ユーロ連鎖危機 漂流する「通貨同盟」

著者 : 有田哲文
  • 朝日新聞出版 (2011年7月20日発売)
3.41
  • (1)
  • (8)
  • (5)
  • (3)
  • (0)
  • 本棚登録 :33
  • レビュー :7
  • Amazon.co.jp ・本 (224ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784022508775

作品紹介

「ギリシャ発、世界恐慌」-危機の前線から緊急報告。PIIGS各国に加え、ドイツや非ユーロ圏のイギリスにも取材。欧州財政問題の「正体」に迫る、ビジネスマン・投資家必読の書。

ユーロ連鎖危機 漂流する「通貨同盟」の感想・レビュー・書評

並び替え:

表示形式:

表示件数:

  • とても読みやすくすんなり頭に入りました。興味があって読んだ本でしたが、勉強になりました。

  • ジャーナリストの有田さんによるユーロを取り巻く各国の事情について書かれた本。新聞などの情報を多少整理しただけの本という印象を受けてしまった。ギリシャを始めとしてフランス、イギリスにおけるユーロの受け止め方や雰囲気について、具体例を交えながら、直観的に説明しようとしていたが、彼のストーリー性や焦点の方向は曖昧なものであり、明瞭な読後感は得られなかった。生の情報に最も近いジャーナリストであるならば、各国における多様な意見やユーロを取り巻く政治家の生々しい行動などを取り入れてほしかった。

  • ヨーロッパの経済危機の話は巷間良く聞くのだが、各国が果たしてどんな具体的な失政をしてきたのかが掴みたくて読んでみた。

    ルポ形式なので、ややドラマチックではあるものの、とても読みやすく面白い。
    色んな国の行動様式が赤裸々に暴かれていますね。

  • ギリシャはじめ、各国の状況について報道・インタビュー中心に軽く過去を振り返るためには悪くない本。
    イタリアについて危機感が少ないが、この本が発行された2011年7月時点ではこんなもんだったのだろう。

  • 2011年初夏の時点での欧州経済危機の状況を国ごとに視点を切り替え記されている。本書で指摘された問題意識は現時点(2011年11月3日)時点で何ら解決されることなく、むしろ当時より悪いシナリオで進みつつある。えてして経済危機をあおる本に描かれるほどの事態を引き起こすことはほとんどないが、今回はその稀な事態がリアルタイムで進みつつある。
    そういう意味では本書は、後日読み返した時に警句の書であったことがあらためて認識できるのではないかと思う。

  • 前回とは一転して、欧州各国政府が抱える現状の深刻さを強く意識せざるを得なかった。著者は朝日新聞記者のヨーロッパ総局員として現地で見聞きしたことを記してくれている。その地の同業者や市民だけでなく、政府の関係者にまでインタビューしていて視点が一点でないところが面白い。財政危機に苦しむ南欧と、危機が第二のリーマンにならないよう市場の信用回復に躍起になる独仏、EU。著書によればアイルランドでは財政緊縮策の影響は障害者施設まで及んでいるらしい。アイルランドに限らず、どの国でももはや以前のような安穏とした生活は営めないのだろうか。日本はどうだろう。政府債務残高でいえば世界でも1、2を争うほど逼迫しているが、今のところまだそのツケは痛みとして、私たちの多くは感じていないのではないだろうか。しかし近い将来日本もどんな形であれ相応のツケは払わなければならない。そのためにも欧州の現状、日本の現状を直視し政府はそのための政策を先送りにすべきではない。その意味でも新書だけでなくこのような現地の情報は参考になる。将来は、著者のように実際に自分の目と耳で確かめられればと思う。

  • 社会の行く末と
    いくつかの国家の命運と
    数多の人間の未来をかけたノンフィクションエンターテイメント

全7件中 1 - 7件を表示

ユーロ連鎖危機 漂流する「通貨同盟」のその他の作品

ユーロ連鎖危機 漂流する「通貨同盟」はこんな本です

ツイートする