評伝ナンシー関 「心に一人のナンシーを」

  • 朝日新聞出版 (2012年6月7日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (336ページ) / ISBN・EAN: 9784022509772

みんなの感想まとめ

故ナンシー関の生涯を描いたこの評伝は、彼女の生い立ちからデビュー、そして確立した地位に至るまでを、親族や友人、業界関係者の視点を通じて丁寧に紡いでいます。読者は、ナンシーの才能や影響力を再確認し、彼女...

感想・レビュー・書評

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  • 消しゴム版画家でコラムニストであった故ナンシー関の生い立ちから、デビュー、そして確立した地位を得るまでを親族や友人、業界関係者に取材して構成した評伝。
    あらためてナンシーのすごさを痛感。
    久しぶりに彼女の著作を本棚からひっぱり出して読みたくなった。
    あと、ハワイ本を中心とするトラベルライターの山下マヌーが初期のナンシーと交流があったことが記されていて、軽い驚きを覚えた。
    ナンシー亡き後もTVについてのコラムを書く人が何人も出てきたが、個人的には武田砂鉄がポストナンシーだと思う。
    ところで、今は亡き日清パワーステーションでムーンライダースのコンサートを観たときに、ナンシー関を目撃したが、本書でもナンシーがムーンライダースを観にパワステに行ったことが書かれていたので、やっぱりあれはナンシーだったのだと確認できて、ちょっとうれしかった。

  • 内容は興味深かったですが第三者にこそばゆい賞賛をこれでもかと浴びせられることに本人が生きていたら照れつつ拒否しそうな気もするなと思ってしまった評伝でした。
    あと。ナンシー関が存命だったらSMAP解散になんて書くかな、とふと思ってしまった。読んでみたかった。

  • ナンシー関さん好きだったなー。
    もう亡くなって10年も経ってしまったんだ。
    ナンシーさんが 面白くなくなったと言われる今のテレビを観たら、どんな事を語っていたのかなと度々思う。
    ナンシーさんになりたい人は山ほど居るけど、ナンシーさんになれた人は一人もいないんだよ。

  • ナンシー関について書いた本。ナンシー関本人の本ではない。図書館で借りた。
    ナンシー関と言えば消しゴム版画家であり辛辣な面白いコラムを書く人ということで知られており、亡くなったことを新聞で知った時は思わず声を出して読んでしまった。
    彼女をよく知る人の談話とコラムの引用、歴史を辿った本。まあ、引用部分が一番面白いわけでしたが。

  • 頑張っているが物足りない。

    一ファンの感想に留まらず、愛と客観の均衡はある。大袈裟にも矮小にも評価していない等身大な姿を描いている。
    そんなナンシー関を見たいか、ということなのかもしれない。

    興味深かったのは結局、引用部分であった。

    上野ecuteで購入。北斗星内で読了。

  •  2002年に亡くなって、10年後に評伝が書かれ、それからまた10年以上後に、私が読むことになる。サブカルチャーで有名な人は、私のような田舎者には、なじみがない人がほとんど。でも、面白く感ずるのは、ナンシー関さんの場合は、今も変わらない。10歳年下の、才能豊かな彼女の早すぎる死は、本当に惜しまれます。

  • 久しぶりにナンシーさんの文章に触れてみたいと思いました

  • いつも心に1人のナンシーを、というフレーズには賛成だが、ナンシー関の支持者はもともとナンシー関的な哲学、視座の持ち主なので、ナンシーが生きていたらきっとツッコミしたであろうモヤモヤを言語化するのは結構ハードタスク。

  • ふむ

  • ノンフィクション

  • 没後10年、テレビがつまらなくなった理由の一つにナンシー関がいなくなったことがあるのだろうな。顧客目線を持つジャーナリズムが存在する事はどんなに耳の痛い事を言われようが大切なこと。

  • 読みやすくはないがおもしろかった。 名前は聞いたことあるけどよく知らないという感じだったが今更ながら興味が沸いた。 そのうち何冊か読んでみようと思う。

  • 同じ時代を生きられてよかった。第2のナンシーはまだか。そして、心にいつもナンシーを

  • ナンシーのコラムの為に週朝を立ち読みし、CREAを毎月読んでいた一読者ですら新聞で訃報を見た衝撃が大きかっただけに、冒頭の急逝直後の関係者談はリアル。激務に追われつつ、たくさんの仕事の予定を抱えていた彼女も、彼女の仲間達も無念だったに違いないとひしひしと伝わる。

    彼女の消しゴム版画やコラムだけでなく、その人となり、影響力の大きさを端々から感じさせる。
    本名の関直美は知っていたが、"ナンシー関"がいとうせいこうさんの名付けだとは知らなかった。

    テレビに(あまり)出ない事で評する対象との距離を保った姿勢は男前。テレビに出る事で生じるバイアスをきちんと分かっていらしたのだろう。

    今、テレビをつけるとナンシーに斬られた人々と番宣タレントばかり、画一化されて面白くない。
    ナンシーを失い、テレビは自浄作用を失ったのではないか?と思う。
    SNSでの芸能人糾弾が日常化し、タレントの引きずり下ろしが常態化した現在のテレビ界をナンシーならどう評したのだろう?
    もの申す視聴者の言いなりになってしまったテレビを見ながらナンシーに思いを馳せる一冊。

  • 大好きだったナンシーさんの最後がどんな感じだったかこれを読んで初めて知った。それにしても懐かしい彼女独特の文体は何度読んでも面白く本質をついている。彼女のあとに続く人がなかなか出てこないのは、それだけ彼女が偉大だったからか。

  • 関係者へのインタビューを中心に、ナンシーの生涯に迫る。
    著者はナンシーとつながりを持っていないのが、余計な感情や思い込みがなくて評伝としてよかったと思う。

  • ナゼこの人がナンシーを語る⁈と思ったけど、みんな影響受けたんだよね
    納得。

  • 一気読み。
    宮部みゆきが「司馬(遼太郎)さんが亡くなったとき、社会の広い層の方々が、動揺しましたよね。司馬さんの日本人観が、もう更新されなくなる。あたらしい著作が読めなくなるという動揺だったと思うんです。私としてはナンシーさんが亡くなったとき、それと同じような動揺を感じました」
    サブタイトルの 「心に一人のナンシーを」とは冷静な視野を持てということなのだろう。
    司馬といい、ナンシー関といい、日本人観、テレビ観などを吸収することは大事だが、人に批判を任せていては駄目だ。
    ある意味ナンシーは女性ということで希有な才能を発揮させたが、あれよあれよという間にスターダムにのし上がってしまった結果健康管理等に口うるさく言って呉れる周囲の人間を遠ざけてしまい、命を削るように作品を作ってしまったのかもしれない。

  • 他のレビューを見てもよく分かるが、ナンシー関さんの生き様に、焦点がきれいに当たった伝記である。テンポがよく、読みやすい。また、多く分散された作品や知人によるエピソードを、よくこれだけまとめ上げたと感心してしまう。残されたものから客観的に人物を浮かび上がらせる手法は、まるでルポルタージュを読んでいるかのようで、余計にナンシー関さんが愛おしく感じられる。全ては著者である横田増生さんの筆才による。

  • 2013.01.14 O氏よりレンタル)

    ナンシー関さん(「関直美」名義!?)のハンコに月刊誌『文藝春秋』での毎号冒頭カラー広告誌面上で初めて出会ったことを確かめたかったが、この本にはその記述が無く、その確認ができず、残念。

    以前、引越時に該当する切り抜きを破棄したことがとても悔やまれる。

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著者プロフィール

横田増生

一九六五年、福岡県生まれ。関西学院大学を卒業後、予備校講師を経て、アメリカ・アイオワ大学ジャーナリズム学部で修士号を取得。九三年に帰国後、物流業界紙『輸送経済』の記者、編集長を務める。九九年よりフリーランスとして活躍。二〇二〇年、『潜入ルポ amazon帝国』で第一九回新潮ドキュメント賞を受賞。著書に『ユニクロ潜入一年』『「トランプ信者」潜入一年』など。

「2022年 『評伝 ナンシー関』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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