本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
Amazon.co.jp ・本 (272ページ) / ISBN・EAN: 9784022510136
みんなの感想まとめ
恋愛と自己受容の葛藤を描いた物語で、主人公の莢子は、恋人との結婚を夢見ながらも彼の「秘密」に直面します。彼を受け入れることの難しさや、幸せを追い求めることの呪縛がテーマとして浮かび上がります。物語は、...
感想・レビュー・書評
-
美しい刺繍で彩られた表紙、そして響きのきれいなタイトル。「オキシペタルム」が何なのかわからないまま、直感だけで図書館から借りてみた。
瀧羽さん作品だから、妙齢の女子のお仕事・恋愛小説なのかなと漠然と当たりを付けて読み始めた。まぁ、大きく外れてはいないようなのだが、全体を覆ううっすらとグレイな雰囲気が何だか気になる。20代後半に手痛い失恋をしたアラサーの派遣社員・莢子は、今度こそ幸せをつかむべく、恋人・篤志との結婚を夢見るのだが…
まさか浮気?と疑った彼の秘密は思いがけないものだった…。
好きな人のことをどこまで受け入れることができるか。誰だって、性格や趣味がぴったり合致した相手と巡り合うことなんて、まず難しいだろう。「それさえ目をつぶれば、申し分のないいい人なの。」なら、あなたは目をつぶったままゴールインできますか!?
その「秘密」が何なのかここで詳しくは語らないことにする。だけど、デリケートな問題ではあるよなと思う。何とか彼を受け入れようとする莢子だが、後半からのざわざわとした得体のしれない不安は、読む側にも息苦しく感じられる。篤志も莢子を大切に思い、誠実に接しているのはよくわかるのだが、何かが違う…と、心の中の警鐘が鳴りっぱなし。
当然、彼の「秘密」に対して同僚の友人、望は猛反発する。一方、望をたしなめつつ、年上で既婚者という立場から助言をする先輩の志乃。私はこの志乃もまた何か抱えてるなという気がしていたが、自分の悩みを吐露しつつ、莢子のことも付かず離れずの距離を取りながら的確な言葉をかけてあげる、その包容力に好感が持てた。
終わり方についても捉え方は色々かもしれないけど、個人的にはベストな着地ではと思う。なかなかに難しいテーマだなとは思うが、果敢に恋愛小説に取り入れた瀧羽さんの挑戦には拍手したい。描き方によってはドロドロしかねない内容だが、不思議と、どこか爽やかだった。
ちなみに「オキシペタルム」とは、青い可憐な花。この花に、様々な思いが投影されているなと読了後、しみじみ思います。 -
中身はひとまず、「憮然とする」始め、校正者無しで出版されたのか?と思う日本語の使い方が気になってしまった。だんだん気にならなくなっていったけど、漠然とした文章の癖みたいなものが好きではないな。
-
結末に声を出して
えー!って言っちゃった。
なんかこう・・・前向きではあるけど
明確な結末が欲しかったわけでも
ないけども。そうなの?って感じだ。
でも、わかる気がする。
幸せって呪いだ。
たぶん一生解けない呪い。
ベージュがミルクティー色なんて
思ったことなかったから、
それが新鮮で新発見だったな。 -
とても読みやすい文章を書く瀧羽さん。
なんとなく、なんとなーく読み終えていました。
宗教法人に入っている彼氏のお話。
とてもリアルでした。
ただ、感情が
箸にも棒にも引っかからない、という感想です。
忘れてしまいそうなお話でした。 -
読み始めは面白く思えたんだけど、中盤からえっ?という感じでした。女性が幸せになりたいという呪いにとらわれて、もがき苦しむ中で、自分で判断して自分を信じる、という部分はよかったと思う。宗教と絡めずに何か他の展開があったのではないだろうか。
そして、冒頭のはちみつのくだりはなんだったんだろう。 -
彼女にとって、彼との結婚はオキシペタルムの庭は鳥籠と同意なのだな。この判断ってすごく難しかっただろうなと思いました。『きっと違う』って思っても、関係を終わらせるのも、プロポーズを断るのも、環境を変えるのも勇気がいるし疲れるから流されてしまいたくなる。だけどちゃんと自分の軸を信じてお互いに新しい道を歩んでいくラストが眩しかった。『大丈夫なはず』って思いたいけど直感的に違うことが分かっている葛藤がすごく共感できました
-
2024/5/10
心が透明になる感じの本が読みたい、と思って瀧羽さんの本を選んだけれどこの本には動揺させられた。
「結婚したい」と思っていた相手が宗教に通っていた
前半は怖くて怖くて堪らなくて、なんで宗教を怖いと思うのか?考えた。
なにかを盲信する人が怖いのかな。 -
-
わたし向けではなかったけれど、
悪者役がちゃんと悪者なのは良かった。 -
自分だったらどうする?ってずっと考えてた
心から受け入れてあげれる?信じてあげられる?
あー難しい
面白かったけど終わり方がちょっと残念というか雑だった気がしてもったいなかった
-
派遣社員として塾で働く莢子は、32歳という歳もあり、付き合って2年になる彼氏との結婚を意識し始めていた。
仕事が忙しくなかなか会えない彼との関係にやきもきする中、彼が女性と歩いていたと聞かされ、ことの真相を探るうちに、彼が秘密にしていることにぶち当たってしまう。
このまま彼と結婚して幸せになれるのか、人生の帰岐路に立たされ揺れる莢子の出す結論とは。
誰しもが多少なりとも拒否反応を示すものを持っている彼。それさえなければ完璧ともいえる彼。
これは恋愛においては結構究極の選択かもしれない。
経験則から言えば、何十年と一緒にいることを想像したときにぞっとしたなら、結婚はやめといたほうがいい。 -
誰かと共に長い間過ごすことは簡単なことではなくて、すべてがすべて綺麗事のようにはいかないのだと思った
たしかに全部を理解しようとせずに距離を置いてしまえばいい、でもそれでもどうしようもなく解決できないことがある。
今回はそれが宗教にまつわることだったけど、他にはどんなことがあるんだろう。 -
途中不穏な空気にドキドキしたけど、この作者のストーリーなら後味悪い結果にはならないと信じて読んだ。
オキシペタルム、青色の花。検索してみた。 -
まさか宗教が絡んでくるとは意外だった。終わり方がいまいちかな。
-
私たちは、幸せにならなければならないという呪いにかけられている。
幸せな結婚をして幸せな家庭を築いて子供を産み育てる。そんなことにこだわるのは古臭いと鼻で笑いつつも、やはりその道から外れることを恐れている。
主人公は恋人と順調に交際を進めて、プロポーズまで漕ぎ着けたものの、たった1つの、しかも些細な気掛かりで全てを失うことになる。
完璧な男なんていない。それに目を瞑らなければ結婚なんてできっこないのだと私は思っている。 -
思想は分かり合えなくてもお互いに分かり合いたかったのだなと思う。甲斐がいて莢子は良かったんだろうな。篤志は莢子をなくして信仰をなくしてどうしていくのだろう。
個人的に瀧羽氏の魅力はふわふわほんわか、なのだけれど今回は違った。私は母がクリスチャンなので周りの受け入れがたさや、子どもが産まれたら…みたいな莢子の気持ちがわかる。莢子の場合は好きだった篤志の全てがおばあさんのコピーだった気がしたっていうのが一番大きかったんだろうけれど。最後は篤志の葛藤が見えて良かった。大阪への移住を知らせなかった点からも篤志は自分の力で、言葉で生きていきたいと思ったんだろうな。
この本が好きな人におすすめの本
著者プロフィール
瀧羽麻子の作品
本棚登録 :
感想 :

その秘密って何ですか~!?
すごい気になります。
瀧羽麻子さん、一度も読んだことありませんが、読んでみたくなりました...
その秘密って何ですか~!?
すごい気になります。
瀧羽麻子さん、一度も読んだことありませんが、読んでみたくなりました!
素敵なレビューありがとうございます(^_-)-☆
図書館から借りた後に、本書について色...
図書館から借りた後に、本書について色々検索したらその「秘密」を知ってしまったので(しかも結末まで)、自分は敢えて触れずにおこうと思いました。(実際、そういうカップルを知っていたものでね。)どこまで踏み込んで書くべきか、でも「ネタバレあり」設定にはせずに紹介したかったんで。モヤモヤですみません、詳細は読んでみてのお楽しみで!
瀧羽作品は、アンソロジー「恋の聖地」収録の「トキちゃん」がおすすめです。
アマゾンのレビューはちょっと見たのですが、他は見てません。セーフ♪
分かります。
「ネタ...
アマゾンのレビューはちょっと見たのですが、他は見てません。セーフ♪
分かります。
「ネタバレあり」にすると読んでもらえるチャンスが確実に減りますよね!
色々妄想して楽しむ事にしますね(^_-)-☆
瀧羽作品、他にもチャレンジしてみます。
お勧めありがとうございました。