちょい挟まれる写真が、良いアクセントになってて好き。
    パラレルワールド的な、不思議な世界なのに、どこかリアルな世界観が面白かった。
    短篇集なのも、この世界観を感じるのに、ちょうど良いのかも。
    細かなところでそれぞれが繋がってそうなのも好き。
    「橋」で登場した町が「ニュータウン」だったり。
    その「ニュータウン」と時間軸が並行してる「巣箱」の話だったり。
    「団地船」「彼の影」そして書き下ろしだという「ニュータウン」が好きだった。
    前2冊を読んでなくても、おそらく大丈夫だと思います。

    ・「団地船」今では廃れてしまったが、昔は人々の憧れの生活の象徴だった団地の形をした船の話。
    ・「彼の影」夏至の日から始まった影の異変の話。
    ・「ニュータウン」保護という名目で隔離されてしまった町の話。

  • 数千人の人々を乗せて海を漂う団地船”、永遠に朝が訪れない町、“生態保存”された最後のニュータウン……喪失、絶望、再生―もう一人の“私”が紡いでゆく、滑稽で哀しくて、少しだけ切ない九つの物語。『失われた町』『刻まれない明日』に連なる“町”を、気鋭の写真家との奇跡的なコラボレーションで描く連作短篇集。

  • や~っぱり訳わからん!!
    三崎亜紀の作品は意味不明だわ~
    それでも『失われた町』『刻まれない明日』とかは読めたんだけどね~

    この作品も影の話とか夢の遊園地とかの話は良かったよ~
    でもね~巣箱の話とかねペアの話とか訳わかんな過ぎ
    ちょっと僕には行き過ぎた話だったわ
    途中途中で写真が入っててページ稼いでくれたから全部読めたけどもうちょっと分厚かったら諦めてたわ

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著者プロフィール

1970年福岡県生まれ。熊本大学文学部史学科卒業。2004年『となり町戦争』で第17回小説すばる新人賞を受賞しビュー。同作は18万部のヒットとなり直木賞にもノミネートされた。著書に『廃墟建築士』『刻まれない明日』『コロヨシ!!』『決起! コロヨシ!!2』など。

「2021年 『博多さっぱそうらん記』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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