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Amazon.co.jp ・本 (296ページ) / ISBN・EAN: 9784022508959
感想・レビュー・書評
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正直、世界観が難しすぎました。
喩えて言えば映画のマトリックスみたいな感じ、でしょうか。
もっとも、映画のマトリックスも2度見てやっと内容が理解できた、という程度だったので、本作の世界観も1度読んだ程度ではなかなか理解できるような代物ではなかった、というのが正直な感想です。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
SF
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ぼくらは都市を愛していた
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強い、強い物語だった。
これが、「物語の力」というものだろう。
今までの作品とは明らかに異なるテイスト。
しかし、その根底にあるものの質感は、なにひとつ変わっていない。
二つの世界が重なり合った瞬間からの展開は、神林長平の真骨頂だろう。
この複雑な構造を、破綻なく結末まで駆動し、物語を書き切る力。
その圧倒的な才能の前に、ただ翻弄されることしかできない。
これが、読書をする、ということの本質であり、答え、なのだろう。
神林氏の進化は、留まることを知らないな、と実感させられた。
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ぼくらは都市を愛していた
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物語の出だしのSF感に惹かれて読んだけど、最後の方は訳がわからなくなってしまった。
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文章量が多くページを捲るたびに正直げんなりした。この苦行を超えた先には、2つの視点で描写される別々の世界についての説明があり、難解だがそれなりの収束感はあるが、それに見合うかどうか。読みにくいわけじゃないけど過剰な説明口調とも感じられる文体が好みに合うかどうかですね。
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わたしとは何か、他人とは何か。
都市とは、人人の意識で作られているモノだとして、
その中で自分と云う存在を、他者の存在に頼らず証明する事が出来るのか。もし、できなければ…
最後の一行まで神林長平さんらしい長編でした(ミリも豊富でしたし!)
至福のひと時。
文庫版は解説も良い部分を抜き出してくださって居て、良いなあと思ったんですが、「男と女の話だ」で括るのはどうかとも。
間違いじゃないけど、そこじゃないような。 -
情報震が頻発し人類が危機に瀕している世界と、人工神経網が開発された社会で人間模様と事件の解決を目指す世界の二つの舞台を軸に進んでいく小説。この作りが我々により一層このSF作品の語るところの危機に現実味を感じさせる。
人間を観念のみで生きさせることを可能にする巨大装置という都市の解釈。
都市、肉体、情報、さらには人生、性についてのとても興味深い考察や言葉が作品には盛り込まれており、SFとしてすばらしい作品であると思えた。ディテールが足りないせいか、登場人物に人間感が足りないのは設定上のご愛嬌…?
綺麗にまとまっていたけどオチをもうちょっと印象深くして欲しかった。 -
良い.前後半でテーマに断裂があるのは故意か.
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SFでありミステリー。神林先生の独自の世界観が哲学的対話のような小説。好き嫌いが分かれるかもしれませんが、私は好きな感じでした。
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みんなディテールを語らない。この世界観にやられて、森を語るが木を語らずになってしまう。
(ネタバレ)
カイムは冒頭で「オーラの存在が見える」女の話をします。オーラは一般的には無いことになってますが、そのオーラが仮に見える(感じれる)となれば人にはいろいろな認知の仕方があるのではないか。ある人には後光に見えて、ある人には白いモヤに見える。その他にもいろいろ感じ方があるだろうと語ります。ここまでは -
面白かったのだけれど、消化不良。
もしかしたら、全部わからなくても良いのかな…。
読み終えてから3日ほど渦巻いてた感想を寝かせてみたら、「機械の中やら頭の中の仮想世界をどう捉えたらいいのか頭を捻って悩まされた。」というすごい大雑把なモノになった。
神林氏の「人」の在り方は難しい。突き詰めたら「私とは何か」なんて難問題が浮かんでくるし、それに共通意識やら仮想意識やら出てくると、もうどうしたらよいやら。…などと悩みつつ、交互に出てくる綾田ミウの世界と綾田カイムの世界を読んだ。ふたりの世界は違うようで同じなようで、やっぱり違うのだろうか。
アンブロークン・アローを再読したところだったので、機械知性の部分についてはちょっと考えた。都市=機械→機械知性という設定が出てきて、その機械知性が、自分は綾田カイムが望む都市の幻想として存在していると言う。都市=雪風、カイム=零、だとしたら、この機械知性と人との関係はどうかなあ…。私はちょっと嫌かも。 -
久しぶりの神林SF。
黒に銀の表紙がかっちょいい。
情報震という謎の現象によってデジタルデータが破壊され、その結果戦争が起こり、人類が衰退しようとしている世界で生きる観測部隊小隊長綾田ミウ。
上層部の思惑からナノカプセルを投与され生体間通信網を作られてしまった刑事綾田カイム。
彼らの世界が交互に語られます。
彼らは双子のはずなんですが・・・なんでこんなに舞台世界が違うんだろう、いつ交わるんだろう・・・と読み進めました。
面白かったですが、カイムがね、昔援助交際していた女子高生のことをしょっちゅう思い出す中年なんで、そこがね(-_-;)
装丁 / 菅 渉宇(スガデザイン) -
情報震によってデジタルデータが破壊され、機能しなくなった、人類が絶えようとしている世界。
そして“現代”に繋がる繁栄する都市の中の世界。
そんな二つの世界を描いて語られる、《リアル》の物語。
さてここで問題だ。《リアルな世界》とはなんだろう?
“人間が考える”リアルとは。
その《リアルな世界》と闘うにはどう在るべきか。
今もなお“闘う”作家の、311以後の物語でもありました。
ある意味、『いま、集合的無意識を、』の続編といえなくもないかもしれません。
やたらと片方が肉感的なのはデジタルによるコミュニケーションへの反証なのかな。 -
すごく引き込まれる.でもモヤモヤする部分もたくさんある.
特に情報震の世界の出来事にもう少し説明が欲しかった.けれど,つまり,この感覚が,帯に円城塔の寄せている「歪んでいるのはあなたの方だ。」ということなんだろうか.
SNSという媒体が生まれてから,SF世界は本当に身近になったと思う.
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