往復書簡 言葉の兆し

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  • 朝日新聞出版 (2012年7月20日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (96ページ) / ISBN・EAN: 9784022509895

みんなの感想まとめ

震災を背景にした作家二人の往復書簡は、心の奥深くにある言葉にならない感情を呼び起こします。震災の影響を受けた時期に交わされた手紙は、過去の経験や痛みを思い出させるだけでなく、そこから生まれる思索や感受...

感想・レビュー・書評

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  •  東北の震災の年、東京の古井由吉と仙台の佐伯一麦のあいだでやり取りされた手紙。際立ったことが語られているわけではない。でも、今読むと、もう一度心の中の、ことばにならない何かを失いたくないと思う。1995年阪神大震災という、自然の、想像を絶する破壊の、刻み込まれた、経験に戻っていく自分を見つける。
     家族を失い、自宅は倒壊した少年や、少女たちが、倒れなかった学校の、薄暗い職員室にやってきて、笑いころげ、経験の奇異を自慢しあうかのようにおしゃべりしていた。そんな顔が浮かんでくる。25年も昔のことだ。
     二人の作家が、そんな少年たちの心の奥にあったもののことを語ろうとしている。
     誠実な本だ。

  • 文学
    ことば

  • 震災から1年間という、まだ世の中も人々もショックがおさまらない時期に作家二人がかわした往復書簡。かたや震災、かたや空襲という災いをかいくぐった両者の文面には震災直後の動揺のなか、それでも考察を深めようと努力しているさまが見える。

  • <閲覧スタッフより>
    「幾多の厄災の中で生きた古人たちの心へ、あらためてつながることが大切」。仙台近郊で被災した佐伯氏。戦災体験を書き続けてきた古井氏。失いかけた言葉を繋ぎ留めておきたいという佐伯氏の希望で実現した二人の作家の往復書簡。

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    所在記号:915.6||フル
    資料番号:10225400
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  • 東日本大震災から3年たった今日、この本を読むことができたのは何たる偶然。でも文学の人達のお手紙は難しい。でも知ってる人からのお手紙というか、言葉は嬉しいだろう。我らがB’zですら、音楽の力は役に立たないと思ってしまったというもの。時間が経ち、時代が変わり。しかし、地に足をつけて暮らしていきたいと思う。私にとって最初のお手紙といっても過言ではない、かすみちゃんからの手紙はまさにそのことが書かれていたのだ。何たる偶然。必然か。

  • 「遠くからの声」は未読。
    読まねば。

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著者プロフィール

小説家、ドイツ文学者。1937年生まれ。東京大学大学院独語独文学専攻修士課程を修了後に、金沢大学、立教大学で教鞭を執る。1968年に最初の小説『木曜日に』を発表。1971年に『杳子』で芥川賞受賞。主な作品に『栖』『槿』『仮往生伝試文』など。ムージル『愛の完成』『静かなヴェロニカの誘惑』を翻訳。2020年に死去。

「2024年 『誘惑者 下』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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